男性経験のない30代女性、アプリで「タイプです」と言われて舞い上がった結果
こんにちは。恋愛コンサルタントの菊乃です。
気軽さから、出会いの主流となったマッチングアプリ。しかし簡単に出会える分、アプリには様々な男性がいます……。
◆30代半ば、男性経験のない女性がアプリを使ってみたら
「写真送って欲しい」「かわいいね!タイプかも。早く会いたいな」アプリで知り合った男性からのメッセージを、佳代さん(仮名・30代半ば)は見せてくれました。相手は唯一1週間程度やり取りが続いた同い年の男性。
「会ってもいないのに、いきなりため口でちょっと怖いというか。興味を持ってくれるのはありがたいんですけど、私の心が狭いんでしょうか。会うべきか迷うんです。私がどんな人かもわからないのに、タイプとか言われると困るんですよね……」
そうして佳代さんはご相談にいらっしゃったのでした。佳代さんは柄の服、柄のバッグにハンドメイド風ピアス、エスニック風ネックレス。派手なコーディネイトですが、対照的に印象は地味でした。
佳代さんは一度も男性と交際したことがありません。言い寄られると、とたんに興味がなくなるのだそう。このままではずっと彼氏ができないのではと悩んでいました。
20代後半で、結婚相談所に登録したこともあったそうです。その結婚相談所はお見合い後、2回目に会うことを『交際』と呼んでいました。その『交際』という表現で、佳代さんは身構えてしまったのです。
ある男性と3回目のデートに誘われたとき、「この人と付き合うことになるのかな。これでいいのかな」と不安になったそうです。2回目のデートでは、次の日程を決めないまま解散しました。
その後もずっと悩み、「こんなに不安になるってことは、きっと結婚したくないんだ」と結婚相談所を退会してから、ずっとご縁がありません。
◆「タイプです」「かわいい」は女性みんなに言っていること
マッチングアプリの運営に関わっているエンジニアの方から、男性は女性のプロフィールを数秒程度しか見ていないと聞いたことがあります。
個人差はあるでしょうが、男性は写真をチラッと見て片っ端から「いいね」を送っているのかもしれません。そこに「好意」はあるのでしょうけれど、限りなく薄い好意です。
佳代さんのプロフィール写真は、友達と飲みに行った時に撮ったものでした。自己紹介文でも「飲みに行くのが好き」とか語尾に「!」「♪」が付くノリが良いテンションで、すぐに会えそうな警戒心の低い女性に見えてしまいます。
「プロフィールは男性が話しかけやすい方がいいとノリ良く書いたんですけど……」
「そういう説もあるけれど、何より自分をどう見せたいかが大切。これだと、ため口で距離感が近い男性が寄ってくるのも仕方がないと思うよ」
「そっか。自分をどう見せたいなんて、考えていなかったです」
佳代さんにタイプ!と送った男性は、おそらく他にも「かわいい」と送っているでしょう。リアルで佳代さんに対面したら、興味をなくすかもしれません。
さらに、佳代さんは男性の質問にただ答えているだけでした。相手への質問はなし。これでは男性側からそんなに印象がいい方ではありません。
男性と女性は好意を持つスピードに差があります。男性は早い段階で女性に好意を持ち、徐々に冷めていきがち。女性は1回会ったぐらいでは男性に好意を持たず、3~5回と会っていくうちに徐々に好きになっていく傾向があります。
婚活の場で、男性が先に盛り上がって女性がやや引くのはよくあること。熱烈にアプローチした男性が、交際後に連絡が減るのもあるあるです。しかし、一度も交際経験がない佳代さんは、その辺の勝手が分かりません。アプリで「かわいい」「タイプです」と言ってくる男性がいたとして、それは真面目に交際しようと告白されたわけではないのです。
◆自分の勘違いに気づき、交際経験0から結婚へ
「私が勘違いしてたんですね。確かに告白されたわけじゃないのに」
「告白されてから断ることもできるので、試しに会ってみましょう」
その後、佳代さんからその男性とは会えなかったと報告をいただきました。具体的な日程の話をしたのを最後に、相手から返信がなくなったそうです。佳代さんは、自分の気持ち一つで付き合えると勘違いしていたことを、改めて身をもって知りました。好きだったわけじゃないけれど、フラれたような気がして、ショックだったそうです。
「これからはどんどん会ってみます」というのですが、今の佳代さんが会っても次のステージに行けるとは思えませんでした。
「この写真だと、実際に会ったら相手の男性から断られるかもしれませんよ」
「そうなんですね。このぐらい普通かと思ったけど、加工しすぎなんですね」
「別人だよ!写真じゃなくて、メイクとか髪とか実物を加工しようよ」
ファッション、ヘアメイクを見直した佳代さんは、その後無事に彼氏ができたそうです。アプリではなく昔からの知り合いで、もうお互いの両親に紹介したそうです。
「私、酷い身なりでしたよね。昔の写真を見るとびっくりします。あんな格好なのに『言い寄られると興味なくなる』とか偉そうな勘違いしていたなと思います。可愛くなくてイケそうだからそれなりの男が寄ってきただけで、全くモテていたわけでもないですよね」
向き合い難い現実を受け止めて、自分を磨く努力をした結果、交際経験0から30代半ばで自然に出会って恋愛結婚することになりそうです。
※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
<取材・文/菊乃>
