高速であおり運転の末暴行 車載カメラに一部始終
高速道路であおられた末に、車から降りてきた男に顔面を何回も殴られた男性。
路上の逆上、いわゆる「ロードレイジ」の一部始終を車載カメラがとらえていた。
高速道路上で、前の車を勢いよく飛び出し、近づいてくる男。
男は、窓越しに運転手の男性の顔面を激しく5回殴り続けた。
男性の顔からは、血が流れ出た。
被害者の男性「本当に相手は、もう激高していて、恐怖でしかなかった。いきなり殴られて」と話した。
男性によると、茨城県の常磐自動車道で8月10日、車を運転してところ、高級外車のSUV(スポーツタイプ多目的車)にあおられた。
SUVは、前方に割り込んで急ブレーキをかけ、ランプを激しく点滅させた。
そして、進路をふさぐように蛇行運転をして、高速道路の真ん中で車を斜めに止めて、男性の車を無理やり止めさせた。
男はこのあと、暴行に及んだという。
被害者の男性「自分が進路妨害したと相手が思ったみたいで、そこからあおり始めた。『今すぐ殺してやるから、今すぐ出てこい』と、相手は繰り返していた」と話した。
男性は、すでに被害届を出していて、茨城県警は捜査を始めている。
高速であおり運転の末暴行 車載カメラに一部始終
“あおり運転”で新映像 同一犯?愛知や静岡でも
視聴者から寄せられた映像が思わぬ広がりを見せている。12日にお伝えした高速道路上のトラブルついてだ。投稿者によると、撮影したのは先週末。常磐道を走っていた際に前を走る白い車から繰り返し進路をふさがれて高速道路上に停車。そして、白い車から降りてきた男性から窓越しに暴行を受ける様子を捉えたものだった。このニュースを放送してからテレビ朝日には「私も似たような車から被害を受けた」と新たな映像が寄せられた。しかも1件だけではない。そこに映っていたのは同じ車種、同じ横浜ナンバーの車が危険な運転を繰り返す様子だった。
先月23日、愛知県の新東名高速道路。トラックが25秒ほどの追い越しを終え、左の車線に戻った瞬間、追い越し車線から白いSUV(スポーツ用多目的車)が現れ、急ハンドルで右へ左へ車体を小刻みに揺らす。さらに窓が開くと、運転手がしきりに腕で合図を出す。これを見たトラックの運転手は…。
運転手:「行くわけないやろ。お前の相手をしているほど暇じゃないんや。ええ年こいてあほちゃうか、ええ車乗ってあほちゃうかっていう」
その後、SUVは蛇行運転をしながら止まりそうになるまでスピードを落とすなどした。トラックの運転手は警察に映像を提出したといい、愛知県警はこの件を他のあおり運転と同一犯の可能性もあるとみて捜査している。他のあおり運転とは…。
驚くべきことに愛知県のこの動画の車のナンバーは先週末、茨城県で後続車の運転手を殴った男性が乗っていたSUVと完全に一致した。そして、愛知県の動画が撮られたとの同じ日の3時間ほど前、静岡県内のバイパスでよく似た車の同様の行為が撮影された。突然、白いSUVが横から幅寄せ。さらに、猛スピードで前に行き、同じ車線に入ったかと思うと停車。これをかわし、動画投稿者は前に行こうとするが、それを超えるスピードで前に入り、さらに車線を変えても前に割り込み続ける。
運転手:「他の車にも変なあおり行為みたいなのをしていたんですよ。僕にも来るんじゃないかと身構えていたんですけど、やっぱり案の定…」
この動画のSUVは茨城県と愛知県の動画と同じ横浜ナンバーでなんと、下の4桁の数字も一致した。白いSUVは交差点内で停車。さらに左折し停車していたが、動画投稿者はこれを無視し現場を離れ、事なきを得た。
運転手:「状況としてはやっぱり怖いし、何されるか分からないしっていうのはありましたけどね」
静岡県の動画投稿者によると、SUVの運転手は男性で助手席にいたのは女性のようだったという。これが同一人物かは不明だが、茨城県で車を降りてきた人物も男女だった。まず、女性が下車。続いて男性が後続車に近付きやり取りの後、運転手を5発殴り付けた。
運転手:「相手は“お前が俺のことを邪魔したんだ”と“妨害したんだ”と“だから殺してやる”と。理不尽としか言えないですよね」
茨城県と愛知県の動画に映ったSUVだが関係者によると、神奈川県内のディーラーの試乗車だといい、一定期間ある男性に貸し出された後、12日に返却されたという。