一人でも陽性なら…中国・上海“無限ループ”の恐怖
無限ループ。新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が続く中国・上海の市民の間で今、そんな言葉が悲嘆とともに交わされている。
習近平指導部の「ゼロコロナ」政策に市民の不満と不安が高まる中、当局は感染者が14日間確認されなかった居住区で外出や移動を認めるようになった。が、繰り返されるPCR検査で数千人以上の住民のうち一人でも陽性と分かれば、さらに14日間、封鎖が延長される。感染力が強いオミクロン株が流行中だけに検査をするたび新たな陽性者が見つかり、出口の見えぬトンネルが続くというわけだ。
首都防衛を強化する北京でも24日から、市中感染の拡大阻止を目的に大規模なPCR検査が始まった。私の職場や自宅がある地域でも全住民に週内に計3回の検査が義務付けられた。自分の居住区で感染者が判明すれば日常は失われる。既に一部の居住区が封鎖された。市民が食料を買いだめし、備蓄用冷蔵庫の売り上げが急増している。
最大の経済都市・上海に続き首都まで「陥落」すれば打撃は計り知れない。ゼロコロナの成果を誇ってきた中国は、無限ループへの瀬戸際に立っている。
