ニコン 今年度の最終損益 500億円最大赤字へ 新型コロナの影響
精密機器メーカーのニコンは、今年度の最終的な損益が500億円の赤字になるという見通しを明らかにしました。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛などの影響で、主力のデジタルカメラの販売が落ち込み、赤字幅はこれまでで最大となる見込みです。
ニコンが発表した、ことし4月から6月までの3か月間の決算によりますと、売り上げは去年の同じ時期より54%少ない647億円、最終的な損益は135億円の赤字で、この時期としては過去最大の赤字となりました。
これは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、海外への渡航が制限されテレビ用の液晶パネルの製造装置を海外で販売できなかったほか、外出自粛の影響でデジタルカメラの売り上げが大きく落ち込んだことが主な要因です。
また、これまで「未定」としていた今年度1年間の業績見通しについては、500億円の最終赤字になると明らかにしました。
赤字幅はこれまでで最大になる見込みです。
これを受けて会社では経営責任を明確にするとして社長ら役員19人を対象に、来月から月額の報酬を最大20%削減することを決めました。
ニコンの21年3月期は750億円の営業赤字へ、コロナで下振れ
東証1部上場の光学機器大手「ニコン」は、2021年3月期通期連結業績予想を公開し、当期営業損益が750億円の赤字に陥る見通しを明らかにしました。
2021年3月期通期連結業績予想:ニコン
| 売上高 | 営業損益 | 純損益 | |
|---|---|---|---|
| 前回予想 | 未定 | 未定 | 未定 |
| 今回予想 | 4200億円 | △750億円 | △500億円 |
| 前期実績 | 5910億1200万円 | 67億5100万円 | 76億9300万円 |
新型コロナウイルス感染症による渡航制限の影響で、海外顧客の生産拠点における装置据付に必要な技術者の派遣が困難になっていることに加え、半導体装置事業の需要が端境期にあることや、市場縮小に伴うカメラの販売減も重なり、営業損益・純損益ともに赤字見通しとなりました。
