ロシア国債「支払い不履行」と認定 市場、デフォルト判断も

ロシア国債「支払い不履行」と認定 市場、デフォルト判断も

 デリバティブ(金融派生商品)を扱う世界の大手金融機関で作るクレジット・デリバティブ決定委員会は1日、ロシア国債が「支払い不履行」に当たると認定した。これにより、市場から事実上、デフォルト(債務不履行)と見なされる可能性が高い。ロシア国債がデフォルトとなれば、ロシア危機の1998年以来。外貨建ての債務では、ロシア革命後の18年にデフォルトを宣告して以来、約1世紀ぶりとなる。

 今回のロシアの支払い不履行は、西側諸国の経済制裁が要因。制裁で米ドル決済ができなくなり、契約通りの条件で投資家への利払いなどができなくなった。支払い能力がなくなり債務の返済が不可能になる通常のデフォルトとは異なる。

 また、デフォルトを起こせば国際金融市場での信用を失い政府やその国の企業の資金調達が困難になるが、ロシアは制裁の影響で既に市場での資金調達が難しくなっている。そのため、プーチン政権の威信を損なう象徴的な意味がありそうだ。

 デフォルトは通常は大手格付け会社が認定するが、欧州連合(EU)が経済制裁の一環でロシア国債やロシア企業の格付けを禁止。このため、国債がデフォルトした際に支払われる保険などのデリバティブを扱う同委員会の判断が注目されていた。

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