武田社ワクチン(ノババックス)について
武田社ワクチン(ノババックス)の概要
これまでのワクチンとの違い
これまで国内で使用されている、ファイザー社や武田/モデルナ社の「mRNAワクチン」と、アストラゼネカ社の「ウイルスベクターワクチン」とは異なり、本ワクチンは、「組換えたんぱくワクチン」という種類になります。
この技術を使ったワクチンは、すでにB型肝炎などで実用化されていて、広く接種が行われています。
⇒これまで他のワクチンでは、医師が医学的知見から、接種を受けることが困難であると判断した場合等、
何らかの理由で接種が困難であった方は、本ワクチンで接種できる可能性があります。
かかりつけ医にご相談するなどをして、接種のご検討をお願いします。
本ワクチンの詳しい情報については、厚生労働省ホームページをご覧ください。
都の大規模接種会場では、本ワクチンの予約を受け付けております。
1・2回目接種は こちらのノババックスを扱っている会場からご予約ください。
3回目接種は こちらのノババックスを扱っている会場からご予約ください。
接種対象者
1・2回目接種と3回目接種のいずれにおいても18歳以上で、以下の要件を満たす方になります。
<1・2回目接種>
1回目接種を希望される方
2回目接種を希望される方で、1回目で武田社ワクチン(ノババックス)を接種後、原則3週間が経過している方
※1・2回目接種については、原則同じワクチンを接種することとされておりますが、
以下のような場合には、1・2回目接種において交互接種が可能です。
武田社ワクチン(ノババックス)の国内の流通の減少や転居等により、同ワクチンで2回接種を行うことが困難である場合
医師が医学的知見から、1・2回目に同一のワクチンの接種を受けることが困難であると判断した場合
<3回目接種>
2回目接種から6か月以上経過している方
※3回目接種については、2回目までのワクチンの種類に関わらず武田社ワクチン(ノババックス)を
接種(交互接種)することが可能です。
用法・用量
一回当たり0.5mlを筋肉注射という方法で接種します。
ワクチンの有効性・安全性
有効性
<1・2回目接種>
オミクロン株が流行する前のデータではあるものの、臨床試験を通じて、約90%の発症予防効果が確認されています。
また、オミクロン株に対しても、接種により中和抗体価(ウイルスの感染力又は毒素の活性を中和できる抗体の値)が上昇したとの報告があります。
<3回目接種>
3回目接種から28日後の中和抗体価は、2回目接種から14日後の中和抗体価よりも約4倍高く、一定の有効性が期待できるとされています。
1・2回目接種で他のワクチンを接種し、3回目接種で武田社ワクチン(ノババックス)を接種した場合、海外で実施された試験では、抗体価が有意に上昇したことが報告されています。
また、オミクロン株に対しても、武田社ワクチン(ノババックス)を3回接種することで、中和抗体価が上昇したとの報告があります。
安全性
主な副反応は、頭痛、関節や筋肉の痛み、注射した部分の痛み、疲労、寒気、発熱等があります。また、まれに起こる重大な副反応として、ショックやアナフィラキシーがあります。
<接種後7日間に現れた症状>
接種後すぐにアナフィラキシーや血管迷走神経反射が起こる可能性もあります。
接種後の症状が気になる方へ-副反応かもしれないと思ったらー
現在、日本で接種が進められている新型コロナワクチンでは、接種後に注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱等がみられることがあります。こうした症状の大部分は、接種後数日以内に回復しています。
接種後の症状(副反応・心筋炎・心膜炎など)
副反応、健康被害、後遺症の違いについて
主な症状 | |
---|---|
副反応 | ワクチン接種後に現れる注射した部分の痛み、発熱、倦怠感、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢等の症状。接種の翌日をピークに発現することが多く、数日以内に回復。 |
健康被害 | ワクチン接種後に起こる極めて稀な、脳炎や神経障害などの重い症状等。 |
後遺症 | 感染時の症状の有無に関わらず、感染から回復した後にも現れる強い倦怠感、味覚・嗅覚障害、せき・たん、呼吸困難、発熱、抜け毛等の症状。 |
接種後の症状が気になる方へ-副反応かもしれないと思ったら-
現在、日本で接種が進められている新型コロナワクチンでは、接種後に注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱等がみられることがあります。こうした症状の大部分は、接種後数日以内に回復しています。
発現 割合 |
症状 | |||
---|---|---|---|---|
ファイザー社 ワクチン |
武田/モデルナ社 ワクチン |
アストラゼネカ社 ワクチン |
武田社 (ノババックス) |
|
50%以上 | 接種部位の痛み、疲労 | 接種部位の痛み、疲労、頭痛 | 接種部位の痛み、疲労、頭痛 | |
10~50% | 頭痛筋、肉痛、悪寒、関節痛 | 筋肉痛、関節痛、悪寒、リンパ節症 | 倦怠感、悪寒、関節痛、吐き気、接種部位の熱感・かゆみ | 圧痛、疼痛、疲労、頭痛、筋肉痛、倦怠感 |
1~10% | 38度以上の発熱、接種部位の腫れ、発赤、リンパ症 | 38度以上の発熱、接種部位の腫れ・硬結、紅斑・発赤 | 発熱、嘔吐、接種部位の腫れ・発赤・硬結、四肢痛、無力症 | 関節痛、悪心・嘔吐、発熱 |
出典:ファイザー社ワクチン、武田/モデルナ社ワクチン:特例承認に係る報告書、
アストラゼネカ社ワクチン:バキスゼブリア(アストラゼネカ社)添付文書、
武田社(ノババックス):審査報告書より
その他のワクチン(ノババックス社が開発中のワクチン等)でも、ワクチン接種後に、 ワクチン接種と因果関係がないものも含めて、接種部位の痛みや、頭痛・倦怠感・筋肉痛等の症状がみられたことが論文等で報告されています。(詳細は、副反応に関する審議会資料をご覧ください。)
また、稀な頻度でアナフィラキシー(急性のアレルギー反応)が発生したことが報告されています。アナフィラキシーの報告状況等は、こちらに掲載しています。もし、アナフィラキシーが起きたときには、接種会場や医療機関ですぐに治療を行うことになります。
この他、アストラゼネカ社のワクチンでは、稀に珍しいタイプの血栓症が起きるという報告があります。また、ファイザー社及び武田/モデルナ社のワクチンでは、頻度としてはごく稀ですが、心筋炎や心膜炎を疑う事例が報告されています。血栓症についてはこちら、心筋炎や心膜炎についてはこちらをご覧ください。
ワクチン接種後の副反応への対応方法
接種後に起こりやすい症状の経過や頻度、対応方法について、政府がまとめておりますので、ご確認ください。
北海道ワクチン接種センターにおける武田社製ワクチン(ノババックス)の接種について
武田社製ワクチン(ノババックス)の接種について
道内の感染状況やワクチンの接種状況などを踏まえ、6月5日(日)から「北海道ワクチン接種センター」にて武田社製ワクチン(ノババックス)の接種を実施することとしましたので、お知らせします。
接種後の心筋炎・心膜炎について
ファイザー社と武田/モデルナ社のコロナワクチン接種後に、ごくまれに心筋炎・心膜炎を発症した事例が報告されています。特に10代・20代の男性の2回目の接種後4日程度の間に多い傾向があります。
10代・20代の男性と保護者の方へのお知らせ(新型コロナワクチン接種後の心筋炎・心膜炎について)(令和3年10月 厚生労働省)
接種後の相談・医療体制、救済制度等のリンク先
東京都のワクチンの副反応への対応について
予防接種健康被害救済制度について
新型コロナウイルス感染症の後遺症について