Canon EOS-1D X Mark IIIの特長

Canon EOS-1D X Mark IIIの特長、高画質、高速ドライブ、AF・AE、EOS MOVIE、作画機能、操作性・信頼性、通信機能

撮像システム

映像の表現力を革新する、20.1M 35mmフルサイズCMOSセンサー。

精細かつ低ノイズ、そしてリアリティ。そのすべてを妥協なく追求した自社開発・自社生産、有効画素数約2010万画素の35mmフルサイズCMOSセンサー(約35.9×23.9mm)を搭載しました。優れたS/N比とダイナミックレンジを備えるほか、駆動と読み出し速度の大幅アップを実現。これにより常用で最高ISO102400(静止画撮影時)、最高約20コマ/秒の高速連続撮影、5.5K RAW動画、4K 60p動画などに対応。画質と機能を向上させています。

EFレンズの解像力を活かす、GD※ローパスフィルター。

EFレンズの優れた解像力をより引き出すため、ローパスフィルターを新開発しました。センサーに届く光を16点に分離させることで、ガウス曲線に近いMTF形状を実現。偽色や輝度モアレを効果的に抑制しつつ、従来のローパスフィルターより高い解像感を達成しています。

※GD:Gaussian Distribution

GDローパスフィルターの特長

イメージセンサーには、画素ピッチより細かい高周波数の成分のデータを得られないという、サンプリング上の基本原理があります。それを超える高周波数の成分がノイズとなって、本来のデータをひずませた結果が偽解像です。このノイズは本来のデータと区別ができないため、除去することができません。そこでサンプリング前での対策=ローパスフィルターが不可欠となります。画像処理や電気信号処理の分野において、広く用いられるローパスフィルターがガウスフィルターです。GDローパスフィルターは、その特性を光学的に再現したもの。ノイズの原因となる高周波数の成分を、これまでよりも自然にぼかすことができます。

ローパスフィルタ(英語: Low-pass filter: LPF、低域通過濾波器)とは、フィルタの一種で、なんらかの信号のうち、遮断周波数より低い周波数の成分はほとんど減衰させず、遮断周波数より高い周波数の成分を逓減させるフィルタである。

次元の違う処理性能を獲得した映像エンジン、DIGIC X。

画像処理

常用でも最高ISO102400、拡張時ISO819200相当の高感度。

新開発CMOSセンサーとDIGIC Xによる強力なノイズリダクションにより、さらにノイズの少ない高画質を実現しました。これにより、常用ISO感度を1段拡張(EOS-1D X Mark II比)。最高ISO102400の高感度設定を可能としています。感度拡張はL(ISO50相当)、上限はH1(ISO204800相当)、H2(ISO409600相当)、H3(ISO819200相当)まで。露出設定の自由度がさらに広がるほか、エクステンダーをより積極的に活用できることもメリットです。

※記載のISO感度はすべて推奨露光指数です。静止画撮影時。

※動画撮影時はISO100~25600、H1(ISO204800相当)まで上限の拡張が可能です。

新開発の映像エンジン、DIGIC Xを搭載。シングル構成でありながら、EOS-1D X Mark IIのデュアルDIGIC 6+をはるかに凌ぐパフォーマンスを発揮します。ノイズの抑制や解像感の向上、撮影時のデジタルレンズオプティマイザ処理などで画質向上を図りつつ、最高約20コマ/秒(ライブビュー撮影時)の画像処理やHEIF※記録に、ひとつのエンジンで対応。デュアルピクセルCMOS AFの大幅な機能アップや、膨大なデータの即時処理が求められる5.5K RAW動画も実現しました。また、デュアル構成のエンジンに対して、電力消費と発熱量を抑制できるという利点も備えています。

※High Efficiency Image File forma

解像感の高い画像を生む、高度なシャープネス処理。

DIGIC Xの優れた処理能力により、ノイズを抑えつつ高周波領域の解像感アップを実現。GDローパスフィルターとの相乗効果により、EOS-1D X Mark IIを超える高精細な描写が得られます。また、描写力の向上に合わせ、シャープネスの初期値を従来の[強さ、細かさ、しきい値]=[3、4、4]から[4、2、3]に変更し、細部の描写力をさらに高めています。

メリハリ感をコントロールできる、明瞭度。

[明瞭度]は画像エッジ部のコントラストを調整※できる新しい画像調整機能です。たとえば遠景をくっきりさせたいときや、人物をソフトに表現したいときなどに有効。画像全体のコントラストを調整するピクチャースタイルの[コントラスト]と異なり、白とびや黒つぶれが気になるシーンでも、メリハリ感をコントロールできます。

※設定内容はライブビュー映像には反映されません。

レンズ光学補正

デジタルレンズオプティマイザが撮影時から適用可能に。

これまでRAW現像にのみ対応していたカメラ内デジタルレンズオプティマイザが、撮影時から使用できます※。連続撮影時の撮影速度や連続撮影可能枚数への影響がないため、常用することも可能です。撮影後に処理を行うプロセスを省けるほか、速報性が求められる撮影においては、高度な補正を施した画像を即時転送・活用することができます。

※主要なEFレンズの光学補正データ、デジタルレンズオプティマイザ用データはカメラに登録されています(一部、補正用データが用意されていないレンズもあります)。

※光学補正データを内蔵したEFレンズであれば、新たにカメラに登録する必要はありません。

デジタルレンズオプティマイザの効果

レンズ光学補正で対応できない各種収差(コマ収差、サジタルハロ、非点収差、球面収差など)や、ローパスフィルターが画像に与える影響などを、詳細な光学設計値に基づいて厳密に補正※。解像感に加え、質感や立体感の表現力を向上させます。また、画質向上により、これまで控えていた開放や小絞り領域が使用できるようになり、撮影領域も拡大します。

※すべての画像で効果を保証するものではありません。

静止画HDR

リアリティある画像を生む、撮影時のHDR PQ HEIF 10bit記録。

明暗のメリハリがあり、目で見た感覚に近い画像が得られるHDR撮影。EOS-1D X Mark IIIは、ITU-R BT.2100が定義するPQ※1規格に準拠したHDR画像を、HEIF※2で10bit記録することが可能です。高速連続撮影時も使用できるため、さまざまな分野でHDR撮影を行い、臨場感や感動をいっそうリアルに伝えられます。記録したHEIF画像は、HDR対応ディスプレイにHDMI出力することにより、本来の階調で再生・鑑賞できます。

※1 Perceptual Quantization。緻密な階調、広い色域で人間の視覚に沿った画作りを行うガンマカーブのことを指します。

※2現像後の画像を格納するファイルコンテナ。JPEGのYCbCr 4:2:2 8bitに対して、 YCbCr 4:2:2 10bitでHEVC圧縮されます。

●より高い効果を得るため、高輝度側・階調優先[D+]と併用することをおすすめします。

●RAW画像を現像し、HEIF画像として記録することも可能です。

画像活用の幅を広げる、HEIF→JPEG変換。

HEIF画像からJPEG画像を生成することが可能です。HDR対応ディスプレイで表示したときと印象が近づくように変換※、新規保存。変換後のJPEG画像は、通常撮影で得た画像と同様に、SDRディスプレイでの再生やプリントなどに活用できます。

