京急踏切事故、非常ブレーキ遅れた可能性 運転士が供述 京急特有の車両構造、転覆防ぐ?

京急踏切事故、非常ブレーキ遅れた可能性 運転士が供述

 横浜市の京急本線の踏切で9月、列車と衝突したトラックの運転手が死亡し多数の乗客らが軽傷を負った事故で、神奈川県警は25日、列車の20代の男性運転士から任意で事情を聴いた。運転士は「通常ブレーキの後、非常ブレーキをかけた」と話したことが捜査関係者への取材で分かった。県警はブレーキが遅れた可能性もあるとみて慎重に調べる。

 事故ではトラックが踏切内で立ち往生し、列車と衝突した。京急などによると、踏切には障害物検知装置があり、検知すると340メートル手前などにある専用信号機が点滅する。運転士は少なくとも踏切の600メートル手前付近で信号を目視できる仕組みで、通常は使わない非常ブレーキをかければ踏切手前で止まれる設計だ。

京急特有の車両構造、転覆防ぐ? 乗客には死者出ず

 横浜市神奈川区の京急本線神奈川新町駅近くの踏切で5日、快特列車(8両編成)が13トントラックと衝突・脱線した事故。踏切で立ち往生したトラックの運転手が亡くなり、列車は先頭から3両目までが脱線したが転覆は免れ、乗客約500人に死者は出なかった。京急電鉄に特有の車両構造が最悪の事態を防いだのではないかと、注目を集めている。

 京急によると、現場区間の最高速度は120キロ。事故当時、踏切の障害物検知装置や検知を知らせる専用信号機は正常に作動したと京急は説明している。

 踏切から10メートル、130メートル、340メートルの地点に設けた3カ所の専用信号機が一斉に赤色に点滅して、運転士に異常を知らせる仕組みだ。運転士は踏切から600メートル離れた地点でこの信号の点滅を確認できる。ここで非常ブレーキをかければ、最高速度で走っていても踏切の手前で止まれる設計だ。

 運転士は京急の聞き取りに対し、「信号に気付いて非常ブレーキをかけたが、間に合わなかった」と話しているという。運転士がどこでブレーキをかけたかは明らかになっていないが、列車はトラックを引きずったまま約90メートル進んでおり、かなりのスピードで衝突したとみられる。

 先頭車は前部と後部にある台車がいずれも脱線し、2両目と3両目はそれぞれ1台ずつ脱線した。ただ、先頭車は右側に45度近く傾きながらも転覆を免れた。前面部はフロントガラスが激しくひび割れたが、原形は保っていた。

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