安倍元首相銃撃 自作銃、18弾発射可能か 類似5丁を押収
奈良市で街頭演説中だった安倍晋三元首相(67)が銃撃されて死亡した事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された山上徹也容疑者(41)宅から奈良県警が5丁の手製拳銃のようなものを押収していたことが捜査関係者への取材で判明した。いずれも安倍氏の銃撃事件に使われた手製拳銃と似ており、県警は山上容疑者が周到に準備して事件に及んだとみて、押収した手製銃器類の製造経緯や殺傷能力の有無などを調べる。
捜査関係者によると、事件現場で押収された手製拳銃の銃身部分は複数の金属筒をテープのようなものでまとめた構造だった。銃身の長さは約40センチだった。
事件を受け、8日夜に行われた山上容疑者宅の捜索で押収された手製拳銃のようなものの一部は、室内にむき出しの状態で置いてあったという。事件で使われた手製拳銃といずれもよく似たサイズで、県警は火薬類も押収した。
山上容疑者は、銃身が3本の銃は1本の金属筒に6発ずつ弾を込めることが可能で、計18発の弾が発射できる、と説明しているという。
また、山上容疑者は銃器は数カ月前に自作し、火薬類はインターネットで購入したという趣旨の話をしているという。
防衛省関係者によると、山上容疑者は2002年8月から3年間、海上自衛隊の任期制自衛官として勤務した。自衛官は1年に少なくとも1回、小銃を取り扱う訓練を受けるといい、実弾射撃のほか、小銃の一部を分解して組み立てたり整備したりして銃の構造を学ぶ。山上容疑者も銃器の知識があったとみられている。
県警は8日夜の家宅捜索で銃器類の他にも、パソコンや本、ノート類など数十点を押収した。今後、パソコンなどについてはインターネットのアクセス履歴などの解析を進め、銃器の製造に関する情報をネットなどで収集していなかったか調べる模様だ。
