中国がロシアを支援すれば「深刻な結果」 米、高官会談で警告
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と中国の外交担当トップの楊潔篪(ようけつち)共産党政治局員が14日、ローマで約7時間会談した。米ホワイトハウスのサキ報道官によると、サリバン氏は楊氏に対し、ウクライナに侵攻するロシアを中国が支援した場合、「重大な結果が伴う」と警告した。
米政府高官は会談後、記者団に「米国は対露支援への懸念を中国に直接伝えている」と語った。サリバン氏は楊氏との会談で、対露制裁に関して米国と同盟国が結束していることを強調したという。
中国はロシアの軍事行動を「侵攻」と呼ぶことを避け、ロシアの北大西洋条約機構(NATO)の東方不拡大の主張に理解を示すなど、ロシア寄りの立場を取ってきた。英紙フィナンシャル・タイムズは13日、米政府当局者の話として、ロシアが侵攻開始後、中国に軍装備品などの提供を求めたと報じている。
米政府高官によると、会談は昨年12月から計画されていた。両氏は米中の競争を管理する方法などについても意見を交わした。新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の実験を実施した北朝鮮の問題についても議論し、米中の当局者間で協議を継続することで合意。また、サリバン氏は、中国が軍事的威圧を続ける台湾海峡情勢について懸念を表明した。
一方、中国国営中央テレビ(電子版)によると、楊氏は会談で、深刻化するウクライナ情勢について「中国はこのような状況になることを望んでいない」と懸念を表明。「国際社会は共同で、ロシアとウクライナの和平協議を支援し、一刻も早く成果を上げて、事態の沈静化を進めるべきだ」と強調した。
その上で「当事者の正当な懸念に対処すべきだ」と、NATOの東方不拡大を主張するロシアに配慮を示しつつ「バランスのとれた効果的かつ持続可能な欧州の安全保障メカニズムの構築を目指す必要がある」と、従来の主張を繰り返した。
また楊氏は「虚偽の情報を流布し、中国の立場をゆがめ信用を失墜させるいかなる行為にも断固として反対する」と強調。ロシアが中国に軍装備品の提供を要求しているとの報道などを念頭にした発言と見られる。
