SDに取って代わるか? よりコンパクトで高速な記録メディア「CFexpress Type A」登場
新しい記録メディア「CFexpress Type A」が発売された。すでに発売中の「CFexpress Type B」の半分ほどのサイズのType Aカードは、デジタルカメラにどんな影響を与えるのだろうか。
まずはソニーから160GBと80GBが発売
「ソニー α7S III」と同時に次世代記録メディア CFexpress Type A (以下 Type A) が登場した。
今回「α7S III」に合わせて発売されたのは160GBと80GBの2種類。いずれ、より大容量な製品も発売されるだろう。
圧倒的な転送速度を実現
現在主流の記録メディアであるSDメモリーカードは、高速タイプでも転送速度が300MB/秒程度。高精細動画や高速連写を多用するユーザーにとっては、すでに少し物足りないスペックになりかけている。
それに対して、Type Aは理論値では1000MB/秒。「α7S III」と同時に登場したTOUGH Gシリーズは書き込み700MB/秒、読み出し800MB/秒と、高速SDカードの2倍以上の速さを実現してくれている。「α7S III」との組み合わせで、RAW+JPEGでの連続撮影可能枚数は1000枚を超えるというからすごい。
読み書きのスピードはType Bにこそ譲るが、既存のメモリーカードとは段違い。比較的新しい規格のXQDカードと比べてもほぼ2倍なのだからまさに圧倒的。価格がこなれれば新しい標準になるかもしれない。
また、IC部品とメモリーを樹脂封入するSIP構造としたうえで、外装との間に放熱板を挟んで放熱効果もアップしつつ強度も向上させている。高速タイプの最新メディアとあってかなり高価だが、今後低価格化が進めばSDカードに取って代わるかもしれない。それだけに注目度は高い。
さらなるタフネス設計で強い
新開発のType Aカードは、制御を受け持つIC部品とメモリーチップをひとつにして樹脂で封入。水濡れやホコリなどに強いのが特徴だ。さらに放熱板と下ケースにインサート成形された金属板によって放熱性も確保。連続使用にも強い。
α7S III はSDにも対応するWスロット採用
「α7S III」のWスロットは、2基ともがType AカードとSDカードの両方に対応。Type A ×2、SD ×2、Type A + SDでの運用が可能だ。導入初期はSDで、必要に応じてType Aに移行という手法が選べる。
Type Bの約半分のサイズで登場
Type AのサイズはType Bの半分以下。SDカードに比べて厚みは増しているものの縦横とも4mmずつ小さくなっている。それでいて高速データ転送が可能なため、高速連写や高精細動画に対応しやすく、また、カメラの小型化もしやすいなどのメリットがある。
Type Bと住み分けが進んでいく?
より高速なCFexpress Type Bカードがすでに一足早く発売中。ただしサイズが大きいためにカメラが小型化しにくく、Wスロット化が困難といった問題がある。コンパクトなソニーαでWスロットにするには、Type Aは合理的な選択肢なのだ。
■現在発売中のType Bメモリーカード
CFexpress Type Bは、「サンディスク エクストリーム プロ」「ソニー CEB-G」などが発売中。今後はType Aカードの発売も期待される。
サンディスク エクストリーム プロ CFexpress Type Bカード (参考価格 : 128GB 27,580円)
ソニー CFexpress Type Bメモリーカード CEB-Gシリーズ (参考価格 : 128GB 31,900円)
プログレードデジタル CFexpress Type B GOLD カード (参考価格 : 128GB 19,999円)
