Intel、第12世代Core i9はM1 Maxより高速とアピール~世界最速を自負

Intel、第12世代Core i9はM1 Maxより高速とアピール~世界最速を自負

Intelは第12世代Core i9プロセッサ Core i9-12900HKについて、16インチMacBook Proが搭載するM1 Maxよりも高速であるとする資料を公開しました。

これを根拠にIntelは、Core i9-12900HKが世界最速のノートPC向けプロセッサであるとしています。

SPEC CPU 2017でM1 Maxを上回る性能を発揮

Intelが公開した資料によると、Core i9-12900HKはSPEC CPU 2017ベンチマークにおいて、M1 Maxを上回るスコアを達成しました。

この結果を持ってIntelは、Core i9-12900HKが史上最速のノートPC向けプロセッサであるとしています。

Core i9-12900HKは6つの高速コアと8つの高効率コアを搭載する14コアCPUであり、Turbo Boost時の最大周波数は5.0GHzに達します。

消費電力はCore i9-12900HKの方が高い、GPU性能は不明

ただし、消費電力の面ではM1 Maxに軍配が上がりそうです。

Intelが公開しているスペックによるとCore i9-12900HKの消費電力は最大で115ワットに達します。

一方、M1 MaxはAppleが公開しているグラフによると最大で約30ワット、Intelの資料でも最大で約35ワットと遙かに低い電力で動作可能です。

また、CPUに関するベンチマークスコアは公開されたものの、GPUに関するスコアは公開されていません。

M1 Maxには強力なGPUが搭載され、画像処理などさまざまな分野で高い性能を発揮します。

実際の性能比較はCore i9-12900HKを搭載したPCが市場に登場してからとなりますが、これまでの傾向からするとIntelのCPU内蔵型GPUの性能はあまり高くなく、M1 Maxの方が高いGPU性能を発揮するものと思われます。

インテル、「Core i9-12900HK」はワットあたり性能でM1 Maxを上回るとアピール

新しいCore i9-12900HKは、6つの高性能なPコアと、8つの省電力なEコアを持つ14コア構成となっています。参考までに、10コアのM1 Maxチップは8つの高性能コアと2つの省電力コアを持っています。

インテルはCore i9-12900HKの宣伝の一環として、非常に基本的な性能と消費電力のグラフを公開しました。

このグラフでは、インテルの新しいCore i9が、M1 Maxチップよりも高いワットあたりのパフォーマンスを達成したことが示されています。

ただし全体的に見ると、M1 MaxはCore i9よりもはるかに低いワット数からでも動作することができます。また、このCore i9の最大周波数は5.0GHzですが、消費電力は最大115ワットに達します。

これはM1 Maxチップが必要とする電力よりも大幅に多く、MacBook AirやMacBook Proなど薄型ノートPCには理想的ではありません。

インテルの第12世代プロセッサは確かに高速ですが、結局のところ、消費電力面でのリードはいまだAppleにあると見て間違いなさそうです。テック系メディア「MacRumors」は、AppleはM2チップを発表するのはあと数ヶ月後になるとも主張しており、この性能次第では、再びワットあたりパフォーマンスの王座は完全にAppleに取り返されるでしょう。

とはいえ、プロセスの微細化で大きな遅れを取るインテルが、第12世代ここまでの性能を引き出した点も高く評価できます。今後プロセス微細化でも追いついていければ、再びインテルはPC向けプロセッサの王座に輝くかもしれません。

インテルの第12世代プロセッサのラインナップには、Core i7とCore i5を含む28種類のチップが含まれています。これらのチップは最終生産段階に入っており、これらのチップを搭載した機器は今年中に発売される予定です。

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