外部ストロボの新フラッグシップ機“スピードライト EL-1”を発売 キヤノンの外部ストロボで初めてリチウムイオンバッテリーを採用
2020年10月14日
キヤノン株式会社
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
キヤノンは、レンズ交換式カメラEOSシリーズ用の外部ストロボとして新フラッグシップ機"スピードライト EL-1"を2021年2月上旬に発売します。
おもな特長
"スピードライト EL-1"は、光のニュアンスを追求した作品作りが可能で、結婚式や報道現場などで撮影するプロ・ハイアマチュアユーザーのニーズに応え、発光量の安定性や連続発光性能を高めた外部ストロボです。「スピードライト600EX II-RT」(2016年6月発売)の上位機種で、キヤノンの外部ストロボとして初めてリチウムイオンバッテリーを搭載しています。また、高い機能性と優れた操作性、信頼性を併せ持つプロ品質の証として、キヤノン製品に刻まれているレッドラインを外観に施しています。
発光量の安定化と連続発光性能の向上
新開発の高耐久キセノン管の採用により、発光量のばらつきを抑制し、安定した発光を実現しています。また、温度上昇を抑制する新開発のアクティブクーリングシステムを搭載することで、連続発光回数約160回※1を実現し、決定的なシーンを安定して連続撮影することができます。
新リチウムイオンバッテリーの採用による快適なストロボ撮影
大電流の放電が可能な大容量の新リチウムイオンバッテリーの採用により、発光後、ストロボ充電完了まで充電時間約0.1~0.9秒※2の高速充電や、フル充電時に約335回の1 ⁄ 1発光を実現しています。また、キヤノンの外部ストロボとして初めて、バッテリー残量表示に対応しており、バッテリー交換を効率的に行うことができます。
最小1 ⁄ 8192の微小発光
新開発のキセノン管の採用と発光制御の精度向上により、マニュアル発光時に最小1 ⁄ 8192の安定した微小発光※3を実現しています。手持ちで、ストロボを使って超高感度で星空を背景としたポートレート撮影を行うなど、繊細な光を必要とするシーンで新たな撮影表現を楽しむことができます。
※1. 1 ⁄ 1発光(マニュアル発光)で温度上昇による発光制限がレベル1(発光間隔が強制的に約8秒)になるまでの連続発光回数。キヤノン試験基準による。
※2. 1 ⁄ 8192~1 ⁄ 1発光にかかるストロボ充電時間。キヤノン試験基準による。
※3. 電波通信ワイヤレス時に1 ⁄ 128より小さい発光量を正確に使用するためには、センダー・レシーバー共に"スピードライト EL-1"を使用することが必要。ハイスピードシンクロ設定や光通信ワイヤレスでの発光量は1 ⁄ 128まで。
提供価格・発売予定日
商品名
スピードライト EL-1
価格
12万8,000円(税別)
発売日
2021年2月上旬
2021年2月上旬発売予定
スピードライト EL-1
商品コード:4571C001
型番:SPEL-1
JANコード:4549292-170870
(バウンスアダプター、カラーフィルター、ケース、ミニスタンド、バッテリーチャージャー、バッテリーパック付き)
対応カメラ
ALL(EOS M100、EOS M10を除く)
シリーズ最大のガイドナンバー60。照射角は24~200mmをカバー
従来機の600EX II-RTと同様、キヤノンスピードライトシリーズで最大のガイドナンバー60を実現。照射角は、広角側がワイドパネルなしで24mm、望遠側が200mm(35mm判換算)までカバー。内蔵のワイドパネル使用時は、焦点距離14mmにも対応。超広角レンズを使用する際も隅々まで光が届くので安心です。
微小発光領域を拡大。最小1/8192で繊細な光の表現が可能に
新キセノン管の採用と光量制御精度の向上により安定した発光を実現。それに伴い、微小発光領域を大幅に拡大しました。マニュアル発光の設定範囲は、従来の1/1〜1/128から1/1〜1/8192を実現。微細な光のコントロールを可能にします。また、高感度撮影の使用領域も拡大し、表現の幅も格段に広がります。
さまざまな熱対策により実現した約0.9秒※1の高速チャージ
温度上昇を抑制する新システムなど、あらゆる熱対策を施し、チャージ時間を従来機の約3.5秒から約0.9秒に短縮。充電回路は、電池の性能を最大限生かせるフライバック方式を採用。高効率の充電で、かつてない高速チャージを実現しました。また、電池消耗時もチャージ時間が変化しないよう改善※2。待機時間のストレスを減少し、意図通りの快適な撮影を行えます。
※11/8192~1/1発光にかかるストロボ充電時間。
※2当社測定条件による。
効果的に冷却するアクティブクーリングシステム
内部にガラスパネルとブロアファンを配置した、新開発のアクティブクーリングシステム。効率よく冷気を循環させることで安定した冷却が可能です。
熱による耐久性を高めた新・キセノン管
光と熱の発生源であるキセノン管には、高い耐熱性を誇る高耐久性ガラスを採用。新しいアプローチで熱対策を施し、連続発光時の温度上昇を抑制しました。
動きのあるシーンでも発光しつづける連続発光回数約160回以上
