阿波踊り参加の有名連で感染広がる 徳島市で3年ぶりに演舞場開設

阿波踊り参加の有名連で感染広がる 徳島市で3年ぶりに演舞場開設

 11~15日に開催された徳島市の阿波踊り(阿波おどり未来へつなぐ実行委主催)に出演した有名連の間で、新型コロナウイルスの感染者が相次いでいることが18日、徳島新聞の取材で分かった。行動を長時間共にしたり、屋内で「密」になったりする間に感染が広がったとみられる。全国で流行「第7波」が猛威を振るう中、同市の阿波踊りは最大規模のモデルで開かれており、さらなる感染拡大が懸念される。

 約90人の連員を抱える新のんき連では、これまでに10~50代の25人の感染が判明した。踊り3日目の14日に踊り手3人が悪寒などを訴えたため、最終日である翌15日の出演を辞退。その後、喉の違和感や微熱などの症状が出た他の連員も検査を受け、感染が分かった。

 池田順子連長によると、出演辞退は14日の終演後に全連員で決めた。「みんな最後まで踊りたかっただろうが、影響がどこまで及ぶのか分からないまま突き進むのは良くないと判断した。苦渋の決断だった」と振り返った。

 別の有名連では16日以降に10~50代の約20人の感染が分かった。連長は「感染経路は分からない」とした上で、「11日の前夜祭などの屋内イベントでは、一つの部屋で他の連の連員と話したり食事したりする機会があった。その際に広がった可能性がある」と推測する。

 約40人で構成する別の有名連では、20~40代の4人が感染した。踊り期間中に体調不良を訴えた連員はいなかったが、閉幕後の16~18日に感染の報告があった。連長は「マウスガードと不織布マスクの使い分けやうがい、手指消毒など万全の感染対策を取った。どこでどうやって感染したのかは分からない。無症状だとなおさらで、実効性のある対策は難しいと感じた」と話した。

 同市の阿波踊りは、有料演舞場と無料演舞場を各2カ所、おどり広場を4カ所開設する最大規模のモデルで開催された。

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