※シーンによっては、元画像と変換した画像を比べたときに、印象が異なることがあります。

直感的な露出確認・調整を可能にする、撮影時HDRアシスト表示。

ライブビュー撮影時、HDR対応ディスプレイ表示時と印象が近づくように変換した画像をモニターに表示。撮影結果をイメージしながら露出調整が行えます。アシスト表示は[中間輝度露出確認用][高輝度描画確認用]を用意。被写体や表現意図に応じて選択することにより、ヒストグラムを確認するよりも直感的な撮影が可能です。また、撮影した画像をモニターで確認するときや、SDRディスプレイで再生するときのために、再生時アシスト表示を適用することもできます。

[中間輝度露出確認用]中間輝度の被写体(人物など)の露出を優先した表示を確認できます。

[高輝度描画確認用]高輝度の被写体(空など)の階調を優先した表示を確認できます。

記録形式

RAW、JPEG、HEIF、3つの形式に対応。

RAW(14bit)、JPEG(8bit)に加え、EOSカメラとしてはじめてHEIF(10bit)に対応。これにより3種類のビット深度による静止画記録を選択可能としました。HEIFもJPEGと同様にRAWとの同時記録が可能。また、「ワンタッチ記録画質切り換え」により、瞬時に記録画質を変更することができます。

※JPEGとHEIFは画質(圧縮)を10段階で設定できます。

記録画質 記録画素数(画素)
JPEG L 約2000万
(5472×3648)
M1 約1270万
(4368×2912)
M2 約890万
(3648×2432)
S 約500万
(2736×1824)
HEIF L 約2000万
(5472×3648)
RAW RAW/C-RAW 約2000万
(5472×3648)

1万の位を四捨五入

記録画質 ファイルサイズ [約・MB]
L 7.6
M1 5.4
M2 4.1
S 2.8
HEIF 7.6
RAW※1 22.1
C RAW※1 13.1
RAW + L 22.1 + 7.6
C RAW + L 13.1 + 7.6
RAW + M1 22.1 + 5.4
C RAW + M1 13.1 + 5.4
RAW + M2 22.1 + 4.1
C RAW + M2 13.1 + 4.1
RAW + S 22.1 + 2.8
C RAW + S 13.1 + 2.8
RAW + HEIF 24.3 + 7.6
C RAW + HEIF 13.7 + 7.6

※1 [HDR PQ] [OFF] の時

ファイルサイズは、撮影条件(JPEG/HEIF 画質:8、被写体、メモリーカードの銘柄、ISO 感度、ピクチャースタイル、カスタム機能など)により異なる

新RAWフォーマットであるC-RAWを採用。

RAWとC-RAWの、2種類のRAWを搭載。C-RAWはRAWと同じ約2000万画素の情報を、より小さなファイルサイズで記録できる新RAWフォートマットです。従来のM-RAWやS-RAWに対して同等以上の扱いやすさでありながら、より精細な高画質が得られます。

※[C-RAW]と比べ、画質は[RAW]が優れています。

※RAWからC-RAW、C-RAWからRAWへの変換はできません。

ファインダー撮影

瞬間を切り取る、最高約16コマ/秒の高速連続撮影。

CMOSセンサーから映像エンジン、カード書き込みに至る内部処理。ミラー駆動システムやシステム全体の駆動シーケンス。すべてを刷新することで、EOS-1D X Mark IIを超える最高約16コマ/秒※の連続撮影を実現しました。同時にファインダー像の消失時間も短縮。被写体をリアルタイムで視認し、追いかけられる光学ファインダーのアドバンテージを活かし、スポーツや動物の動き、人物の表情の変化に対応することが可能です。

※シャッタースピード、絞り、連続撮影中の絞りの状態、ストロボ撮影、フリッカーレス撮影:する、電池残量、温度、被写体条件、明るさ(暗所での撮影など)、レンズの種類、電源の種類、内部メモリーがフル時(一時的に撮影ができなくなる)などの条件により低下することがあります。

メイン/サブミラーを高速・高精度に制御する新ミラー駆動システム。

メインミラーはモーターダイレクト駆動。ミラーを衝突直前に減速制御することでミラーショックを抑制、瞬時にバウンドを収束させます。さらにEOS-1D X Mark IIIでは、メインミラーとサブミラーの動きを正確に連動させる、新設計のサブミラー連動レバーを採用しました。これにより、メインミラーの駆動に対するサブミラーの遅延を低減。また、メインミラーにブレーキをかければ連動してサブミラーも減速するため、サブミラーについても瞬時にバウンドを収束できます。メイン/サブミラーの駆動速度アップにより最高約16コマ/秒の高速駆動とAFの高精度化を「両立」させています。

ライブビュー撮影

最高約20コマ/秒(AF/AE追従)の高速連続撮影。

ライブビュー撮影では、最高約20コマ/秒※の高速連続撮影が可能です。CMOSセンサーの高速駆動・高速読み出し、DIGIC XによるデュアルピクセルCMOS AFの高速演算により、AF/AE追従を実現。EOS-1D X Mark IIでは不可能だった、動体の撮影にも対応します。

※シャッタースピード、絞り、連続撮影中の絞りの状態、ストロボ撮影、電池残量、温度、被写体条件、明るさ(暗所での撮影など)、レンズの種類、電源の種類、内部メモリーがフル時(一時的に撮影ができなくなる)などの条件により低下することがあります。

電子シャッターも選択できる、3種類のシャッター方式。

多様な撮影スタイル、被写体の条件に対応するよう、ライブビュー撮影におけるシャッター方式を3種類(メカシャッター、電子先幕、電子シャッター)から選択可能としました。電子シャッターではシャッター動作音なしで静音撮影できます。いずれのシャッター方式でもAF/AE追従が可能です。

[電子シャッター設定時の注意事項]

※0.5秒より遅いシャッタースピードを設定することはできません。

※動きの速い被写体を撮影すると、被写体が歪んで写ることがあります。また、サーボAFで連続撮影を行ったときに、ピントが合わないことがあります。

※使用するレンズや撮影条件により、レンズのフォーカス駆動音や、絞りの駆動音がすることがあります。

※電子シャッター撮影中に他のカメラのストロボが発光したときや、蛍光灯などのフリッカー光源下で電子シャッター撮影を行ったときは、画面に光の帯や、明暗差による縞が記録されることがあります。

※連続撮影中にズーム操作を行うと、レンズによっては、F値が一定でも露出が変化することがあります。

※バルブ撮影時は、[電子先幕]で撮影されます。

※AEB撮影、ストロボ撮影はできません。

ファインダー撮影/ライブビュー撮影 共通機能

ミラーショックを低減するソフト動作/ソフト連続撮影。

ファインダー撮影、およびライブビュー撮影のメカシャッター時は、ドライブモードのソフト動作(1枚)※を設定できます。ミラーとシャッターチャージを通常よりも低速で動作させることにより、いっそう振動を抑えた撮影が可能です。さらに、シャッターボタンを半押しの位置に戻すまで、内部機構が動作を待機。撮影後のチャージ音の発生タイミングを、意図的にコントロールすることができます。

