米同時テロから21年、遺族ら運営の博物館閉鎖…「9・11って何ですか」風化危ぶむ声も

米同時テロから21年、遺族ら運営の博物館閉鎖…「9・11って何ですか」風化危ぶむ声も

日本人を含む2977人が犠牲となった2001年の米同時テロから11日で21年を迎える。当時を知らない世代が増える中、8月中旬には遺族らが運営してきたニューヨーク・マンハッタンの「9・11トリビュート博物館」が閉鎖した。関係者からは記憶の風化を危ぶむ声も上がっている。

 トリビュート博物館は06年、テロ現場の世界貿易センター跡地「グラウンド・ゼロ」近くに設立された。国営の9・11記念博物館と並び、長年テロの記憶を伝えてきた。テロに関する展示や、遺族や救助活動に携わった人々らが語り部となるツアーが行われ、東日本大震災の被災者との交流も続けてきた。

 11年には50万人超が訪れたが、新型コロナの影響もあり、21年の訪問客は約2万6000人に減少。資金難から閉鎖に追い込まれた。

 博物館理事のジョーン・マストロパオロさん(63)は、「あの日の出来事を体験した人々の物語を語り継ぎ、歴史を共有する場が失われた」と嘆く。

 博物館の共同創設者リー・イエルピーさん(78)は、自分と同じ消防士になり、現場に駆け付けて亡くなった長男(当時29歳)を数か月間、捜し続けた経験を訪問客に伝えてきた。しかし、講演先で若者から「9・11って何ですか?」と言われ、衝撃を受けた。

 博物館関係者は施設閉鎖後もウェブサイトは継続し、当事者たちの物語のデジタル保存や、学校への教育プログラムの提供の取り組みなどは、今後も続ける予定だ。イエルピーさんは、「ニューヨークを含め、米同時テロを学校で教えるカリキュラムを持つ州がない。21年前に起きたこと、その後人々が一つになって立ち上がった事実を、教育現場でしっかり伝えていく必要がある」と訴えている。

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