九州豪雨、住宅被害1万棟超える さらに増加、あすにかけ再び大雨も

九州豪雨、住宅被害1万棟超える さらに増加、あすにかけ再び大雨も

 4日からの断続的な大雨による九州7県での住宅被害は10日までに、少なくとも各県の集計で計1万1861棟に上っている。特に60人が死亡、10人が行方不明となっている熊本県で6千棟を超え最も被害が大きいが、まだ調査中の市町村も多く、被害の全容は明らかになっていない。今後も12日にかけて激しい雨が降る可能性があり、土砂災害や浸水被害の危険性が高まる恐れがある。各県は警戒を続けている。

 10日午後3時までの各県の発表によると、熊本県の住宅被害は6303棟。全壊23棟、半壊14棟、一部損壊45棟のほか、床上浸水が4580棟、床下浸水が1641棟の被害が判明している。床上浸水は球磨川の氾濫で甚大な被害を受けた人吉市が3775棟と突出している。ただ、球磨村など調査が終わっていない市町村も多く、県は「今後さらに増加することが見込まれる」としている。

 2人が亡くなった福岡県は4848棟。一部損壊が1棟のほか、床上浸水が1450棟、床下浸水が3397棟だった。床下浸水は被害の大きい大牟田市(1719棟)、久留米市(1577棟)が大半を占めている。

 鹿児島県は372棟が被害を受けた。全壊4棟、半壊2棟、一部損壊5棟のほか床上、床下の浸水被害は361棟に及んだ。大分県は207棟が被災し、そのうち全壊、半壊、一部損壊がそれぞれ5棟ずつ、浸水被害は192棟となった。

 長崎県では71棟、佐賀県は58棟、宮崎県は2棟の被害が確認されている。

 前線は九州の北の海上に停滞。10日午前は九州のほぼ全域でいったん雨が上がったが、大気の状態が不安定で、気象庁は今後、九州北部を中心に広い範囲で再び大雨になるとみている。

 12日正午までの48時間予想雨量は九州北部300~400ミリ、九州南部150~250ミリ。12日以降も大雨が続く恐れがあるとしている。降り続く雨で土砂災害の危険性が高まっている地域もあり、依然として厳重な警戒が必要だ。

 福岡県の小川洋知事は、県災害対策本部会議で「これまでの雨で土砂災害や洪水被害の危険も高くなっている。あらためて命を守るという意識を強く持ってもらい、早めの避難をお願いしたい」と呼び掛けた。

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九州豪雨、死者66人に 被災地で清掃活動本格化

 九州に甚大な被害をもたらした豪雨で熊本県は12日、新たに八代市で1人の死亡を確認したと発表した。豪雨による熊本県内の死者は62人、九州の死者は計66人になった。九州の行方不明は計12人となっている。

 土砂崩れや浸水被害が相次いだ被災地では12日、清掃活動が本格化し、行方不明者が出た現場では警察や消防、自衛隊が捜索を続けた。気象庁によると、九州を含む西日本、東日本では同日も局地的に雷を伴う非常に激しい雨が降るとみられる。これまでの大雨で土砂災害の危険度が高まっており、引き続き厳重な警戒が必要だ。

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