主要PCメーカーのWindows 11プリインストールモデルまとめ
Microsoftから、ついにWindows 11が正式公開された。同社は9月21日に手持ちのPCがWindows 10からアップグレードできるかを確認できる「PC正常性チェック」を配信しているが、PCメーカー各社からはWindows 11をプリインストールしたモデルが続々と発表されている。
●PC各社のWindows 11プリインストールモデルをチェック
ここでは、10月5日時点で公開されたモデルをチェックする。価格は全て税込みだ。
・「Surface Pro 8」「Surface Go 3」発表 Windows 11をプリインストール
・液晶を手前に引けばタブレットの2in1 PC「Surface Laptop Studio」が登場
・PCメーカーのWindows 11対応状況をチェック！アップグレード情報まとめ
Windows 10から11で変わる主な変更点
・タスクバーが中央寄りに（設定で左に変更可）
・複数のディスプレイを接続すると自動で配置、取り外したディスプレイで表示していたウィンドウを自動で最小化する
・「Microsoft Teams」のOS標準搭載
・「Cortana」「ライブタイル」を削除し、「ウィジェット」を復活
・Cortanaは初回システム起動時にも起動されなくなる
・Microsoft ストアでAndroidアプリを利用可能に。Amazon Appstoreでも可能（後日）
●FCCLは大半のシリーズでWindows 11モデルを用意
富士通クライアントコンピューティング（FCCL）は、ノートPC「LIFEBOOK」の「UH」「CH」「NH」「AH」シリーズ、デスクトップPC「ESPRIMO」の「FH」シリーズでWindows 11プリインストールモデルを投入する。
また「arrows Tab EH」のCPUをCeleron N4020へ強化した新モデルでもWindows 11版を用意する。対応モデルと変更内容は以下の通りだ。
・LIFEBOOK UH-X／UH90／UH75
「UH-X」のメモリを16GBに、「UH75」のCPUをRyzen 7 5700Uに変更。ストレージは「UH-X」で512GB PCIe SSDに変更
・LIFEBOOK CH90／CH75
「CH75」のCPUをCore i3-1115G4に変更した「CH55」を新たに追加
・LIFEBOOK NH90／NH77
「NH90」のCPUをRyzen 7 5800U、メモリを16GBに変更。「NH77」のCPUはRyzen 5700Uに変更し、両モデルでストレージを512GBのPCIe SSDのみに変更
・LIFEBOOK AH53／AH50／AH43／AH42
CPUを「AH53」でCore i7-1195G7、「AH42」でCeleron 6305に変更し、「AH42」のメモリを8GBに変更
・ESPRIMO FH-X／FH90／FH77／FH70／FH60／FH-G
「FH90」のCPUをCore i7-1165G7、メモリを16GBに変更、SATA HDDを3TBから4TBに変更。「FH70」のCPUをRyzen 7 5700U、「FH60」のCPUをRyzen 5 5500Uに変更
これに加えて、2019年までに発売していた「MH」シリーズと、2015年までに発売していた「TH」シリーズの最新モデル「MH75/F3」「MH55/F3」「TH90/F3」を発売する。それぞれのスペックは以下の通りだ。
いずれの製品にもマカフィー製セキュリティソフト「マカフィー リブセーフ」3年版と、BBソフトサービス製セキュリティソフト「詐欺ウォール」無料版をインストールする他、12月31日まで買い換えなどに関する電話相談を受け付ける。
●NECPCは児童／学生向けPCを新たに販売店向けに発売
NECパーソナルコンピュータ（NECPC）の「LAVIE」シリーズでは、ノートPC「N15」「N14」、デスクトップPC「A27」「A23」シリーズのWindows 11搭載モデルを発売し、新たにコンバーチブルノートPC「N11」シリーズを追加する。
新製品全てにMicrosoft Office Home & Business 2021を搭載し、「N12」「Pro Mobile」についてはユーザーによるアップグレードが可能だ。
N11シリーズは児童／学生用PCとして同社のECサイト「NEC Direct」で販売しており、今回から販売店への出荷も始まる。米国規格MIL-STD-810Hと、JIS規格の机の高さである76cmからの落下試験に対応し、ディスプレイにタッチ機能を備え、タイピング時の指を置く場所などを示したキーボードカバーとデジタイザーペンが付属する。
