「iPhone 11/11 Pro/11 Pro Max」は何が変わった?XR/XS/XS Maxとの比較まとめ

「iPhone 11/11 Pro/11 Pro Max」は何が変わった? XR/XS/XS Maxとの比較まとめ

 米Appleは9月10日(米国時間)、iPhoneの新モデル「iPhone 11」「iPhone 11 Pro」「iPhone 11 Pro Max」を発表した。日本などで13日から予約を受け付け、20日に発売する。それぞれ、2018年発売の前モデル「iPhone XR」「iPhone XS」「iPhone XS Max」の後継機種という位置づけだ。前モデルと比べながら、新機能や注目ポイントを紹介していく。

●ストレージラインアップは変わらず 価格は5000~1万円値下げ

 新モデルのストレージラインアップはiPhone 11が64GB、128GB、256GBで、iPhone 11 Proと11 Pro Maxが64GB、256GB、512GB。つまり前モデルと変わらない。

 価格はiPhone 11の64GBモデルが7万4800円(税別、以下同様)で、iPhone 11 Proの64GBモデルが10万6800円、iPhone 11 Pro Maxの64GBモデルが11万9800円。

 各モデルとも、18年当時の前モデルのラインアップに比べて5000~1万円程度値下がりしている。

 iPhone 11などの発表後、AppleオンラインストアからiPhone XS/XS Maxは注文できなくなった。iPhone XRは256GBモデルがディスコンとなり、64GBモデルが6万4800円、128GBモデルが6万9800円に値下げされている。

●新モデルの“スタンダード”、「iPhone 11」は2眼カメラ仕様に

 iPhone 11は、今回発表された機種の中では「スタンダード」といえるモデル。ディスプレイサイズは6.1インチで1792×828ピクセル。IPS液晶の「Liquid Retina HD」ディスプレイを搭載し、本体サイズは75.7(幅)×150.9(奥行き)×8.3(高さ)ミリ、重さ194グラム。いずれもiPhone XRと同じだ。

 前モデルのXRはアウトカメラが1つだったが、iPhone 11はデュアルカメラを搭載。35mm判換算26mmの標準的な広角レンズ(F1.8)に加え、13mmの超広角レンズ(F2.4)を備えた。いずれもイメージセンサーは1200万画素。光学式手ブレ補正は広角レンズのみ搭載する。

 撮影モードに、夜のシーンを明るく捉えられる「ナイトモード」を追加した。

 チップセットには新たに「A13 Bionic」を搭載する。「1秒間に1兆回の計算ができる」としており、「スマートフォン史上、最高のプロセッサ/グラフィックス」をうたっている。

 防水性能は水深2メートルで最大30分間耐えられる「IP68」等級に対応。XRのIP67等級からスペックアップした。

●iPhone XRからの変更点

 まず、本体サイズ、重量、ディスプレイ、ストレージのラインアップは変わらない(XRの256GBがディスコンになったが)。

 カメラが2眼になったことと防水性能向上の他には、インカメラ「TrueDepthカメラ」が1200万画素になり4K動画撮影に対応したことと、モバイル通信が「4G LTE-Advanced」から「ギガビット級LTE」となったこと、Wi-Fiの最新規格「Wi-Fi 6」に対応したことが挙げられる。

 また、XRはブルー、ホワイト、ブラック、イエロー、コーラル、(PRODUCT)REDの6色展開だったが、iPhone 11はパープル、ホワイト、イエロー、グリーン、ブラック、(PRODUCT)REDの6色となり、ブルーとコーラルが消え、パープルとグリーンが追加された。

 バッテリーに関しては、「iPhone 11はXRに比べて1時間長い」(Apple)としている。

●3眼カメラになった「iPhone 11 Pro/11 Pro Max」

 iPhone 11 ProとiPhone 11 Pro Maxは、前モデルのXSとXS Maxの筐体サイズにiPhone 11のスペックを載せ、カメラを3眼化したものと考えると分かりやすい。

 iPhone 11 Proの本体サイズは144(高さ)×71.4(幅)×8.1(厚さ)ミリで重量は188グラム。iPhone 11 Pro Maxの本体サイズは158(高さ)×77.8(幅)×8.1(厚さ)ミリで重量は226グラム。

 いずれも、前モデルから数ミリ程度大きくなり、10~20グラム程度重くなっている。

 11 Proは5.8インチ(2436×1125ピクセル、458ppi)、11 Pro Maxは6.5インチ(2688×1242ピクセル、458ppi)の有機ELディスプレイを搭載する。これはそれぞれの前モデルと変わらない。

 大きく変わったのは、トリプルレンズになったアウトカメラだ。従来の広角(26mm F1.8)+望遠(52mm F2.0)の2眼に、iPhone 11で加わった超広角レンズ(13mm F2.4)を備える。いずれもイメージセンサーは1200万画素。光学式手ブレ補正は広角と望遠で対応し、超広角では対応しない。

 その他の撮影性能はiPhone 11と基本的に同じだ。インカメラのTrueDepthカメラも1200万画素で同様。チップセットもA13 Bionicで変わらない。

●XS/XS Maxにあって11 Pro/11 Pro Maxから消えた「3D Touch」

 iPhone XS/XS Maxが搭載していた、ディスプレイをタッチする圧力を検知する「3D touch」機能が、iPhone 11 Pro/11 Pro Maxでは非採用となった。iPhone 11も前モデルのXRと同様に3D Touchを採用していないため、今回のモデルで3D Touch自体が事実上「終わった」ことになる。

 3D Touchは画面を強い押し込みを検知してさまざまな操作を提供するための機能だったが、その操作自体が独特であることからあまり普及していなかった。

 3D Touchの採用を見送った代わり、今回の3モデルは画面の長押しで3D Touchのような操作が可能になる「Haptic Touch」を採用している。

 その他のXS/XS Maxからの主な変更点は、iPhone 11と同様にWi-Fi 6に対応したことと、色が1色増えたことだ。XS/XS Maxではゴールド、スペースグレイ、シルバーの3色だったが、11 Pro/11 Pro Maxではこれにミッドナイトグリーンが加わった。ミッドナイトグリーンは今回初めてお披露目された色で、Appleも前面に押し出している。

【訂正:2019年9月10日午後5時30分 XS/XS Maxのカラーラインアップについて当初ゴールド、スペースグレイ、ブラックの3色としていましたが、正しくはゴールド、スペースグレイ、シルバーの3色でした。おわびして訂正いたします。訂正に伴い、記述も修正しています】

 バッテリー駆動時間は、11 ProがXSから4時間長く、11 Pro MaxがXS Maxから5時間長くなったという。

●2眼か3眼か

 発表内容をまとめると、今回の3モデルの大きな違いはアウトカメラの数と端末サイズ、ディスプレイの種類(有機ELかIPS液晶か)程度だといえる。

 Appleはメモリに関しては公開しないため、もしかしたらiPhone 11だけ搭載メモリが少ないということはあるかもしれないが、少なくとも公開されているスペックに限れば3モデルともほぼ変わらず、同じ体験ができるだろう。

 カメラにこだわりがある人はProモデルから選べばよく、カメラにそれほどこだわりがないならディスプレイサイズやストレージサイズを基準に選べば問題ない。それらにはこだわらないが、安くて性能の良い端末が欲しいというならiPhone 11が第一候補に上がるだろう。

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