歩道橋を渡らず自転車横断帯を…なぜ? 歩行者に聞いてみると…北海道札幌市
「札幌市東区の歩道橋のある交差点。歩道橋はほぼ使用されず、路上を横断している歩行者がほとんどです」(元東区民・優羽くんさん)
投稿があったのは地下鉄・新道東駅のすぐそば「札幌新道」と「東15丁目屯田通」が交わる交差点です。
「いま歩行者が道路を横断しています。信号には自転車専用と書かれているのですが、歩行者がどんどんと渡っています」(記者リポート)
「ここが投稿が来た札幌の交差点です。たしかに歩道橋はあるんですけど、みなさんそこを渡らずに自転車専用と書かれている信号を渡っています」(記者リポート)
東区の「札幌新道」と「東15丁目屯田通」が交わる交差点です。横断歩道はなく、白い線が2本だけ書かれた「自転車横断帯」と、歩行者のための歩道橋があります。
「いま自転車専用と書かれた信号が青になりました。歩行者が渡りだしていますね」(記者リポート)
「(歩道橋を渡らないのはなぜ?)面倒くさいのと、ちょっとね、距離ありすぎるし、階段もあるし」(歩道橋を使わない人)
「危険なんで歩道橋を通るようにしています。私が見る限り年寄りの方とか階段がつらいのかなと思って」(歩道橋を使う人)
交差点の西側で札幌新道を渡りたいときは、歩道橋を使うと倍以上の距離を歩くことになります。そもそも、自転車横断帯は歩行者が渡ってもいいのでしょうか。道警に聞いてみました。
「(自転車横断帯はどういった人が通れる?)当然自転車だけです。ただし、自転車横断帯を歩行者が渡ってはいけないという決まりはない。自転車横断帯の幅員は限られている。歩行者が横断したら自転車と接触事故を起こす恐れがある」(道警本部交通規制課・元嶋尚課長補佐)
明確な決まりはなく、道警としては安全のため、歩道橋の利用を促すしかできません。とはいえ、歩道橋にあるのは階段だけ。ベビーカーや車いす、足の悪い人など階段を使えない人は歩道橋を渡ることは難しい状況です。
この歩道橋を管理する、北海道開発局は…
「(だれもが使いやすいような改善の検討は?)今後については、いまのところ(バリアフリー化などの)検討はしていない」(北海道開発局札幌道路事務所・高山雅彦副所長)
札幌の物流の大動脈とも言える札幌新道の建設が始まったのは、冬季オリンピック目前の1969年。この時代は自動車の利用者、そして事故が爆発的に増えたことから「第一次交通戦争」と呼ばれていました。
「札幌新道の構造的な問題と、時代背景の中で立体横断施設(歩道橋)が整備されたのではないか」(高山雅彦副所長)
「もう歩道橋の時代じゃない、横断歩道にしたほうがいいと思うよ」(歩道橋を使わない人)
市民の安全を守ってきた歩道橋ですが時代の流れに沿った対応が求められているのかもしれません。