アクティブクーリングシステムと高耐久キセノン管の採用により、連続発光回数も大幅に向上。従来機の約60回以上から約160回以上に増加しました。高速チャージとの連携で、短い発光間隔で安定した連続発光を可能にします。動きのあるハイライトシーンが続くウエディング撮影や報道現場での撮影にも対応。さまざまなニーズにこたえる連続発光性能を搭載しています。
乾電池の交換が不要な新・大容量リチウムイオンバッテリー
長時間の大量ショットが可能な充電式リチウムイオン電池を新開発。これまで最大12本の乾電池の入れ替えが必要だった電池交換が、バッテリー1本のワンタッチ交換に。簡単・スピーディーにバッテリー交換を行えます。要望の多かったバッテリー残量の常時表示にも対応。タイミングを見ながら効率よくバッテリー交換が可能です。
バッテリー残量の常時表示を実現
詳細情報(Battery info.)でバッテリー残量の%表示、発光回数、劣化度の確認が可能。また、使用済み電池と未使用電池の識別も容易になりました。
主な仕様
型式 |
型式 |
クリップオンタイプ E-TTL II/E-TTL自動調光ストロボ |
対応カメラ |
E-TTL II/E-TTL自動調光方式のEOSカメラ TTL自動調光方式のEOSフィルムカメラでは、一部使用できない機能があります。詳しくは取扱説明書をご確認ください。 |
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ガイドナンバー(約) |
60(照射角200mm設定時、ISO100・m) |
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照射角 |
レンズ焦点距離24~200mm(ワイドパネル使用時14mm)の撮影画角に対応 ・自動設定(撮影画角と画面サイズに応じて照射角を自動設定) ・手動設定 |
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バウンス |
上:120°、下:7°、左/右:180° |
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閃光時間 |
通常発光時 1/1発光:約1/960秒 1/128発光:約1/37020秒 1/2発光:約1/1200秒 1/256発光:約1/46840秒 1/4発光:約1/2600秒 1/512発光:約1/57000秒 1/8発光:約1/4790秒 1/1024発光:約1/80300秒 1/16発光:約1/8510秒 1/2048発光:約1/82670秒 1/32発光:約1/14750秒 1/4096発光:約1/91520秒 1/64発光:約1/26790秒 1/8192発光:約1/107800秒 |
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色温度情報通信 |
発光時のストロボ色温度情報をカメラに送信 |
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露出制御 |
露出制御方式 |
E-TTL II/E-TTL自動調光、外部調光オート/マニュアル、マニュアル発光、マルチ発光、連写優先モード、グループ発光 |
調光連動範囲 (50mm F1.4レンズ 使用時・ISO100) |
通常発光:約0.5~26.1m クイック発光:約0.5~16.0m ハイスピードシンクロ:約0.5~13.8m(1/250秒時) |
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調光補正 |
1/3段、1/2段ステップ※、±3段 ※ カメラの露出設定ステップに従う |
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FEB |
1/3段、1/2段ステップ※、±3段 ※ カメラの露出設定ステップに従う |
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FEロック |
カメラの〈M-Fn〉ボタン、または〈FEL〉〈〉ボタンによる |
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FEメモリー |
対応 |
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ハイスピードシンクロ |
可能 |
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マニュアル発光 |
1/1~1/8192発光(1/3段ステップ) |
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マルチ発光 |
可能(1~500Hz) ※ 光通信ワイヤレス撮影時は1~199Hz |
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モデリング発光 |
カメラの絞り込みボタン、ストロボのテスト発光ボタンによる |
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ストロボ充電 |
発光間隔(充電時間) |
通常発光:約0.1~0.9秒、クイック発光:約0.1~0.8秒、発光回数:約335~2345回 ※ 当社試験基準による |
