米、ロシアのハッカー集団に制裁　40カ国で100億円窃取

米財務省は5日、マルウエア（悪意あるソフト）「DRIDEX」を開発・配布したとして、ロシア拠点のハッカー集団「エビル・コープ」など7団体、17個人を制裁対象に指定した。

　同集団は40カ国以上で銀行などのコンピューターをDRIDEXに感染させ、1億ドル（約108億円）以上を窃取したという。米国内の資産が凍結され、米国人との取引も禁止される。

　ムニューシン財務長官は声明で「エビル・コープの活動を停止させ、DRIDEXの配布を阻止するのがわれわれの狙いだ」と強調した。