また、ソフト連続撮影(最高約8.0コマ/秒)※も搭載しています。

※作動音は通常撮影とほとんど変わりません。

連続撮影可能枚数1000枚以上(RAW+JPEGラージ)。

映像エンジンDIGIC Xによる高速処理とバッファメモリーの容量アップ、カード書き込み速度の向上などにより、RAW+JPEGラージで1000枚以上※の連続撮影可能枚数を確保しました。また、14bit+10bitとなるRAW+HEIF同時記録時でも、約350枚※の連続撮影が可能です。

※当社試験基準325GBカード使用時。撮影条件(JPEG/HEIF画質:8、被写体、メモリーカードの銘柄、ISO感度、ピクチャースタイル、カスタム機能など)により異なります。

CFexpressメモリーカードを採用したデュアルスロット。

記録メディアはCFexpressメモリーカード(Type B対応)。書き込み速度の高速化により、最高約20コマ/秒(ライブビュー撮影時)の高速連続撮影や5.5K 59.94psのRAW動画記録などに対応しています。また、2つのカードスロットを同一記録メディア対応とすることで、メモリーカードの調達と管理の効率化に貢献。記録機能は、これまでと同じく「標準」「自動切り換え」「振り分け」「同一書き込み」から選択できます。

※使用可能なカードはCFexpressメモリーカードのみとなります。

ファインダー撮影

最大191点の測距点を備えた、新ファインダーAFシステム。

ファインダー撮影におけるAFシステムを刷新。最大191点の測距点(クロス測距点:最大155点、中央測距点はF2.8対応デュアルクロス測距点)※で被写体を捕捉し、滑らかに追尾します。

※使用レンズにより測距点数、クロス測距点数、デュアルクロス測距点数が変動します。

被写体の捕捉力と合焦精度を高める、High-res AFセンサー。

従来のラインセンサーと異なり、CMOSイメージセンサーの技術を展開したAFセンサーを新開発。正方画素を高密度に配置することにより測距点数を拡充したほか、被写体距離のわずかな違いも、EOS-1D X Mark II同等以上の分解能で検出し、高精度に合焦することが可能です。さらに、ファインダーAF・AE処理専用にDIGIC 8を搭載することで、AF演算能力の大幅アップを実現。従来はピントが合いにくかった被写体に対しても、優れた捕捉力を発揮します。

過酷な環境でも高い測距精度を発揮する、AFユニット。

AFユニットに、耐環境性能に優れた構造と材質を採用しました。衝撃に対する歪み、温度変化に対するたわみを抑え、測距光路を高精度に保持。像分離用のメガネレンズはガラスモールド製で、高温高湿、極低温下でも安定したAF性能を発揮します。

測距輝度範囲の拡大、EV-4~21※。

新AFセンサーの搭載により、測距輝度範囲を拡大。暗い環境や被写体周辺に強い光源があるシーンにおいても、EOS-1D X Mark II(EV-3~18)より安定した測距を実現します。

※中央F2.8対応測距点・ワンショットAF・常温・ISO100。

測距エリア全域でF8光束対応AFが可能。

最大191点、最大65点のクロス測距点でF8光束対応AF※を実現。たとえばEF600mm F4L IS III USMにEXTENDER EF2×IIIを使用した場合、1200mmの焦点距離でもAF撮影が可能です。野生動物、スポーツなどの分野で撮影領域がさらに広がります。

※使用レンズにより測距点数、クロス測距点数が変動します。

被写体検出・追尾性能が向上した、EOS iTR※ AF X。

輝度や色、形などの情報から被写体認識と自動追尾を行うEOS iTR※ AF。EOS-1D X Mark IIIは、従来の機能に加え頭部検出も可能にしたEOS iTR AF Xを搭載しています。有効約40万画素RGB+IR測光センサーを新開発。画素数アップとグローバル電子シャッターの採用により、変化する光と色の情報をより正確に検出。さらに、AF・AE専用エンジンとしてDIGIC 8を採用し、高度な頭部検出アルゴリズムの高速処理を実現しました。顔検出と合わせ、測距と追尾の信頼性が大幅に向上。また、IRセンサーによって光源の違いによる測距誤差の補正なども行なうことにより、精度の高いAFを実現します。

※iTR:Intelligent Tracking and Recognition

ライブビュー撮影

測距可能なエリアを広げた、デュアルピクセルCMOS AF。

撮像面上の全画素が位相差AFと撮像に機能し、高精度なピント合わせと高画質を両立するデュアルピクセルCMOS AF。EOS-1D X Mark IIIでは、新CMOSセンサーとDIGIC Xにより、その機能を大幅に進化させています。測距エリアは映像表示範囲の横:約90%×縦:約100%※。自動選択時AFエリア分割数は最大525分割※(自動選択時)、AFフレーム選択可能ポジションは最大3869ポジション※(AFエリア任意選択時)。これまで以上に自由な構図で被写体を捕捉することが可能です。

※使用するレンズによって異なります。

人物撮影を効率化する瞳AF。

カメラが瞳を検知してピントを合わせる、ライブビュー撮影ならではのAF機能です。検出した瞳に対して、ピントが追従・追尾。被写体が動いてもピント調整はカメラに委ね、構図の調整に専念できるほか、被写界深度の浅い大口径レンズ使用時も高い測距精度が得られます。

撮影領域を拡大する、測距輝度範囲EV-6~18。

露出シミュレーションにより、光学ファインダーでは視認しにくい被写体も明るく表示できるライブビュー撮影。その利点とEV-6の低輝度に対応したデュアルピクセルCMOS AFを活かし、マニュアルフォーカスでさえ困難な暗いシーンにおいても、スムーズで効率のよいAF撮影を可能にします。

※F1.2・中央測距点・ワンショットAF・常温・ISO 100。

撮影の効率を高める、F11光束対応AF。

開放F5.6のレンズにEXTENDER EF2×IIIを使用し、合成F値がF11になる場合でも測距エリア全域でAF撮影が可能です。これまでマニュアルフォーカスで行っていた超望遠撮影にAFで対応できるほか、レンズ資産をより柔軟に活用することができます。

ファインダー撮影/ライブビュー撮影 共通機能

多様なシーンに対応する、測距エリア。

ファインダー撮影に加え、ライブビュー撮影においても[スポット1点AF][1点AF][領域拡大AF(上下左右)][領域拡大AF(周囲)][ゾーンAF][ラージゾーンAF][自動選択AF]を設定可能としました※。ファインダー撮影とライブビュー撮影、それぞれのAFシステムを同様の特性で活用でき、切り換え後も違和感のないAF撮影を実現。さらにライブビュー撮影では、従来の[顔+追尾優先AF]も設定できます。

