【最新版】iPhoneで月を綺麗に撮影する方法
夜空の月を綺麗に撮影するには何が必要でしょうか? 一眼カメラ、望遠レンズ、三脚……確かにそれらがあれば万全です。でも実は、iPhoneだけでも月は綺麗に撮れるんです! ここではそんな「月の綺麗な撮り方」をご紹介!
月の撮影で大事な3要素とは?
夜空を見上げて月が綺麗だと、写真に撮って誰かに伝えたくはなりませんでしょうか? というのも「竹取物語」や「お月見」など、日本人は古来より「月」に対して特別な思いを抱いてきたから。実際に本サイトでも「iPhoneで月を綺麗に撮影する方法」という記事は人気記事の一つとなっています。
ということでここでは、そんなiPhoneを使って“もっと簡単に”月を綺麗に撮影する方法を教えちゃいます! もちろん望遠レンズも三脚も必要なし! iPhoneのみのカンタン撮影術なので、ぜひお試しを!
綺麗な月の写真をSNSにアップしたり気になる彼女にLINEで送れば、あなたの好感度がアップすることは間違いなしですよ!
まずは前回記事のおさらい。月を綺麗に撮影するには「露出」と「ISO感度」「シャッタースピード」が大事だということを述べました。確かに露出時間を変えるだけでも見え方がずいぶん変わるのに気づくでしょう。露出時間が長いと光が滲み、ボヤボヤとした写真になってしまうのです。
また、撮ったはいいけどザラザラした写真になってしまうのはISO感度が高いため。この「ISO感度」は低ければ低いほど画質が良くなるので、撮影時には最小にする必要があります。
そして最後に「シャッタースピード」を調整することで、狙った明るさの写真が撮れるようになるんですね。
この3点を踏まえて、実際に写真を撮っていきましょう。
無料・有料アプリをいろいろ使ってみました
「露出」「ISO感度」「シャッタースピード」がコントロールできるアプリは無料・有料を含めてさまざまありますが、複数のアプリを試してみて、もっとも「手軽」だと感じたのが有料アプリの「月撮りカメラさん」(価格:370円 ※2021年3月30日時点)です。その名の通り月の撮影に特化したカメラですね。
今回は、「iPhone 12 Pro」を使用して撮影を敢行。その設定や撮影手順を解説していきます!
準備は何も入りません。「月撮りカメラさん」のアプリを起動するとすぐに撮影モードとなります。中段に「1x」~「16x」の倍率設定ボタンがあり、その下に「ピント」「WB(ホワイトバランス)」「SS(シャッタースピード)」「ISO」の設定ボタンが配置されています。
日本語表示なうえ、UIもシンプルなので迷う心配はなし。まずは最大ズームの「16x」に切り替えます。
これだけでほぼ完成形が見えますね!
ちなみにiPhone 12 Proのカメラは最大ズーム倍率が「10倍」なので「16倍」へはさらにデジタルズームをかけていると考えられます。解像度の粗さは若干気になりますがそれでも十分なレベルです。続いて細かい設定をチェックしてみましょう。
●ピント:マニュアルで設定します。ここでは「-0.06」が月の輪郭をもっともシャープに描きました。
●WB(ホワイトバランス):好みによって変えてOKです。寒色~暖色と数値によって変動します。今回は「5000k」としました。
●SS(シャッタースピード):数値を変えるとリアルタイムで撮影画面の明るさが変わります。月の明るさが十分なものになるよう、ここでは「1/320」に設定しました。
●ISO:ISO感度は画質に影響するため、なるべく低く設定します。ここではもっとも低い「50」にしました。
あとは、ブレないように両手でiPhoneをしっかり持ったり、台座のようなものに固定し、最後に赤い撮影ボタンを押すだけ。カンタンですね!
撮影画像はどんな感じ?
撮影した写真を見てみると月の模様までしっかり再現されているのがわかります。繰り返しになりますが一眼カメラも望遠レンズも三脚も必要なし、iPhoneだけでこのクオリティです。
前回の記事ではiPhone 7に三脚、望遠レンズをつけての撮影でした。それでもこのサイズ、この解像感ですから、いかに今回の撮影がカンタンかつ綺麗な写真かがわかります。
スマートフォンの進化は日進月歩、特にカメラ機能の向上は飛躍的です。ぜひ次のスマートフォン選びの参考にどうぞ。