N14のIPSパネル採用モデル「N1475」、A27とA23はスペックを据え置くが、それ以外のモデルは上位のパーツを搭載するなどしてスペックを強化している。詳細は以下の通り。
LAVIE Pro Mobileの店頭販売モデルは、Windows 10のまま継続販売される。ただし、NEC Direct限定の「LAVIE Direct PM」はOSがWindows 11に変更される。
NEC Direct限定モデルでは、販売店モデルと同様にWindows 11をプリインストールして出荷するシリーズ全てにメモリやCPU、ストレージのカスタマイズ項目を追加する。
●DynabookはWindows 11向け機能を追加した機種を発売
Dynabookは、液晶ディスプレイが180度開くクラムシェル型でインカメラにプライバシー保護用のシャッターを搭載した「dynabook GS4/U」と、ワコム製の静電容量方式タッチペンが付属しタブレットとしても利用できる「dynabook V4」を発売する。どちらも11月上旬の販売を予定している。
●デル・テクノロジーズ
デル・テクノロジーズも、Windows 11搭載した個人／法人向けPCの受注を10月5日から開始している。なお、Office 2021並びにLatitude、Precision、OptiPlexシリーズは10月15日から提供開始の予定だ。
個人向けでは「XPS」「Inspiron」「Alienware」「Dell G」の各シリーズを、法人向けでは「Latitude」「OptiPlex」「Vostro」「Precision」「Latitude Rugged」シリーズ（一部モデルを除く）で、多彩なキャンペーンも展開中だ。
●Surfaceシリーズを順次投入する日本マイクロソフト
日本マイクロソフトの2in1PC「Surface」シリーズでは、キーボード着脱式の2in1PC「Surface Pro 8」「Surface Go 3」シリーズの予約を受け付けており、新機構を採用したフラッグシップモデル「Surface Laptop Studio」を2022年前半に販売する予定だ。
・液晶を手前に引けばタブレットの2in1 PC「Surface Laptop Studio」が登場
・「Surface Pro 8」「Surface Go 3」発表 Windows 11をプリインストール
●マウスコンピューターは4機種5モデルでプリインストールモデルを用意
マウスコンピューターは、フラッグシップモデルのデスクトップPC「G-Tune XP-Z」や、クリエイター向けの「DAIV 4P」のスペックを現行モデルから据え置いてWindows 11をプリインストールする一方、メインストリームモデルの「mouse F5-i7」と「mouse F5-i5」のストレージをNVMe SSDからSATA SSDに変更し、それぞれの価格をF5-i5で9万3280円から8万7780円（送料別）、F5-i7で10万9780円から10万7580円（送料別）へ下げて販売する。
また、ゲーミングノートPC「G-Tune P5-144」のGPUをNVIDIA GeForce GTX 1650 Ti、ストレージをNVMeからSATAに変更し、メモリを32GBに変更したモデル「P5-H」を発売する。価格はP5が15万9280円、P5-Hが17万5780円だ。
●BTO対応モデルを複数用意するパソコン工房
ユニットコムは、運営するパソコン工房WebサイトでWindows 11プリインストールモデルの販売を開始した。個人向けの「STYLE∞（スタイル インフィニティ）」、ゲーマー向けの「LEVEL∞（レベル インフィニティ）、クリエイター向けの「SENSE∞（センス インフィニティ）、ビジネス向けの「SOLUTION∞（ソリューション インフィニティ）などで、特設ページにまとめている。
●レノボ・ジャパンはThinkPadシリーズで対応モデルを投入
レノボ・ジャパンは、ビジネス向けノートPC「ThinkPad X1」シリーズ各モデルでWindows 11プリインストール機を追加し、その他のモデルも順次投入する。
具体的なモデルはThinkPad X1 Extreme Gen 4」「ThinkPad X1 Fold」「ThinkPad X1 Nano」「ThinkPad X1 Carbon Gen 9」「ThinkPad X1 Yoga Gen 6」「ThinkPad X1 Titanium」となる。
既存モデルの対応は特設サイトで公開中だ。