※ファインダー撮影とライブビュー撮影で、設定可能なAFフレームのサイズが異なります。

さらなる進化を遂げた、AIサーボAF IV

多様なシーンで優れた信頼性と安定性を発揮する、最新の被写体追従アルゴリズムを搭載。遠距離で測距が安定しにくかった被写体(かげろう発生時など※)や、遠ざかる被写体に対する測距安定性と追従性が向上しています。また、ライブビュー撮影におけるサーボAFにも同様の予測演算アルゴリズムを採り入れ、動く被写体への追従性を高めました。

ファインダー撮影時のみ。

被写体を高精度に追尾する、顔検知/頭部検出。

ライブビュー撮影はもちろん、ファインダー撮影においても顔検知が可能。さらに、ディープラーニング技術を導入して開発した頭部検出アルゴリズムを搭載し、顔が頻繁に見え隠れするスポーツシーンにおいても、従来の人体検知を超える優れた追尾性能を実現します。その高度なアルゴリズムを高速処理するため、ファインダー撮影ではEOS iTR AF XにDIGIC 8を採用。ライブビュー撮影はDIGIC Xに専用回路を搭載。高速連続撮影時も安定した追従・追尾性能を発揮します。

使いやすさを増した、AFカスタム設定ガイド。

これまで6種あったカスタム設定ガイドを4種に統合※。さらにカメラが被写体の動きを解析し、[被写体追従特性][速度変化に対する追従性]を自動設定するCaseA(Auto)も搭載しました。Caseを切り換えることなく多様なシーンに対応できます。また、ライブビュー撮影時のサーボAFも同様の設定と制御を可能としています。

※[被写体追従特性][速度変化に対する追従性]のパラメーターを調整可能。

自動追尾の特性を独立して調整できる、[被写体追尾の詳細設定]。

これまでカスタム設定ガイドにあった[被写体乗り移り特性]を進化させた上、設定しやすいようメニュー化しました。主被写体の自動選択条件を選べる[人物優先]、他の被写体への測距点の乗り移りやすさを設定できる[被写体乗り移り]の2項目を調整可能。カスタム設定ガイドとの組み合せにより、追尾と追従の特性を独立して設定することができます。

ファインダー撮影時は測距エリア選択モードが[ゾーンAF][ラージゾーンAF][自動選択AF]のとき、ライブビュー撮影時はAF方式が[顔+追尾優先AF][ゾーンAF][ラージゾーンAF]のときに機能します。

伝統の測光モードとフリッカーレス撮影。

測光モードは[評価測光][部分測光][スポット測光][中央部重点平均測光]を搭載。また、フリッカーレス撮影※を行うことも可能です。

100Hzと120Hzのフリッカーにおいて有効です。

フリッカー光源で撮影時、レリーズタイムラグがわずかに長くなることがあります。また、連続撮影速度が低下したり、撮影間隔にばらつきが生じる可能性があります。

ライブビュー撮影時、動画撮影時には機能しません。

光源や撮影条件によっては効果が得られない場合があります。

外部ストロボ制御機能が拡充。

ライブビュー撮影でのストロボ使用時、プリ発光をAEセンサーではなくCMOSセンサーで受光する撮像面E-TTLを採用。これにより、ライブビュー撮影においてもミラー駆動なしでストロボ撮影を可能としました。また、ファインダー撮影、ライブビュー撮影ともに新たな調光制御を搭載。プリ発光時に顔を検知して発光量を制御する[評価調光(顔優先)]、[E-TTLテイスト]など、ストロボ撮影を効率化する多彩な機能を活用できます。

※電子シャッター使用時、ストロボ撮影はできません。

ストロボ写真の仕上がりを選べる、[E-TTLテイスト]。

ストロボを使用した撮影時、好みに応じてストロボ写真の仕上がり(テイスト)を選択可能としました。[雰囲気重視]ではストロボ光の比率を下げ、環境光を活かした、より自然なライティングに。[発光量強め]はストロボ光を強め、環境光の影響を軽減。調光補正を行わなくても、被写体と背景を好みやシーンに合ったバランスに仕上げられます。

4K DCI/UHD 60P・フルHD 120P動画記録

3つの画角に対応した、4K 59.94p/50.00p記録。

ハイエンドなシネマ制作にも対応可能な動画撮影機能を搭載。4K動画は従来のDCI 59.94fps/50.00fpsクロップに加え、新たにDCI/UHD※ 59.94fps/50.00fps(クロップ[しない])の記録を可能としました。クロップ[しない]時は装着したEFレンズの画角が活かせ、特に広角撮影に有利です。一方のクロップ時は、望遠効果を得ることが可能。3つの画角を、用途や被写体に応じて使い分けられます。

※UHDでは画角がわずかに狭くなります。

●通常撮影(8bit)時、圧縮形式はALL-I/IPBが選択可能。圧縮はH.264/MPEG-4 AVC、記録形式はMP4のみとなります。

美しい4K動画を生む、5.5Kオーバーサンプリングプロセッシング。

CINEMA EOS SYSTEMで実績のある、高画質ディベイヤーアルゴリズム※1を採用しました。色再現性に優れ、ディテールが鮮明。モアレやジャギー、ノイズも低減。より美しい4K映像で、高画質へのニーズに応えます。

※1 オーバーサンプリングプロセッシングは、4K DCI/UHD(クロップ[しない])時のみ処理が行われます。

119.9fps/100.0fpsのハイフレームレート動画(フルHD)。

フルHD画質設定時は、クロップを行わない広い画角で動画記録が行えます。119.9fps/100.0fpsという高フレームレートの動画撮影※に対応。再生時29.97fps/25.00fpsに対して1/4倍速、ALL-Iによる精細な映像で、印象的なスローモーション効果を得ることが可能です。

※ハイフレームレート動画撮影時、1シーンの撮影時間は最長7分29秒となります。

※動画撮影時にタイムコードを表示しているときは、実時間1秒で4秒分カウントアップします。

※ハイフレームレート動画に音声は記録されません。

●圧縮形式はALL-Iのみ。圧縮はH.264/MPEG-4 AVC、記録形式はMP4のみとなります。

5.5K RAW動画

高度な編集を可能にする、5.5K 12bitのRAW動画。

12bitの豊富な階調データを持ち、編集耐性の高いRAW動画※の内部記録が可能です。HDR素材やコントラストの高いシーンの撮影、高度な編集を前提とするワークフローに対応。また、ピクチャースタイルやホワイトバランスを、画質を劣化させることなく変換できるほか、色や明るさ、コントラストなどを調整する際の自由度が高いという利点もあります。さらに、2枚のカードを使って、RAW動画と通常動画/Canon Logを同時記録することも可能です。

※RAW動画は「Digital Photo Professional」で現像処理を行うことができます。

※RAW動画は、カメラ内で現像処理を行うことはできません。

※59.94p/50.00p時、AFおよびフォーカスガイドは使用できません。

RAW動画撮影可能な動作確認済みカード(2/21現在):

