重油流出、モーリシャス政府が日本側に32億円請求

重油流出、モーリシャス政府が日本側に32億円請求

 インド洋で座礁した日本の貨物船から大量の重油が流出した事故で、モーリシャス政府は日本側におよそ32億円の支払いを求めました。

 7月25日にモーリシャス沖で座礁し、1000トン以上の重油が流出した長鋪汽船が所有する貨物船「WAKASHIO」をめぐっては、分断した船体の一部を沖合の海底およそ2000メートルに沈没させるなど、処分が進められています。

 ただ、流出した油による漁業や観光業などへの影響は深刻化していて、地元メディアによりますと、モーリシャス政府は、漁業支援費として12億モーリシャスルピー(日本円にしておよそ32億円)の支払いを日本側に求めたことがわかりました。サンゴ礁やビーチ沖合で使う近海漁船およそ100隻を日本やスリランカから調達し、その購入費用などにあてる予定だということです。

 この事故をめぐっては、漁業だけでなく、観光業や多くの絶滅危惧種が生存するモーリシャス海域への損害が加わるため、所有会社の長鋪汽船に対する最終的な損害賠償額は確定していません。

重油流出処理で3人死亡 作業船が沈没、1人不明

 モーリシャス沖の重油流出事故で、座礁した日本の貨物船の処理に準備されていた無人のはしけ船を作業船が8月31日夜にえい航していたところ、双方が衝突して作業船が沈没した。作業船の乗組員8人のうち3人が死亡、1人が行方不明になり、残る4人は救助され無事だった。モーリシャス政府が1日発表した。

 地元メディアによると、事故当時、天気が悪く波が高かった。

 はしけ船は8月11日以降、回収した油を運搬するため貨物船の近くで待機していた。運搬に使われることはなく、作業船が首都ポートルイスの港にえい航中に事故が起きた。

🍎たったひとつの真実見抜く、見た目は大人、頭脳は子供、その名は名馬鹿ヒカル!🍏