「虫刺され」はかいてはダメ! 感染症で腫れ・痛み・発熱…症状が強いと入院に至るケースも

「虫刺され」はかいてはダメ! 感染症で腫れ・痛み・発熱…症状が強いと入院に至るケースも

本格的な夏到来。今年は休日の外出を楽しむ人も多くなりそうだが、野外での活動が多くなればなるほど増えるのが虫刺されだ。“たかが”と思われがちだが、重症化してしまうことがある。

虫刺されで厄介なのは、あの何とも言えないかゆみ。かくとかゆみを引き起こすヒスタミンなどの分泌を促し、かゆみが増長。「かゆみの悪循環」に陥る。

「かゆくても強くかかないようにしてください。傷が広がり、悪化して細菌感染症を招く可能性があります」

こう言うのは、皮膚科医で「新宿駅前クリニック」院長の蓮池林太郎医師。

「人間の皮膚は、本来は細菌に対してバリアー機能を持っています。ですから、日常生活の中で細菌が皮膚の上についたとしても通常は感染しない。ところが、虫に刺されたことで皮膚に傷ができると、その穴から菌が侵入して感染しやすくなってしまうのです」

虫刺されが原因で重症化することもある細菌感染症が、丹毒、そして蜂窩織炎だ。

丹毒は、皮膚の浅い真皮が、主に連鎖球菌に感染して発症。顔や耳に出ることが多い。症状が出ている部分と、通常の皮膚の境目がはっきりとした赤い腫れが出て、高熱、悪寒、全身のだるさを伴うことがある。

一方、蜂窩織炎は皮膚の真皮からさらに深い皮下脂肪組織を中心とした細菌感染症で、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などが原因になる。腫れ、痛み、熱を持ったような感覚が生じ、悪化した場合には発熱や倦怠感も。実は記者も経験があり、日中に虫に刺された足首が夜には腫れだし、翌日にはパンパンに腫れ上がり、歩行に支障をきたすまでになってしまった。

「この2つは厳密な区別が難しい場合もあります。どちらも治療は、抗生物質が入った塗り薬を塗布し、抗生物質の飲み薬を内服します。おおむね1週間程度で治まりますが、症状が強く出ている場合は、入院し、抗生物質の点滴を行わなければならないこともあります」(蓮池医師=以下同)

「新宿駅前クリニック」では例年6月ごろから虫刺されで来院する人がぐんと増えるそうで、ピークは6~8月。「ひどい状態」を訴える患者は、キャンプ場やゴルフ場などの自然が豊かな状況にいた場合が多く、蚊やブヨに刺されたことが原因ではないかと推測される。

「無防備な服装で出掛ける人が多い。虫に刺されないようにすることが基本です。長袖や長ズボンを着用し、露出部位には虫よけスプレーをする。虫に刺されたことに気づいたら、とにかくかかない。屋外なら、流水や保冷剤で刺された箇所を冷やし、すぐにかゆみを抑えるようにしましょう。帰宅後はなるべく早めにステロイド入りの外用薬を塗り、炎症やかゆみを抑えてください」

■子供は悪化しやすい

ステロイド入り外用薬は市販品もある。ただ、抗炎症作用のほか免疫抑制作用もあるため、化膿した皮膚に使うとかえって悪化する恐れがある。“緊急用”として市販品を使っても、改善が見られなければ皮膚科の受診を。無意識にかきむしってしまうのを防ぐため、貼るタイプのかゆみ止めを活用するのも手だ。

虫刺されは、年齢や体質などによって個人差が見られる。子供は刺されやすく、刺されると悪化しやすい傾向にある。大人でも、以前に蚊に刺されて悪化した経験がある人は、繰り返しやすい。

心当たりがある人は、備えあれば憂いなし。刺された場合を考えて、外用薬を携帯するのも良さそうだ。

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