一風堂が外資系高級ホテル「ザ・ペニンシュラ」で1杯3400円のラーメン 替え玉と半ライスも

一風堂が外資系高級ホテル「ザ・ペニンシュラ」で1杯3400円のラーメン 替え玉と半ライスも

 大手ラーメンチェーンの一風堂が、ホテルのルームサービスに進出した。外資系高級ホテル「ザ・ペニンシュラ東京」(東京都千代田区)とタッグを組み、19年7月中旬から全客室でラーメンを提供している。

 商品名は「ザ・ペニンシュラ東京”マイラーメン”by 一風堂」(税別3400円、別途サービス料あり)。1杯3400円はラーメンの価格としては破格ともいえる値付けだが、狙いは何だろうか。ザ・ペニンシュラ東京のスイートルームで行われた試食会に行って背景を探った。

スイートルームにはジムあり書斎あり……

 今回、試食会が行われたのは、最上階に位置する客室の「ザ・ペニンシュラスイート」。担当者によると、宿泊料金は1泊200万円ほどとのこと。客室の中にはプライベートジムや書斎、茶室などがあり、広さは347平方メートル。宿泊者には24時間体制でバトラー(執事)が付くという。

 ザ・ペニンシュラ東京の副総支配人ジョセフ・リー氏によると、インバウンド需要の高まりとともに外国人の利用者が増加。現在では、7~8割ほどが外国人客だという。また、ラーメンは今や「日本のソウルフード」として外国に知られているといい、多くのお客からラーメンについての問い合わせがあるとのこと。中には「一風堂はどこにありますか」という質問もあり、「ラーメンを提供するに際して、日本のトップブランドである一風堂がまず思い浮かんだ」(ホテル担当者)ことで、一風堂とのタッグにこぎ着けた。

「臭い・汚い・怖い」今は昔

 一風堂は、1985年に創業。一風堂の担当者によると、「豚骨ラーメンは当時『臭い・汚い・怖い』の『3K』だった」。しかし、94年に新横浜ラーメン博物館の初代テナントとして迎え入れられたのが転機となり、国内での知名度が上昇。臭みを抑えたスープを武器に、今や14カ国に店舗を展開し、1日に平均8万食を売り上げるほどに成長した。ラグジュアリーホテルで提供するのは、一風堂ブランドの認知度を向上させ、海外への出店を加速させたいと考えているからだ。

ルームサービス向けに改良

 ラーメンは、のり、煮卵、チャーシューなど12種類のトッピングとともに提供される。トッピングを組み合わせ、自分だけのラーメンを作れるのが特徴だ。麺とスープは一風堂の店舗で提供されているものと基本的には同じものを使用。また、ホテル内の中華レストラン「ヘイフンテラス」で作ったチャーシューや、ザ・ペニンシュラ香港発祥とされているXO醤で和えたザーサイなどをトッピングに使用し、両者の”いいとこどり”の商品となっている。

 また、ルームサービス向けにさまざまな改良が施された。

 麺は、ごわごわしてしまったり伸びてしまったりするのを防ぐため、茹でてしめた後に液体にくぐらせ、つけ麺のような形で提供される。ここに、スープを注ぐ。熱々の状態で提供するため、スープをケトルに入れたまま客室へ持ち込み、目の前で注ぐスタイルにした。一風堂の店舗で2~3割ほどのお客が注文するという、豚骨ラーメンに欠かせない「替え玉」や半ライスも用意。ホテルの担当者によると、トッピングでライスを食べたり、お酒のおつまみにしたりと、さまざまな楽しみ方がなされているという。

 ホテルの担当者によれば、7月中旬の発売以降、1日平均で6~8食が提供されており、多い日には10食以上も注文されるという。「コンスタントに毎日出るメニューは珍しい」(担当者)といい、同じ麺類のうどんやそばと比べても、人気はかなり高いとのこと。注文数については「もう少し増えるのでは」(担当者)とし、菜食主義者(ヴィーガン)でも食べられるようなラーメンなどの提供も含めて、これから展開を検討すると話した。

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