 ・ Sandisk Extreme Pro 512GB

 ・ Prograde Cobalt 325GB

 ・ Lexar 256GB、128GB

●RAW動画(12bit)時、記録形式はCRMとなります。

Canon Log

4K・フルHDを問わず、Canon Log による10bit記録が可能。

Canon Log※は、CINEMA EOS SYSTEMにおいて多くの撮影に採用されているガンマ特性です。CMOSセンサーの特性を最大限に引き出し、広いダイナミックレンジを確保することができます。白とびや黒つぶれが少なく、シャドウからハイライトまでを豊かな階調で描写。10bitの豊富な情報を活かしたグレーディングが可能で、ポストプロダクション処理を前提とした撮影に有効です。EOS-1D X Mark IIIは、RAW動画を除くすべての動画記録画質でCanon Log設定が可能。10bit動画をカードに内部記録することができます。

※ISO感度の自動設定範囲の下限が、ISO400になります。

●Canon Log(10bit)時、圧縮形式はALL-I/IPBが選択可能。圧縮はH.265/HEVC、記録形式はMP4のみとなります。

多様な露出モードに対応。

EOS-1D X Mark IIIのCanon Log設定では、露出モードの選択が可能です。P/Tv/Av/Mを切り換えることにより、表現意図に合った動画表現を追求できます。また、ISOオートにも対応。動画撮影時の露出モードを静止画撮影と独立させたため、静止画/動画を切り換えた際、露出モードも変更するプロセスを省けます。

輝度と色の情報量が豊富な、YCbCr4:2:2。

Canon Log設定時のカラーサンプリング方式はYCbCr4:2:2。より忠実で繊細な色・輝度の再現が可能です。また、精緻なクロマキー処理にも対応します。

●Canon Logを適用しない通常撮影時、カラーサンプリング方式はYCbCr4:2:0となります。

自然で見やすいモニタリングを実現する、ビューアシスト表示。

広いダイナミックレンジを持つCanon Logの映像は、カメラのモニターに表示する際、ピクチャースタイル設定時と比べてコントラストが低く、やや暗い印象になります。EOS-1D X Mark IIIはビューアシスト機能※を搭載。[入]に設定することにより、映像を見やすく変換・表示するため、ディテールなどを確認しやすくなります。

※動画再生時にビューアシスト表示は行われません。

デュアルピクセルCMOS AF

撮影画面内の広いエリアで、高精度なフォーカスを実現。

高速のピント合わせと滑らかな追尾・追従、高画質を実現する撮像面位相差AF技術、デュアルピクセルCMOS AF。映像エンジンDIGIC Xを搭載し、AF演算量がアップしたことにより、測距精度の向上と滑らかな追従・追尾を実現しました※1。フォーカスをカメラに委ねることにより、構図の調整に専念することが可能。また、低輝度限界も拡大し、EV-4※2という暗い環境でも高精度なフォーカスを実現しています。

※1 4K DCI/UHD 59.94p/50.00p設定時、AFによるピント合わせはできません。

※2 F1.2・中央測距点・ワンショットAF・常温・ISO100・29.97fps

多様なモードを搭載した、AF方式。

これまでの「顔+追尾優先AF」に加え、ライブビュー撮影と同様のAF方式を採用。構図や被写体の動きなどに応じた、最適なAFフレーム設定を可能としました。新たに搭載されたモードは「スポット1点AF」「1点AF」「領域拡大AF(上下左右)」「領域拡大AF(周囲)」「ゾーンAF」「ラージゾーンAF(縦)」「ラージゾーンAF(横)」。ライブビュー撮影から切り換えても操作に戸惑うことがなく、積極的にAFを活用できます。

顔、頭部、瞳。人物を検出し、自動追尾する人体検知能力。

従来の顔検出に加え、頭部検出、瞳検出も可能。さまざまな情報から被写体を検出することにより、追従と追尾の安定性を向上させました。激しく動く人物を、AFフレームが粘り強く追尾。高い測距精度が得られるため、ワンマン撮影の領域が拡大します。

強化したアルゴリズムを搭載。動画サーボAF。

動画サーボAFのアルゴリズムを熟成させ、追従性能をさらに高めました。また、メニューに新項目「被写体追尾の詳細設定」を用意。ライブビュー撮影と同様に[人物優先][被写体乗り移り]を選択することが可能です。

[動画サーボAFのチューニング]

多様な条件に対応できるよう、動画サーボAFにおける「AF速度※」と「被写体追従特性」を調整することが可能です。「AF速度」では、動画サーボAFのAF速度とその作動条件を設定。被写体の動く速さに合わせ、レンズのフォーカス駆動量を最適化したいときに有効です。「被写体追従特性」は、被写体がAFフレームから外れたり、障害物が横切ったりしたときのフォーカスの敏感さを調整できます。

※2009年以降に発売されたEFレンズ使用時に設定できます。AF方式が[スポット1点AF][1点AF]のときに設定することができます。

写真:強化したアルゴリズムを搭載。動画サーボAF。

撮影アシスト機能

フォーカスの合った位置を視覚的に伝える、MFピーキング。

ピントが合った被写体の輪郭を、色つきの強調表示にすることでピント合わせをアシストします。輪郭の検出感度(レベル)や輪郭の色を変えることもできます。

※ライブビューでの静止画撮影時も使用可能です。

フォーカスの調整方向もひと目で把握できる、フォーカスガイド。

現在のフォーカス位置から合焦位置への調整方向と調整量を、ガイド枠で視覚的に表示※1。映像が大きくボケていても、フォーカスの調整方向を探ることなく、自然でスムーズなフォーカシングが可能です。

※1 4K DCI/UHD 59.94p/50.00p、4K DCI(クロップ)設定時、フォーカスモードを<MF>にしてもフォーカスガイドは表示されません。

※ライブビューでの静止画撮影時も使用可能です。

5軸補正に対応した、動画電子IS。

カメラのブレを5軸(水平回転補正、縦回転補正、回転軸補正、左右補正、上下補正)で検出し、映像に与える影響をカメラが軽減※1。手ブレ補正機能が搭載されていないレンズを使用したときでも、手ブレ補正効果が得られます。[しない][する][強]※2から選択でき、撮影条件や使用するレンズなどに対応が可能です。

※1手ブレ補正機能が搭載されているレンズを使用するときは、レンズの手ブレ補正スイッチを〈ON〉にしてください。

※2[する]では映像がやや拡大されます。[強]ではさらに拡大されます。

※RAW動画撮影時は、動画電子ISは使用できません。

画作り/作画機能

思い通りの画作りを可能にする、ピクチャースタイル。

さまざまな被写体と表現意図に対応する、ピクチャースタイル。豊富なモード※を搭載しており、被写体や表現意図に合わせて柔軟な画作りが可能です。また、撮像システムの刷新によりディテールの解像感が向上したことから、[スタンダード]のシャープネスの初期値を従来の[強さ、細かさ、しきい値]=[3、4、4]から[4、2、3]に変更。精細感をいっそう高めています。

