台湾特急脱線 作業車ブレーキかけ忘れが原因か 死者数は50人に
台湾東部・花蓮県で特急列車が作業車に衝突して脱線した事故で、検察当局は、付近の斜面に止められた作業車のサイドブレーキがかかっていなかったことが線路への進入の原因であるとの見方を強め、裏付け捜査を進めている。台湾メディアが3日、一斉に報じた。また、台湾当局は、当初51人としていた死亡者数を50人に修正した。台湾メディアによると、これまでに30人の身元が判明している。
台湾メディアや当局発表によると、台湾鉄道の特急「太魯閣(タロコ)号」(8両編成)は2日午前9時半(日本時間同10時半)ごろ、線路そばの斜面から線路内に滑り落ちてきた工事用作業車と衝突した後、近くのトンネル内で脱線して内壁に激突し、一部の車両が大破した。
作業車は鉄道工事用で、斜面に止められていたが、サイドブレーキがかかっていなかったとみられる。サイドブレーキのかけ忘れが原因との疑いがあり、検察当局は2日夜、工事の責任者から事情を聴いた。責任者は感情的になっているという。検察当局は死亡が確認された50人のうち30人の身元を確認し、他の遺体についても、DNA鑑定などで身元の特定を急いでいる。
甚大な被害を出した今回の事故を受け、行政院(内閣)は、3日から3日間、犠牲者に追悼の意を示すよう、関係機関に指示を出した。【岡村崇】
