TBS「クレイジージャーニー」企画に放送倫理違反、BPOが発表「視聴者裏切るもの」

TBS「クレイジージャーニー」企画に放送倫理違反、BPOが発表「視聴者裏切るもの」

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は4日、TBSテレビのバラエティー番組「クレイジージャーニー」の「爬虫類ハンター」企画で、番組スタッフが事前に準備した動物を、あたかもその場で発見して捕獲したかのように見せる不適切な演出があり、視聴者との約束を裏切るものだとして「放送倫理違反があった」とする意見を発表した。

 昨年8月14日に2時間スペシャルとレギュラー枠で放送されたメキシコで珍しい生物を捕獲する「爬虫類ハンター」企画について、放送倫理違反の疑いがあるとして審議されていた。発表の意見によると「(出演者の)X氏が特異な能力を発揮し次々と希少動物を発見し捕獲するシーンを核とする企画であった。その核心である希少動物に、あらかじめ協力者から借り受けた動物、または別の場所で捕獲した動物を用いたことは、制作過程の重要な部分を制作者側が十分に把握していなかった点で、その過程が適正に保たれていなかったと言うべきであり、また、X氏が『確かな知識と野性の勘』を駆使して自力で希少動物を探し出したものと信じたであろう多くの視聴者との了解や約束を裏切るものであったというほかない。よって、委員会は、本件放送には放送倫理違反があったと判断した」としている。

 問題発覚後「クレイジージャーニー」は9月11日から放送を休止し、翌月に番組終了を決定した。TBSの調査によると過去にも同じような手法とっていたことが明らかになっている。

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