※搭載ピクチャースタイル:オート、スタンダード、ポートレート、風景、ディテール重視、ニュートラル、忠実設定、モノクロ、ピクチャースタイルファイル

●静止画撮影、動画撮影それぞれで使用できます。

さらに自然な描写へと進化した、オートライティングオプティマイザ。

被写体に重きを置きながら、高輝度部と低輝度部の明るさとコントラストを領域ごとに整え、見た目に近い画像に仕上げます。効果は[しない][弱め][標準][強め]から選択可能。さらにEOS-1D X Mark IIIでは、これまで白とびしていた高輝度部の階調を補正する、より高度な制御を新たに採り入れています。

●静止画撮影、動画撮影それぞれで使用できます。

より高い効果の[強]設定に対応。高輝度側・階調優先。

グレーからハイライトまでの階調をより滑らかに描写する高輝度側・階調優先※に、[する]に加え、[強]を新たに搭載。HDR PQ設定と併用することで、白とびを緩和したHDR画像を得ることができます。

※ISO感度の設定範囲がISO200~になります。また、拡張ISO感度は設定できません。

※[強]に設定しても、撮影シーンによっては、思い通りの効果が得られないことがあります。

●静止画撮影、動画撮影それぞれで使用できます。

メリハリ感をコントロールできる、明瞭度。

[明瞭度]は画像エッジ部のコントラストを調整※できる新しい画像調整機能です。たとえば遠景をくっきりさせたいときや、人物をソフトに表現したいときなどに有効。画像全体のコントラストを調整するピクチャースタイルの[コントラスト]と異なり、白とびや黒つぶれが気になるシーンでも、メリハリ感をコントロールできます。

C-RAWでの多重露出撮影も可能。

複数の画像を重ね合わせる多重露出撮影が可能です。一度に設定できる多重枚数は2~9枚。多重露出1枚目として撮影済みのRAWに加え、新たにC-RAW画像※も選択できます。

JPEG/HEIF画像は選択できません。[高輝度側・階調優先]を[する][強]に設定して撮影した画像、トリミング情報が付加された画像は、1枚目に指定できません。他のカメラで撮影した画像は選択できません。

[多重露出モード]

表現意図に応じ、機能・操作優先/連続撮影優先を選択できます。

機能・操作優先

シャッターを切るごとに、また再生操作によっても重ね合わせの結果を液晶モニターで確認できます。撮影中にファインダー撮影とライブビュー撮影を切り換えることが可能。ライブビュー撮影では、これまでの多重露出結果を透過表示しつつ次の1枚を撮影でき、構図合わせが容易です。また、意図しない結果になった場合、画像合成を1枚前の状態に戻して撮影し直せます。

連続撮影優先

速い動きを高速連続撮影し、その軌跡を1枚の画像で表現できます。スポーツや動物などの撮影に効果的です。

撮影途中に「メニュー画面の表示」「撮影直後の画像確認」「画像再生」「撮影のやり直し」はできません。

撮影画像は多重露出画像のみ保存されます(多重露出画像を生成するために撮影した画像の保存はできません)。

[多重露出制御]

重ね合わせる画像の露出を、加算/加算平均/比較(明)/比較(暗)から選べます。

加算

フィルムカメラと同様に、設定した露光量をそのまま加算。画像ごとに露出を変えると、その明るさの変化を多重画像に反映できます。

加算平均

多重露出の回数に応じてカメラが自動でマイナス補正。最終的に標準露出になるよう自動調整するため、AEでも手軽に多重露出が可能です。

露出を変えて撮影しても、各画像の明るさは平均化されます。

比較(明)

画像を比較し、より明るい部分を優先して合成します。背景と被写体の明暗差を利用し、切り抜き合成のような効果を得ることも可能です。

比較(暗)

画像を比較し、より暗い部分を優先して合成します。黒い被写体やシルエットに明るい画像が重ならず、引き締まったシャドウが得られます。

カメラ内RAW現像

C-RAWもカメラ内で柔軟に現像処理。

RAWはもちろん、C-RAWもカメラで現像し、JPEG画像やHEIF画像※1を生成することができます。また、複数枚の一括処理や、撮影時と現像後の比較再生を可能とし、大量の画像も効率のよい処理を実現しました。設定可能項目もさらに充実。新機能である[明瞭度]設定※2や、撮影時は選択できないデジタルレンズオプティマイザ[強め]設定に対応しています。

※1 多重露出、拡張ISO感度(L、H)、電子シャッターで撮影したRAW/C-RAWはHEIFに現像できません。

※2 HEIFに現像時は設定できません。

トリミング/リサイズ

アスペクト比設定に対応した、カメラ内トリミング。

※設定内容はライブビュー映像には反映されません。

JPEG 画像をカメラ内でトリミング※し、新規保存できます。新たに傾き補正(±10°/0.1°単位)とアスペクト比設定に対応([3:2][16:9][4:3][1:1][2:3][9:16][3:4])。また、従来と同様にトリミング範囲のサイズを41段階(対角比約13~95%の範囲)で微調整できるほか、トリミング枠の縦/横切り換えや移動が可能。カメラ内RAW現像と合わせ、PCがない環境でも作品の完成度を追求できます。

※HEIF、RAWで撮影した画像や、4K動画からフレーム切り出しした画像は、トリミングできません。

※トリミング保存した画像を再度トリミングしたり、リサイズすることはできません。

画像転送の効率を高める、カメラ内リサイズ。

撮影したJPEG画像をカメラ内で縮小リサイズ※できます。リサイズした画像は、新規画像として保存。大量の画像をワイヤレスファイルトランスミッターで転送、速報に使用するようなワークフローで有効です。

※HEIF、RAWで撮影した画像や、4K動画からフレーム切り出しした画像は、リサイズできません。

※画像サイズ[S]で撮影した画像は、リサイズできません。

※4K動画からフレーム切り出しした画像は、リサイズできません。

光学ファインダー

視野率約100%、倍率約0.76倍。収差の少ない高品位な視野。

光学ファインダーの視野率は約100%、アイポイントは約20mm。高屈折率ペンタプリズムと高屈折率ガラスによるコンデンサレンズ、接眼レンズを使用することで、約0.76倍(50mmレンズ・∞・-1m-1)の広い視野と、覗き方によって見え方が変化しにくい高品位なファインダー像を実現しています。また、ファインダー視野外の情報表示に、コントラストが高く視認しやすい有機ELパネルを採用。低温時の応答性にも優れます。

接眼したまま設定変更できる、インテリジェントビューファインダーII。

透過型液晶を採用。被写体から目を離すことなく、カメラの設定状態を把握・変更することが可能です。

ほぼすべての視野内情報の赤色表示を実現。

測距点を赤色に表示。黒い被写体を撮影する際に有効です。また、表示用LCDに分解能の高いドットマトリックス方式を新たに採用し、最大191点の高密度な測距点に対応。さらに、グリッドや水準器、ゾーンAF/ラージゾーンAF設定時のAFフレーム、アスペクト比、各種アイコンなども赤色表示が可能となり、背景が暗いシーンでも視野内情報を的確に把握しながらファインダー撮影が行えます。

