売れ筋Androidスマホ、「AQUOS sense3」と「Galaxy A20」はどちらが買い?

売れ筋Androidスマホ、「AQUOS sense3」と「Galaxy A20」はどちらが買い?

 現在の販売ランキングで上位を争っているAndroidスマートフォンが、3万円台の「AQUOS sense3」(シャープ製)と2万円台の「Galaxy A20」(サムスン電子製)だ。以前はランキングをiPhoneがほぼ独占していたが、これら2モデルがトップ10をキープし、iPhoneの独占を防いでいる。

 最大の理由は、総務省がスマホの最大割引額を2万円に規制し、これまで市場の中心だったハイエンドのAndroidスマホやiPhoneが買いにくくなったことだ。そんな中で、2~3万円台で購入できる端末が人気を集めており、その筆頭にAQUOS sense3とGalaxy A20が挙げられる。

 ともに低価格ながらも、普段使いには十分なミドルクラスCPUに加え、防水、おサイフケータイ、デュアルカメラといった需要の高い機能を一通り搭載している。

 では、2モデルはどちらを選べばいいのか? 実際に触って使いながら検証していく。

●「AQUOS sense3」と「Galaxy A20」の販売キャリアは?

 まずは両モデルの販路を紹介しておこう。

 AQUOS sense3はドコモ、au、UQ mobileの他、SIMロックフリーモデルが量販店やMVNOなどから販売されている。SIMロックフリーモデルはキャリアモデルとは異なりデュアルSIM(DSDV:デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応しており、国内メーカー製品としては珍しい仕様になっている。他に、機能をそぎ落としたものや、より画面の大きい派生モデルも存在する。

 個人向け製品のカラーは、基本色としてライトカッパー、シルバーホワイト、ブラックを用意(UQ mobileのみブラックはなし)。オリジナルカラーとしてドコモはディープピンク、auはソフトピンクを販売している。

AQUOS sense3販売キャリア

・AQUOS sense3:ドコモ、au、UQ mobile

派生モデル

・AQUOS sense3:SIMロックフリー、量販店やMVNO(デュアルSIM対応)

・AQUOS sense3 plus:au(AQUOS sense3 plus サウンド)、ソフトバンク、楽天モバイル、(デュアルSIM対応の)SIMロックフリー

・AQUOS sense3 lite:楽天モバイル(カメラ1つ、楽天キャリア回線対応)

・Android One S7:Y!mobile(Android Oneなので利用できる機能が異なる、カメラ1つ、メモリ3GB、ストレージ32GB)

・AQUOS sense3 basic:ソフトバンクの法人向けモデル(シルバーのみ、カメラ1つ、メモリ3GB、ストレージ32GB)

 一方、Galaxy A20はドコモとau、UQ mobileのみで取り扱われている。

 価格(税込み)の一例を紹介すると、ドコモの場合、AQUOS sense3が3万1680円だが、現在(2月27日時点)はオンラインショップだとSPECIAL割引が適用されて9460円引きの2万2220円になる。Galaxy A20は2万1384円だ。定価を見ると、2機種には約1万円の差があり、他の販路でも価格帯は大きくは変わらない。

●低価格ながらも、防水やおサイフケータイなどよく使う機能が充実

 続いて、製品の概要とデザインを見ていこう。

 ディスプレイは両方ともトレンドの縦長で、AQUOS sense3が5.5型フルHD+(1080×2160ピクセル)のIGZO液晶、Galaxy A20は5.8型HD+(720×1560ピクセル)液晶を備える。

 画面サイズはGalaxy A20の方が大きいが、AQUOS sense3は発色が良く高繊細だ。2機種を並べてみると、AQUOS sense3の方が色鮮やかでコントラストも高く、写真も文字も見やすい。

 セキュリティ機能は、AQUOS sense3が画面下の指紋認証センサーと顔認証の両方に対応するが、Galaxy A20は顔認証のみとなる。マスクを装着することが多いならAQUOS sense3の方が使いやすいだろう。

 背面には、両モデルともデュアルカメラと、おサイフケータイやNFCの非接触ICを搭載。デュアルカメラはAQUOS sense3が標準と広角、Galaxy A20は標準と望遠なので構成が異なる。NFCは確定申告やマイナポイントで必要な、マイナンバーカードの利用にも対応している。この他、両モデルとも防水(IPX5/IPX8)、防塵(じん)(IP6X)に対応する。

 重さと奥行きは、AQUOS sense3が167gの8.9mmで、本体全体がアルミで覆われており質感がよい。Galaxy A20が151gの8.1mmと軽量かつ薄く、こちらの方が携帯しやすいと感じる人も多いだろう。

