コロナ罹患者6割以上が後遺症 脱毛、記憶障害は長期間 茨城県調査

コロナ罹患者6割以上が後遺症 脱毛、記憶障害は長期間 茨城県調査

 茨城県は、新型コロナウイルス罹患(りかん)者へのアンケート調査の結果、男性の59%、女性の71%で後遺症があったと回答したと発表した。軽症や無症状の場合でも、6割以上で後遺症が見られたという。【小林杏花】

「倦怠感」が最も多く

 アンケートは、療養期間終了後の症状などを把握する目的で実施。8月末までに県内で新型コロナの感染が判明し、11月10日時点で療養を終えている9234人を対象とし、16%にあたる1482人から回答を得た。

 県感染症対策課のまとめによると、後遺症があったと回答したのは全体の65%にあたる963人。男性は59%、女性は71%で後遺症があったと回答し、30~50代の女性では約8割に上ったという。

 最も多かった症状は倦怠(けんたい)感で、男性は45%、女性は57%に上った。男性では咳(43%)、女性では嗅覚障害(54%)が次いで多く確認されたという。

 脱毛や記憶障害、嗅覚障害などの症状は、長期間継続する傾向があり、脱毛の症状があった人の67%、記憶障害の54%、嗅覚障害の47%が2カ月以上症状が継続したと回答した。一方、ワクチン接種者は非接種者に比べ、全ての症状があらわれにくかったといい、脱毛や嗅覚障害などは継続期間も短かったという。

 また、後遺症があったと回答した人のうち、その治療のために医療機関を受診したのは約2割。8割弱は、「症状の回復」や「受診先が不明」などの理由で受診をしていなかった。

 県は、アンケートの結果を基に、医師会などと連携し、後遺症の相談体制などについて検討を進める方針。アンケート結果は県のホームページからも確認できる。

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