操作性

操作性を向上させる新しい部材、スマートコントローラー。

スマートコントローラーは、AFスタートボタンと兼用の新たな操作部材です。ボタントップに指で触れてスライド操作を行うと、指の動きを光学的に検出して測距点が移動※します。そのまま押し込むことでAFがスタート。測距点の選択からピント合わせまでを、ひとつのボタンでシームレスに行うことが可能です。また、画像再生時は拡大表示位置の移動、動画撮影時はカメラブレや音に配慮した設定操作が行えます。

※測距点選択状態で測距点移動が可能。メニューにより、測光中/測光タイマー中も使用可能に変更できます。

●スマートコントローラーを指でスライドしたときの移動量の大きさ(敏感度)を設定することができます。

●スマートコントローラーは、電子ロック機能で無効に設定することも可能です。

メニューや再生画面の操作にも対応した、タッチパネル。

モニターに静電容量方式のタッチパネルを採用。タッチ操作できる機能を拡充し、より直感的でスムーズな設定と画像確認を実現しました。従来のAFフレーム移動に加え、新たにメニュー機能の操作(指2本のダブルタップで拡大表示も可)、スワイプによる画像送り(再生時)、ピンチイン/ピンチアウトでの拡大率変更(拡大再生時)などが可能です。

●タッチパネルは、電子ロック機能で無効に設定することも可能です。

約210万ドット、高精細になったクリアビュー液晶II。

液晶モニターは、大型・広視野角の3.2型クリアビュー液晶IIです。強化ガラス製の傷つきにくい保護カバー(汚れ防止コーティングあり)を採用。さらに液晶パネルとの間に光学弾性体を充填することにより内部反射を抑制し、鮮明で見やすい表示を実現しています。また、新たに約210万ドット(EOS-1D X Mark II:約162万ドット)の液晶パネルを搭載し、精細感も向上しています。

クイック設定画面を自在にカスタマイズ。

よく使う機能を選び、クイック設定画面の任意の場所に、見やすいサイズで配置できます(ファインダー撮影時)※。通常撮影時はデフォルト画面、特定のテーマではカスタマイズ画面というように、撮影目的に応じて使い分けることも可能です。

※選択できるサイズは項目によって異なります。また、一部、サイズを選択できない項目があります。

俊敏な操作を実現する、操作ボタンカスタマイズ。

主要なボタンとダイヤル、マルチコントローラーの機能をカスタマイズできます。EOS-1D X Mark IIIでは、新たにスマートコントローラーのカスタマイズに対応。どの操作部に何を割り当てるか、「操作ボタンカスタマイズ」画面で一元管理でき、設定と変更が容易です。

暗いシーンでの撮影をアシストする、ボタン照明

三脚へのカメラ固定時や撮影前後の設定・確認時など、ファインダーから眼を離して操作する頻度が高いボタンにバックライトを搭載。表示パネル照明ボタンを押したとき、またはメニュー画面、再生画面、クイック設定画面、ライブビュークイック設定画面を表示しているときに点灯します。

信頼性

シャッター作動試験50万回をクリア。

高速駆動を支える新ミラー駆動システムは、シャッターユニットを組み込んだ状態で50万回の作動試験を実施。従来機(40万回)より厳しい目標をクリアしています。優れた耐久性を実現した背景が、合理的なメカ機構です。サブミラーバウンドを抑制する新機構の採用により、これまで必要だったストッパー機構を廃止。高トルクモーターの駆動力を、よりシンプルな仕組みで効率よく伝達する、リンク機構を新規開発。従来機よりスペックを高めつつも部品点数は少なくなり、機械的な信頼性の向上に貢献しています。また、シャッターユニットには、カーボン繊維の表面に摩擦低減処理を施した複合材料をシャッター羽根に採用。EOS-1シリーズの開発で培った技術を投入し、シャッター時間制御の精度と安定性、信頼性と耐久性を追求しました。

高い剛性と軽量化を両立した、マグネシウム合金製ボディー。

前・後、上部・底部カバーに、高剛性かつ軽量なマグネシウム合金を採用。耐衝撃性、電磁シールド性、放熱性をあわせ持つ、機能的にも優れたボディーを実現しています。さらに、内部構造においてもミラーボックス、本体、電池室にマグネシウム合金を用いるほか、一つひとつのパーツの形状を最適化することにより、EOS-1D X Mark II比で軽量化を実現しました。

さまざまな撮影環境に配慮した防塵・防滴構造。

外装カバーの合わせ部にシーリング材を組み込んでいます。また、ボタンの多くにはシリコーンゴムブーツ、ダイヤルやレバーなどの可動部にOリングなどを配置。不用意に降りかかる水滴やほこりなどの侵入を抑制します※1。さらに、EFレンズ※2、EXスピードライト※2、専用ワイヤレスファイルトランスミッターWFT-E9にも同様の構造を採用。これらを組み合せることにより、撮影機材全体として防塵・防滴に配慮したシステムとすることができます。

※1

防塵・防滴性能を発揮させるため、カメラの端子カバー、バッテリー着脱つまみ、カードスロットカバーなどの開閉部をしっかり閉じてください。

※1 カメラは防塵性、防滴性に配慮した設計を行っていますが、ゴミやほこり、水、塩分などのカメラ内部への侵入を、完全に防ぐことはできません。

※2 一部機種において。

非接触式のメイン/サブ電子ダイヤル。

電子ダイヤルの回転ステップを非接触で検出。機械的な接片がないため、磨耗や異物の挟み込みなどによる検出不良を減少でき、かつ高耐久です。これまでサブ電子ダイヤルに採用してきたこの仕組みを、新たにメイン電子ダイヤルにも展開。信頼性のさらなる向上に結びつけています。

ゴミ除去能力をさらに高めた、新セルフクリーニング機構。

CMOSセンサー部の前面に超音波振動を与え、ゴミを除去するセルフクリーニングセンサーユニットを搭載。EOS-1D X Mark IIIでは、従来の強化ガラスではなく、水晶板でゴミ除去を行う新しい構成を採用しています。強度が高く、これまでより大きな振幅を与えることが可能。高い異物除去能力を実現しています。また、付着したゴミの座標を検出し、撮影データに付加。「Digital Photo Professional」で現像時に一括消去することも可能です。

カメラ内蔵Wi-Fi

カメラ単独でのFTP転送などを実現する、Wi-Fi通信機能。

EOS-1DシリーズとしてはじめてWi-Fi機能を搭載。ワイヤレスファイルトランスミッターを介さず、カメラだけでスマートデバイスとの連携やFTP転送、EOS Utilityによるリモート操作を可能としました。準拠規格はIEEE 802.11b/g/n、2.4GHz帯を使用してデバイスやモバイルWi-Fiルーターなどと接続します。

