コロナ重症化防ぐ〝切り札〟4回目接種が必要なワケ 専門家が語る「ウイルスとの戦争」

コロナ重症化防ぐ〝切り札〟4回目接種が必要なワケ 専門家が語る「ウイルスとの戦争」

新型コロナウイルスの感染「第7波」は高止まりが続いている。60歳以上や基礎疾患のある人、医療従事者にワクチンの4回目接種が行われているが、副反応を敬遠してか、接種率は十分に上がっていない。4回目の接種は感染や重症化を防ぐ切り札になるのか、徹底検証した。

首相官邸のウェブサイトによると、ワクチンの4回目接種率は、高齢者の3割強、3回目接種から5カ月経過した60歳以上の対象者に限っても5割強にとどまっている。

海外では4回目接種に関する効果の研究が出始めている。イスラエル保健省が2万9611人を対象とした研究では、3回目接種の人の感染率は19・8%だったのに対し、4回目は6・9%だった。

日本の医療現場でもワクチン接種の効果が出ているという。

浜松医療センター感染症管理特別顧問の矢野邦夫医師は「1年前は重症患者が多く、高濃度の酸素を投入する治療機器『ネーザルハイフロー』が不足していたが、今は使用する人も少ない。コロナ病棟は高齢者病棟とほぼ同じ状況になり、もともとコロナ以外の病気での重症患者で偶然陽性になった人がほとんどを占める。3回目接種が奏功している」とみる。

米疾病対策センター(CDC)の7月末のデータでは、米国では50歳以上の約1680万人が4回目接種を受けた。50歳以上の重症化(コロナ関連入院)予防の有効性は3回目接種後120日以上で55%だが、4回目接種後7日以上で80%に改善した。

前出の矢野氏は「3回目接種後の間隔が長くなれば、重症者は一定数出るリスクがある。その前に4回目を接種すべきだ」と強調する。

東京都医学総合研究所が医療従事者計421人を対象に調べたところ、4回目のワクチン接種後、接種していない人に比べて抗体が増加したという。

東北大災害科学国際研究所の児玉栄一教授(災害感染症学)はこの研究から、主に感染予防効果に関わる抗体に加え、重症化予防に関わる「細胞性免疫」も強化されるとの見方を示す。

児玉氏は「ウイルスとの戦争」にたとえて4回目接種の意義を説明する。

「ウイルスが『敵兵』で抗体は『地雷』、細胞性免疫は『味方の兵隊』といえる。敵兵が地雷をすり抜けて重症化しないように、兵隊が迎撃する仕組みだ。3回目から間隔が空くと徐々に地雷の数が減るが、4回目接種で地雷の数が増え、兵隊の人数や能力も高くなる。兵員や武器が枯渇してから泥縄で補充するのでは遅い」

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