2回目、ファイザー選択可能に 心筋炎頻度、モデルナで高く―10~20代男性

2回目、ファイザー選択可能に 心筋炎頻度、モデルナで高く―10~20代男性

 厚生労働省は15日の専門部会で、10~20代男性が1回目で米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンを打った場合でも、2回目は例外的に米ファイザー製ワクチンの接種を認める方針を決めた。モデルナ製の接種後、心臓の筋肉に炎症が起きる「心筋炎」などがまれに発生し、その頻度がファイザー製より高いことを考慮した。

 厚労省は、10~20代男性にファイザー製を推奨する方針案を専門部会に示したが、専門家から「ファイザー製でも心筋炎は起きる」「モデルナ製が劣るとの印象は避けるべきだ」などの慎重論が出た。同部会は議論を踏まえ、対象者に「十分な情報提供の上、ファイザー製も選択できる」との見解を示すにとどめた。接種間隔は4週間とした。

 厚労省によると、3日までに国内でモデルナ製を接種した10代男性で100万人当たり28.83件、20代で25.65件の頻度で心筋炎などが報告された。ファイザー製では10代男性で3.69件、20代で9.62件だった。いずれのワクチンでも、多くは回復したという。

 専門部会は15日の会合で、「モデルナ社ワクチンの報告頻度が明らかに高い」と指摘。一方で、心筋炎は新型コロナに感染した場合の方が発症率が高く、「接種によるベネフィットがリスクを上回る」として、10~20代男性でも希望すればモデルナ製を接種できるとした。

10代・20代の男性と保護者の方へのお知らせ【新型コロナワクチン接種後の心筋炎・心膜炎について】

厚生労働省から、10代・20代の男性と保護者の方へ「新型コロナワクチン接種後の心筋炎・心膜炎について」お知らせがありました。

厚生労働省作成チラシ

10代・20代の男性は、ファイザー社のワクチンの接種も選択できます

10代・20代の男性では、 武田/モデルナ社のワクチンより、ファイザー社のワクチンの方が、心筋炎・心膜炎が疑われた報告の頻度が低い傾向が見られたとのことです。

10代・20代の男性は、武田/モデルナ社のワクチンを予約中の方も、武田/モデルナ社のワクチンを1回目にすでに接種した方も、ファイザー社のワクチンを希望する場合は、予約のキャンセルを行っていただき、各市町村の接種会場で実施されているワクチン接種で予約を取り直していただければ、ファイザー社ワクチンでの接種を受けられます。

10代・20代の男性も、引き続きワクチンの接種をご検討ください

新型コロナウイルス感染症に感染した場合にも、心筋炎・心膜炎になることがあります。感染症による心筋炎・心膜炎の頻度に比べると、ワクチン接種後に心筋炎・心膜炎になる頻度は低いことがわかっています。

新型コロナワクチンは、発症予防効果などの接種のメリットが、副反応などのデメリットよりも大きいことが確認されており、接種がすすめられています。しかしながら、ワクチン接種は、あくまでご本人の意思に基づき受けていただくものとなっております。ご本人が納得したうえで、接種をご判断ください。

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