「iOS 15」の主要なアップデート7つをまとめてチェック! 「FaceTimeリンク」が便利

「iOS 15」の主要なアップデート7つをまとめてチェック! 「FaceTimeリンク」が便利

 iOSの新バージョンである「iOS 15」が、9月20日より提供されている。すでにアップデートをしたユーザーも、これからアップデートを確認する読者も様々だろうが、どちらにしてもまだ主要機能を把握しきれていない人は多いことだろう。本稿では、改めてiOS 15で注目しておきたい機能について、7つのポイントに絞って紹介していく。ぜひ気になる部分を試してみてほしい。

対象端末は「6s/6s Plus」以降のiPhone

 iOS 15へのアップデートは、「設定」アプリ内の「一般」→「ソフトウェア・アップデート」からする。iOS 15をインストールできる端末は、「6s/6s Plus」以降のiPhoneと、iPhone SE(第1、2世代)、そして第7世代のiPod touchだ。一部機能については、さらに対応機種が限定されるものもある。今回は、2019年発売の「iPhone 11 Pro」をiOS 15にアップデートし、諸機能について検証を行なった。

iOS 15の注目機能 その①「FaceTimeリンク」

 FaceTime関連のアップデートは豊富だが、特に注目しておきたいのがこの「FaceTimeリンク」だ。多くのWeb会議ツールのように“専用URL”を作成し、それを共有することで、相手をミーティングに招待できるという機能である。同機能はブラウザを介して利用できるので、Apple端末以外でも利用できるのが特徴。セキュリティに関しても、エンドツーエンドで暗号化されている。

 同機能を利用するには、「FaceTime」アプリを起動し、「リンクを作成」をタップ。この時「名前を追加」をタップすると、「打ち合わせ」のようにリンクに任意の名称をつけられる。そして招待したい相手に対し、メールやチャットツールなどを使って相手にURLを共有すれば準備完了だ。

 参加者がURLにアクセスすることで、FaceTimeビデオが始まる(もちろんカメラはオフにもできる)。URLを作成したホストには、参加者の通知が届くので、自身がアクセスしよう。ただし、そのままでは、招待された側のユーザーの映像は画面にまだ映らない。iOS画面では、上部に「1人が待機中>」のように表示されるので、そこをタップして「参加を要求」と表示されているユーザーのチェックボタンをタップする。これで、ビデオ通話が開始されるという流れだ。

 ちなみに、FaceTimeリンクは、iOS標準の「カレンダー」アプリ内からでも、予定を登録する際に作成できる。リンクの共有や参加の操作も行えるので、こちらも試してみるとよい。

iOS 15の注目機能 その②「あなたと共有」

 iOS 15では、他の人から「メッセージ」アプリで共有されたコンテンツを後から確認しやすくなる「あなたと共有」機能が追加されている。対象となるのは、Safariや、Apple Music、Apple Podcast、Apple TVから共有されたリンクだ。

 例えば、この「ウェブサイトを読んでみてよ」と友人から渡されたページをすぐに読めなかった際、後からメッセージを開いて確認するのは億劫だ。しかし、iOS 15では、共有されたリンクが、Safariを開いた際に「あなたと共有」の欄に表示されているので、都合の良いタイミングで見返しやすい。

iOS 15の注目機能 その③「集中モード」

 iOS 15では、設定としての「おやすみモード」の名称が「集中モード」へ変わった。集中モードでは、通知を許可するアプリや、着信を許可する連絡先を柔軟に指定できるほか、表示するホーム画面も指定できる。そのため、仕事先や家族からの大事な連絡は見逃すことなく、ほかの煩わしい通知をオフにできる。また、余計なゲームアプリなども表示させないですむ。

 集中モードのオン・オフやスケジュールや位置情報などによっても指定が可能。何時から何時までは“仕事用の集中モード”に自動で切り替わるといった制御もできる。複数の集中モードをカスタマイズしておけることも特徴であり、勉強用の集中モードや、休みの日のモードといったように、必要な設定をいくつか用意して切り替えられるのが特徴だ。ちなみに、従来の「おやすみモード」も、集中モード内の一つのモードとして、残っている。

iOS 15の注目機能 その④ Safariの「タブグループ」

 Safariでは、検索キーワードを入力するバーが下部に降りてきた(これは設定次第で上部に戻せる)。慣れるまで違和感を感じる変更ではあるが、Pro Maxシリーズなど、大型の機種を利用している場合には、片手でも操作しやすくなったと言えるだろう。

 また、複数タブを表示するUIも大きく変わった。これまでのページが重なったようなデザインではなく、各ページが同サイズにグリッド表示で並ぶデザインになっている。さらに、タブを表示した状態で、画面下部のボタンをタップすると、「タブグループ」という画面が起動。任意の名称で画面を分けつつ、タブをまとめておける。なお、起動しているタブはドラッグアンドドロップ操作で、タブグループ間を移動できる。また、タブグループ名を長押しすることで、タブの見出しをリスト表示できることも覚えておきたい。

iOS 15の注目機能 その⑤「テキスト認識」

 日本語は未対応であるものの、一部言語の写真中のテキストを自動認識するようになった。具体的には、英語、中国語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語の7言語に対応する。システムの言語(設定アプリとかのメニューで表示される言語)が日本語だと利用できないが、設定からシステムの言語設定を変更することで、この機能を試せる。

 例えば、URLを手入力するのが大変だ、と感じる場面では、言語設定を「英語」に変更したうえで、撮影した写真内のURLをタップ。すると、テキストが自動認識され、「Copy」などの表記が出てくるようになる。言語変更の際にやや時間がかかるものの、URL入力の手間を削減するには便利だ。また、言語をタップした状態で表示されるメニューから「Translate」を選択すれば、翻訳もできる。

iOS 15の注目機能 その⑥ メモやリマインダーの「タグ」

 iOS 15では、メモやリマインダーをタグで管理できるようになった。例えば、メモの場合、メモ内に「#」を先頭につけた状態でキーワードを記入し、入力を確定して改行する。URLにハイパーリンクが付くように、これをやることでタグも色が変わる。

 その状態でフォルダの一覧画面を開くと、最下部に「タグ」の欄ができており、これをタップすることで、指定のタグがついたメモをまとめて検索することができるようになった。タグは複数つけることもできるので、フォルダを跨いで保存した情報などを探すときに便利だ。

 なお、リマインダーでも基本的な使い方は共通している。異なるのは、タグを付けるのがリマインダーのリスト内のテキストであるという点だけだ。

iOS 15の注目機能 その⑦ アプリ間の「ドラッグアンドドロップ」

 iPadOSのように、アプリ間のドラッグアンドドロップ操作に対応したこともポイントだ。例えば、従来は写真アプリにある画像をドラッグアンドドロップして、メモアプリに貼り付けるといったことができなかった。しかし、iOS 15では同様の操作が可能だ。

 なお、ドラッグアンドドロップ操作に対応するのは、画像だけでなく、書類やフォルダの操作もできた。例えば、「ファイル」アプリに保存してあるZipファイルを、「Dropbox」アプリへドラッグアンドドロップしてアップロードするといった処理も可能だ。

 ちなみに、本稿で紹介したのはiOS 15の新機能における一部をピックアップしたものに過ぎない。これら以外にも、重要なアップデートは多く提供されている。細かい部分もチェックしたいという人は、iOS 15の公式サイトから、「すべての新機能」画面を選択して詳細を確認しつつ、自身の端末で試してみて欲しい。

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