watchOS 7パブリックベータ配信開始。睡眠追跡や手洗いなど新機能をおさらい

watchOS 7パブリックベータ配信開始。睡眠追跡や手洗いなど新機能をおさらい

アップルがApple Watch向けの次期システムソフトウェア、watchOS 7パブリックベータ版を、11日未明に配信開始しました。

この秋の正式版リリースに先だって問題を見つけるためのものですが、開発者でなくてもApple Beta Software Programに登録しさえすれば誰でも試すことができるのはiOS 14/iPadOS 14パブリックベータと同じです。

watchOS 7の新機能は、6月の開発者会議WWDC20およびプレビューページで紹介されていますが、ざっと要点をかいつまんで見ていきましょう。

文字盤

まず新たな文字盤「クロノグラフプロ」および「特大(X-Large)」の2つが追加。前者にはカスタマイズ可能なタキメーターが搭載され、後者には多彩なコンプリケーションが加わっています。

また全般的に文字盤カスタマイズの自由度も大きく向上。1つのアプリで複数のコンプリケーションを表示でき、たとえば波のうねりや水温、風速を同時にチェックできるサーファー仕様も可能です。

そうして自作した文字盤はメッセージやEメール、オンラインのリンクでみんなとシェアできます。利用者としてはWebやSNSで見つけた文字盤を追加したり、App Storeでアプリと同様に検索および入手も可能です。

睡眠アプリ

数年前から噂されていた睡眠追跡機能が、ついに正式発表されました。これに伴いApple Watchにも就寝時刻の設定および「睡眠モード」が備わり、眠りにつくときには自動でおやすみモードがオンに。ユーザーが目覚めるまでは画面もスリープ状態が解除されません。

睡眠中には加速度センサーを使った「睡眠追跡」。呼吸をするときのわずかな動きを検知し、寝ている状態と起きている状態を見分けます。そうして収集されたデータは「睡眠チャート」にまとめられ、過去1週間分の睡眠時間も確認できます。

またプレビューページでは言及はありませんが、WWDC20では振動による目覚ましをセットできると公開。標準ではユーザーが設定した時刻に起こされますが、サードパーティ製アプリにより眠りの深さに応じた目覚まし機能も実装できると述べられていました。

また寝るときも着けっぱなしであれば、気になるのが充電です。「もう寝る」という時にバッテリー残量が30%未満の場合、Apple Watchが要充電とリマインドしてくれます。さらにオキテから充電すると、iPhoneが充電完了の通知を届けるのが有り難いところです。

フィットネスと自転車

ワークアウトに新たにダンス、機能的筋力トレーニング、コアトレーニング、ワークアウト後のクールダウンが加わりました。Apple Watchのワークアウトは種類がかなり増えており、実はすでに「フィットネスゲーム」があったりもします。

また「自転車のためのマップ」も新登場。マップには高度の変化や自転車レーン、渋滞情報が表示され、道を曲がるタイミングではApple Watchが手首をタップして通知。自転車を降りる必要がある場所に近づくと「階段を使う」などの指示が出るのもうれしいところです。

手洗い

新型コロナ禍のもとで手を清潔に保つことが最重要となっているなか、手洗いタイマー機能が搭載されました。ユーザーが手を洗い始めるとモーションセンサー(手の動き)とマイク(水の音)から自動的に検知し、世界各地の保険機関が推奨する時間まで洗うようカウントダウンされます。

さらに帰宅後の手洗いもApple Watchが促してきます。手を口や目に持って行きやすい家でこそ必須の機能といえそうです。

またSiriの機能も強化され、10カ国語を翻訳可能に。watchOS 6で登場したノイズアプリに続き、耳の健康を守る方法と聴き方を管理する方法もさらに充実しています。

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