高速通信

IEEE 802.11ac/2×2 MIMOの高速通信に対応。WFT-E9。

専用ワイヤレスファイルトランスミッターWFT-E9(別売)をカメラと同時開発しました。IEEE 802.11 ac/n/a/g/bに準拠。2.4GHzと5GHz帯のデュアルバンドに対応。新たに2×2 MIMO※1(IEEE 802.11 ac時)を採用し、通信速度の大幅な向上を図りました。また、カメラ内蔵Wi-Fiでは難しい最大約150m※2の長距離通信が可能。カメラ装着時も取り回し性を損なわない小型ボディーで、防塵・防滴※3に配慮した構造です。

※1 MIMO(multiple-input and multiple-output):無線通信におけるスマートアンテナ技術のひとつ。送受信側ともに複数のアンテナを使い、通信品質を向上させます。データのスループットを大幅に高速化できるほか、通信の安定性にも優れます。2×2 MIMOはデュアルバンド対応アンテナを2つ搭載しています。

※2 送受信アンテナ間に障害物、遮蔽物がなく、他の機器との電波干渉がない場合。

※3 ほこりや水滴の侵入を完全に防ぐものではありません。

図:IEEE 802.11ac/2×2 MIMOの高速通信に対応。WFT-E9。

Ethernet 1000BASE-T対応の、有線LANインターフェース。

カメラ本体に有線LAN機能を内蔵しています。内部処理の高速化により、従来よりも通信速度をアップさせました。準拠規格はIEEE 802.3u(Ethernet 10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-T)。スタジオ内でのネットワーク接続はもちろん、遠距離でのリモート撮影なども可能です。

※4月公開予定のファームアップにて、通信速度をさらに向上させることができます。

通信機能

スマートデバイスとの接続が可能な、Camera Connect。

スマートフォンやタブレットにインストールしたCamera Connectを使用し、カメラと接続(カメラ内蔵Wi-Fiのみ)。手元のデバイスでカメラ内の画像を閲覧※、デバイスに保存できるほか、リモートライブビュー撮影を行うことも可能です。また、Bluetooth接続により、Camera Connectの操作のみでWi-Fi接続を確立したり、デバイスをリモコンにして静止画または動画を撮影したりすることができます。

※HEIF画像はアシスト1(中間輝度露出確認用)で表示されます。

●AndroidまたはiOSがインストールされたスマートデバイスに、専用アプリケーションのCamera Connect(無料)をインストールすることが必要です。Camera Connectは、Google PlayまたはApp Storeからインストールすることができます。

●カメラが他の機器とWi-Fi接続しているときや、WFTを使用して無線LANに接続しているときは、カメラとスマートデバイスをBluetooth接続することはできません。

新たに接続設定の管理機能も搭載。EOS Utility。

パソコンにインストールしたEOS Utilityを使用して、カメラ内の画像の閲覧やパソコンへの保存、リモート操作によるカメラの設定変更や撮影などが行えます。さらに、新機能として「EOS Network setting tool」を搭載。接続設定の作成/編集、接続設定ファイルの書き出し/読み込みなどがパソコン上で可能となりました。複数のカメラの接続設定を一元管理でき、これまでカメラごとに作成/編集してきた設定作業を効率化できます。

画像転送の確実性と利便性を向上させた、FTP転送。

撮影した画像をFTPサーバーに転送できます。従来の「FTP」「FTPS」に加え、有線LAN/WFT-E9接続時は「SFTP」モードの設定が可能。より多様なサーバーの仕様やセキュリティールールに対応することができます。また、サーバーに転送・保存された画像に音声メモを後送し、付加できるようになったほか、FTP転送と同時にEOS UtilityまたはBrowser RemoteによるIPTCやキャプションの編集や、転送先の変更が行えるなど利便性が向上。カメラを手の届かない場所に設置したリモート撮影中でも各種データを即時更新でき、転送後の適切な画像管理と活用に貢献します。

多彩なリモート操作に対応する新機能、Browser Remote。

(4月公開のファームアップにて対応予定。)

Webブラウザーを利用して、パソコンやスマートデバイスでカメラ内の画像の閲覧や保存、カメラのリモート撮影などができます。ブラウザーを使うため、専用ソフトのインストールが不要です。これまでのWFTサーバーと異なり、暗号化によってセキュリティーを高める通信プロトコル、HTTPSに対応。さらに、IPTCタグやキャプションの作成/編集などを可能とし、専用アプリケーションであるEOS Utilityと同等の高機能を備えました。

複数アングルの一斉撮影が可能な、連動撮影。

レリーズを行うセンダーカメラに対し、10台までのレシーバーカメラを無線LANで連動※させることができます。

※センダーカメラのレリーズタイミングよりも、少し遅れてレシーバーカメラがレリーズします。また、動画撮影には対応していません。

※センダーカメラ、レシーバーカメラはいずれもEOS-1D X Mark IIIのときに設定できます。

複数カメラの時刻を精度よく合わせる、カメラ間時刻同期。

センダーカメラの時刻※を、最大10台までのレシーバーカメラに設定できます。高精度な時刻合わせにより、複数のカメラで撮影した静止画の管理、動画のタイムライン編集に有効です。

※時刻同期を行っても、センダーカメラとレシーバーカメラの時刻誤差が最大±0.05秒生じます。

※センダーカメラ、レシーバーカメラがいずれもEOS-1D X Mark IIIのときに同期できます。

ユーザーインターフェース

スムーズな接続設定の作成と編集、設定切り換えを実現。

複数の機能設定と通信設定をカメラに登録。一覧を表示し、必要なものを選択・組み合せるだけで、接続設定(セット)を作成/編集することが可能です。さらに、機能設定と通信設定は、ひとつのセットに2件ずつ登録することができるようになり、ネットワークの状態に応じたメイン/バックアップの切り換えも容易です。「FTP転送時、メインの通信先からバックアップの通信先に変更する」などの使い方が可能になりました。臨機応変に通信機能を活用できます。

通信機能タブをカメラのメニューに新設。

通信機能を積極的に活用する報道・通信用途におけるプロのニーズに配慮。メニュー内の通信関係項目を集約し、ひとつのタブからアクセスできるよう刷新しました。必要な機能が見つけやすくなり、設定の機動性が向上します。

GPS機能

衛星から位置情報を取得し、画像に付加。

GPSユニットをカメラに内蔵。報道やネイチャーフォトなどの分野で画像管理に使用する位置情報(緯度、経度、標高、協定世界時)を取得し、画像に付加できます。GPS衛星(アメリカ)、GLONASS衛星(ロシア)、準天頂衛星みちびき(日本)からの信号に対応。3種類の衛星に対応することで、位置消失の低減と優れた測位精度を実現しています。

移動の軌跡を地図上で確認できるロガー機能。

カメラがたどった位置情報を一定間隔で自動的に記録することができます。位置情報は[位置情報の更新間隔]ごとに記録され、日付別のログデータとしてカメラの内蔵メモリーに保存。たどった位置情報は、パソコンの地図上で確認することができます。

※移動条件や移動場所、GPS機能の設定により、画像に付加される位置情報が正確でない場合があります。

🍎たったひとつの真実見抜く、見た目は大人、頭脳は子供、その名は名馬鹿ヒカル!🍏