充電ランプ |
赤色点灯:通常発光可能 赤色点滅:クイック発光可能 充電中<>表示 |
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AF補助光 |
有効距離 |
中央:約0.6~10m、周辺:約0.6~5m |
電波通信ワイヤレス機能 |
周波数 |
2405MHz~2475MHz |
ワイヤレス設定 |
センダー/レシーバー |
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通信チャンネル |
Ch.1~15 設定:オート/マニュアル |
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電波通信ID |
0000~9999 設定:マニュアル |
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グループ |
最大5グループ(A、B、C、D、E) ※ センダーはグループAに設定される |
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センダー台数 |
最大15台 ※ 2台目以降はサブセンダーになる |
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レシーバー台数 |
最大15台 |
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通信可能距離 |
約30m ※ センダー~レシーバー間に障害物、遮蔽物がなく、他の機器との電波干渉がない場合 ※ 配置条件や周囲の環境、気象条件などにより、通信可能距離が短くなることがある |
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レシーバー充電確認 |
レシーバーのAF補助光投光部点滅、充電ランプ点灯 |
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連動撮影 |
可能 |
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光通信ワイヤレス機能 |
通信方式 |
光パルス |
ワイヤレス設定 |
センダー/レシーバー/単独レシーバー |
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通信チャンネル |
Ch.1~4 |
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グループ |
最大3グループ(A、B、C) |
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センダー台数 |
制限なし |
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レシーバー台数 |
制限なし |
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受信角 |
センダーの送信部に対して、左右約45°、上約27°、下約20° |
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レシーバー充電表示 |
レシーバーのAF補助光投光部点滅、充電ランプ点灯 |
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カスタマイズ |
カスタム機能 |
14種類 |
パーソナル機能 |
9種類 |
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電源 |
本体電源 |
バッテリーパック LP-EL ※ 単3形アルカリ乾電池/ニッケル水素電池使用不可 |
発光回数 |
約335~2345回 ※ フル充電のバッテリーパック LP-EL使用時 |
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オートパワーオフ |
通常時:約90秒 光通信ワイヤレス・センダー設定時:約90秒 電波通信ワイヤレス・センダー設定時:約5分 連動撮影時:約5分 電波通信 / 光通信ワイヤレス・レシーバー設定時:約60分、約10分(カスタム機能で変更) レシーバー設定時にオートパワーオフから電源ON可能な待機時間:約8時間、約1時間(カスタム機能で変更) |
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大きさ・質量 |
大きさ |
約84.4(幅)× 149.0(高さ)× 136.4(奥行)mm |
質量 |
約572g(ストロボ本体のみ) |
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動作環境 |
使用可能温度 |
0℃~+45℃ |
使用可能湿度 |
85%以下 |
※記載データはすべて当社試験基準によります。
※製品の仕様および外観の一部を予告なく変更することがあります。