 AQUOS sense3の方がやや重いが、これは内蔵バッテリーが4000mAhと大容量だからだ。一方、Galaxy A20のバッテリー容量は3000mAh。両モデルともバッテリーの持ちがよく、頻繁にスマホを操作しない人ならAQUOS sense3は3日程度、Galaxy A20なら2日程度は使い続けられる印象だった。

 この他、両モデルともイヤフォンジャックを搭載し、microSDXCも利用できる。内蔵スピーカーはモノラルだ。充電端子はUSB Type-Cで、USB PDの急速充電にも対応している。特にAQUOS sense3はバッテリーが4000mAhと大容量なので、利用する際はUSB PD対応充電器があると便利だろう。

 ざっと基本的な機能を紹介したが、AQUOS sense3とGalaxy A20ともに現在のスマホに求められる機能がほぼ搭載されている。スマホに機能よりも安さを求める人、ケータイからの乗りかえなどで通話とLINEさえできればいい、そんな人には安価かつ最適なモデルといえる。

●LINEやSNS、軽いゲームアプリは快適に動作する

 2機種のより深い部分についても見ていこう。

 Android OSはいずれも9だ。AQUOS sense3は発売から2年間、2回のOSバージョンアップを約束しているので、今後の更新に期待が持てる。

 操作方法だが、AQUOS sense3の標準設定はAndroid 9以降で搭載されたジェスチャー操作になっているが、従来のナビゲーションバー(3つのボタン)を使った操作にも変更できる。指紋認証センサーはホームボタンとしても利用できる。Galaxy A20はナビゲーションバーを使った3ボタン操作で、ボタン配置の変更にも対応している。

 AQUOS sense3の性能に関するスペックは、プロセッサがSnapdragon 630、メモリが4GB、ストレージ64GBだ。従来のsenseシリーズの400番台のプロセッサと比べて性能が向上している。Galaxy A20は独自のExynos 7884Bを搭載し、メモリ3GB、ストレージ32GBだ。

 Antutuベンチマークでの総合スコアは、両モデルとも近い数値となった。ただ、細かい数値を見ると、ストレージのランダムアクセス性能はAQUOS sense3の方が優れているなど細かい違いはある。

 両モデルともLINEやSNS、Pokemon GO(ポケモンGO)などを中心に使う分にはある程度快適に動作し、不満は特にない。筆者の体感ではAQUOS sense3の方がやや快適に動くように感じられた。従来のAQUOS senseなど、低価格帯モデルと比べてもかなり快適になっている。

 ただ、いくら快適といってもここ2~3年で発売されたハイエンドスマホのサクサクとした使用感とはかなりの差がある。近年のハイエンドスマホから機種変更すると、動作に不満を感じる可能性が高いので注意しよう。ゲームも、ポケモンGOなどの処理が軽いゲームなら普通に楽しめるが、高画質3Dグラフィックの本格的なゲームを快適に遊ぶのは難しい。

●カメラは価格なりだが、超広角や望遠撮影も楽しめる

 両モデルとも屋外や室内での撮影なら高品質な写真を撮影できる。AQUOS sense3は標準に加えて広角、流行の超広角レンズを搭載し、風景や室内で広い範囲を撮影できる。

 Galaxy A20は標準レンズの画角がやや狭く、もう1つのカメラも望遠だ。遠くのものを撮るのは得意だが、広い範囲を撮るといった用途には向いていない。

 夜景や明暗差の激しいシーンの撮影品質は、両モデルとも最近の高画質カメラ搭載スマホと比べるとかなり劣る。本体価格が安いので仕方のないところだろう。

●長く使うならAQUOS sense3、安さ重視ならGalaxy A20

 2モデルを比較すると、オススメしやすいのは3万円台のAQUOS sense3だ。この価格帯の製品は本体価格がそのまま基本性能のよさに直結しやすく、2万円台のGalaxy A20ではどうしても超えられない部分はある。特に、毎日見るディスプレイの表示品質の差は大きい。長く使うつもりなら、1万円足してAQUOS sense3を選んだ方が無難だろう。

 また、スマホに不慣れな高年齢層に勧める場合、AQUOS sense3はAndroidの標準的な操作性に沿っておりサポートしやすい他、日本国内で知名度の高いシャープ製の方が納得して利用してもらいやすい点も無視できない。

 一方で、安さを追求するならGalaxy A20も優良な選択肢だ。特にUQ mobileでGalaxy A20を選べば、スマホの本体価格も毎月の料金を抑えつつ、快適にLINEやSNSを使える環境を整えられる。2万円台で防水やおサイフケータイにまで対応したモデルはGalaxy A20くらいなので、スマホに性能を求めない人には強い味方だ。目的に応じて、どちらのモデルを購入するか判断するといいだろう。

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