緊急事態、対象外の地域でも…「朝から一人も客が来ない」「東京の経済止まればドミノ倒しだ」

緊急事態、対象外の地域でも…「朝から一人も客が来ない」「東京の経済止まればドミノ倒しだ」

 1都3県に緊急事態宣言が再発令されて初の週末となった9日、九州・沖縄の繁華街などでは、人出が大きく減った。宣言の対象外の地域でも、新型コロナウイルスの感染が広がる県では外出自粛などの対策が取られている。商店街や観光地にとって「厳冬」の3連休初日となった。

 福岡市・天神の新天町商店街は9日昼過ぎ、人影はまばらだった。

 「朝から一人もお客さんが来てないのよ」。洋服店の女性店員(66)はため息をついた。60~80歳代の女性向けの服をそろえるが、新型コロナの影響で常連客が外出を控え、売り上げは例年の2割ほどだ。この日は雪で足元が悪く、さらに客足が落ち込んだ。

 連日感染者が300人を超える福岡県は8日、1都3県への移動自粛を県民に要請した。9日は時間帯によって、博多発東京行き新幹線は指定席の予約がいつもの連休の半分ほどに。天神にある洋菓子店は土産用の売り上げが激減し、あまおうや卵など地元食材の仕入れを減らしている。店長(40)は「東京の経済が止まれば、ドミノ倒しだ」とこぼした。例年なら受験生でにぎわう太宰府天満宮(福岡県太宰府市)も、人通りは少なかった。

 独自の緊急事態宣言を出した宮崎県。外出自粛の要請などが始まった9日、宮崎市の目抜き通り「橘通り」は閑散としていた。百貨店「宮崎山形屋」はセール中なのに、フロアにほとんど客がいない状態。川俣順司販促課長は「宣言は仕方ないが、売り上げへの影響は大きい」と語った。

 沖縄県も、今月6日以降の新規感染者が1日60~80人台と高い水準にある。県は飲食店などへの営業時間の短縮要請を31日まで延長し、1都3県との往来自粛も求めている。

 那覇市の観光名所・国際通りでは、シャッターを閉じた店が目立った。土産物店の女性従業員(61)は「三が日が明けてから、お客さんがほとんどいない」と寂しそうに話した。

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