新型コロナワクチンの有効性-ブレイクスルー感染調査から
ワクチン接種の効果
一般に、感染症にかかると、病原体(ウイルスや細菌など)に対する「免疫」(抵抗力)ができます。免疫ができることで、その感染症に再びかかりにくくなったり、かかっても症状が重症化しにくくなるようになります。
ワクチンの接種は、このような体のしくみを使って、免疫を獲得したり、免疫を強くする効果があります。
新型コロナワクチン接種の効果にかかる調査概要(ブレイクスルー感染調査)
県では、新型コロナワクチン2回目の接種後14日以上経過した方について、ブレイクスルー感染の調査を実施しました。
| 抽出元 |
|
|---|---|
| 調査期間 | 令和3年6月1日から9月30日 |
| 対象者 | 令和3年6月1日から9月30日に新型コロナウイルス感染症と診断された患者のうちブレイクスルー感染の患者 |
| 調査内容 | 性別、年代、ワクチン2回接種後から感染までの日数、入院の有無、入院優先度判断スコア、死亡の有無、年代別ワクチン接種率等 |
ブレイクスルー感染とは
ブレイクスルーとは、「通り抜ける」という意味で、文字どおりワクチンの効果を通り抜けて感染してしまうことを指します。
新型コロナワクチンの場合は、2回目の接種から約2週間で十分な免疫の獲得が期待されるので、それ以降に感染した場合にブレイクスルー感染と呼んでいます。
調査結果
ブレイクスルー感染者の割合
調査の結果、6月1日から9月30日の期間に、2,717人のブレイクスルー感染者を確認しました。これは、全感染者数の2.56%に相当しました。
性別・年代別内訳、発症までの経過日数
ブレイクスルー感染者2,717人のうち、60%が女性、40%が男性で、年代別の内訳と、ワクチン2回目接種後から発症までの経過日数の内訳は、以下の円グラフのとおりです。
ブレイクスルー感染による死亡者数の割合
6月1日から9月30日の期間に発生した2,717人のブレイクスルー感染者のうち、10人(0.37%)の死亡を確認され、年代はすべて60代以上でした。なお、65歳未満の死亡者はゼロでした。
一方、103,357人のワクチン未接種の感染者のうち、366人(0.35%)の死亡を確認しました。
60代以上の死亡割合についてワクチン接種の有無で比較すると、ワクチン未接種の感染者の死亡割合は4.22%であり、ワクチン接種後の感染者の死亡割合は、0.76%でした。
年代別感染者、ブレイクスルー感染の傾向とワクチン接種率
感染者全体と、ワクチン接種後ブレイクスルー感染した方の割合を年代別で比較したグラフです。どの年代においても、ワクチン接種した方の感染率が低いことが示されています。
| 年代 | 10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60から64歳 | 65歳以上 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ワクチン接種率 | 13.91% | 28.90% | 31.96% | 42.87% | 63.87% | 75.63% | 88.77% |
ブレイクスルー感染者とワクチン未接種者の年代別入院割合
ワクチン未接種者と接種者の入院割合を年代別に示したグラフです。どの年代も、ワクチン接種後感染した方のほうが、入院する率が低い傾向がみられました。
調査のまとめ
ブレイクスルー感染は一定程度発生しますが、ワクチンを2回接種することで、死亡や入院に至る率が低下することがわかりました。
そのことから、ワクチンには死亡や重症化による入院を防ぐ有効性があります。
