エスカレーターでは「止まれ」 事故805件、初の条例

エスカレーターでは「止まれ」 事故805件、初の条例

 エスカレーターは立ち止まって利用しなければならない――。埼玉県議会がそんな条例案を26日の本会議で賛成多数で可決した。

周知期間を経て10月1日から施行する。条例案を提出した県議会最大会派の自民党県議団によると、こうした内容の条例は全国初という。

 条例名は「埼玉県エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例」で、エスカレーター(動く歩道を含む)の利用者に立ち止まることを義務づけ、管理者には、その周知を義務づけた。県は周知が不十分な管理者に必要な指導や助言、勧告ができると定めた。違反した利用者や管理者に対する罰則規定はない。

 条例提出のきっかけは、エスカレーターでの事故が後を絶たないことだったという。エレベーターやエスカレーターなど昇降機の業界団体「日本エレベーター協会」(東京)の調査では、エスカレーター上を歩いて転ぶといった「乗り方不良」による事故は、2018年1月から19年12月に全国で805件起きたという。エスカレーターは歩くことを想定して作られておらず、協会は手すりにつかまり立ち止まって利用するよう呼びかけている。

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