Final Cut Pro の新機能
Final Cut Pro 10.6 の最新のアップデートについて紹介します。
Final Cut Proでのオブジェクト・トラッキングの概要
Final Cut Proで、ビデオクリップ内のオブジェクトの動きを記録してから、記録した動きのデータを別の項目(ビデオエフェクト、タイトル、ロゴ、イメージなど)に適用することができます。 その結果、元のクリップでトラッキングされたオブジェクトに項目が追従するアニメーションが生成されます。 例えば、オブジェクト・トラッキングを使って次のようなことができます:
人物の顔にぼんやりした円をトラッキングしてその人の匿名性を保持する
空を飛んでいる飛行機のジェットエンジンにグローエフェクトを追加する
水泳競技で、移動している選手の体に名前をトラッキングする
Final Cut Proでは、タイトル、イメージ、またはエフェクトをビューアにドラッグするだけで、オブジェクト・ラッキングを簡単に設定できます。
Final Cut Proのシネマティックモードのビデオの概要
Final Cut Proでは、iPhone 13モデルでシネマティックモードで収録されたビデオクリップの焦点を変更できます。シネマティックモードでは、被写体(人物やペットなど)にくっきりと焦点が合い、遠景(または近景)が適度にぼかされるフィールドの深度エフェクトをシミュレートしたクリップが作成されます。収録中に、カメラが機械学習を使用してシーン内の被写体を自動的に検出し、焦点を合わせます。収録中に画面をタップして、被写体に手動で焦点を合わせることもできます。
自動および手動で決定するこれらの焦点は、焦点ポイントと呼ばれます。焦点ポイントとフィールドの深度のデータは、シネマティック・クリップと一緒に保存されます。
Final Cut Proにシネマティック・クリップを読み込むと、以下のことができます:
焦点ポイントを追加したり、異なる被写体間で焦点を切り替えたりする
移動するオブジェクトまたは人物に焦点をロックする
カメラから一定の距離にあるシーン内のポイントに焦点をロックする
手動焦点ポイント(撮影中またはFinal Cut Proで追加されたもの)を削除する
フィールドの深度を調整またはアニメートしてピント送り効果を作成する
注記:Final Cut Proでシネマティックモードのビデオを編集するには、macOS Monterey以降が必要です。
シネマティックモードでの収録について詳しくは、「iPhoneユーザガイド」の「iPhoneのカメラでビデオを撮影する」を参照してください。
MacBook Pro 向けに最適化
M1 Pro または M1 Max チップを搭載した新しいモデルの MacBook Pro 向けに最適化され、ワークステーション並みの再生/グラフィックスのパフォーマンスを発揮します。