寒気 北日本で記録的積雪も 7日土曜日 都心で初雪の可能性
5日、北日本各地は最強寒波に見舞われ、記録的な積雪となった。
週末は、東京都心でも初雪となるのか。
朝日に照らされる鹿児島県の錦江湾。
海上にうっすらと蒸気が立ち上る、気嵐が発生していた。
錦江湾で冬の初めによく見られる自然現象。
駐車場に止めてある車は、数十cmの雪で覆われている。
秋田・横手市では、5日午後3時に、12月上旬としては観測史上最も多い、積雪76cmを記録した。
深い雪道を歩く女性は、これ以上、前に進むのを諦めた。
「今回は、ちょっといっぺんに降りすぎだ」、「ことしも来ましたねっていう感じ」などの声が聞かれた。
今シーズン最強クラスの寒気は、北日本の日本海側に記録的な積雪をもたらしている。
5日、日本で1番となる積雪91cmを観測したのは、北海道・幌加内町朱鞠内。
建物の1階部分が埋まってしまうなどの光景が、街のあちらこちらで見られた。
さらに、青森市内では午前10時半ごろ、雪が横殴りの状態で強くふぶいている状況に。
地吹雪で、コートや髪の毛まで真っ白に。
その青森の豪雪地帯、酸ヶ湯温泉に向かうと、ひざ下辺りまで雪が積もっていた。
一方、3日連続で晴天が続く東京都心。
もみじが真っ赤に染まっていて、紅葉も見頃を迎えていた。
5日の都心の最高気温は14.5度。
もみじ狩りにぴったりのお出かけ日和となった。
女性は、「緑も黄色も赤もあって、空も青くてきれいだった」と話した。
しかし、この穏やかな陽気は、5日までとなるもよう。
都心に初雪の可能性が。
7日には関東上空にその寒気が居座ったうえ、冷たい雨を降らせる南岸低気圧が南の海上を通過。
さらに、その低気圧に向かって冷たい北風が吹くため、都心でも初雪が降る可能性が出てきている。
都心での初雪予報に、カー用品店では、スタッドレスタイヤの交換作業が急ピッチで行われ、90分待ちとなっていた。
スーパーオートバックス足立・黒澤大介フロア長は、「(タイヤを)持っていない方の『在庫ありますか』と電話の問い合わせが大変増えています」と話した。
6日も、北日本の日本海側を中心に雪や吹雪となり、路面の凍結などにも注意が必要となる。
全国的に日中は気温が上がらず、厳しい寒さとなるとみられる。