ピザハットは帽子じゃなかった! ハットつながり、イエローハットの投稿で発覚 両社に社名の由来を聞いた
世界的なピザチェーン「ピザハット」。帽子のようなロゴマークで知られていますが、実は社名もマークも帽子とは関係ありません。そのことについて触れた、カー用品販売大手「イエローハット」とのツイッター上のやりとりが注目を集めています。両社の社名の由来について取材しました。
ハットつながりで
今月5日、イエローハットのツイッターアカウントが、こんなつぶやきを投稿しました。
「@ピザハット公式 ピザハットさん、突然すみません。社名の“ハット”つながりで8月10日の“ハットの日”なにかやりませんか?」
すると、ピザハットのアカウントもすかさず「イエローハットさん、お声がけありがとうございます! いいですね!! ぜひぜひ、やりましょう~♪」と応じます。
コラボしたロゴマークを披露したり、8月10日を「ハットの日」として記念日申請しようと呼びかけたり。
ところが、記念日申請の書類を写したイエローハットのツイートを見たピザハットは、こんな事実を明かします。
「……あの、イエローさん 大変申し上げにくいのですが、弊社の『ハット』は小屋の“hut”で帽子の“hat”じゃないんです……」
この告白に対して、ツイッターユーザーからは「帽子だと思ってました」「ハッとした」といった声が寄せられ、リツイートは3万9千、いいねは7万2千を超えています。
日本ピザハットに聞きました
日本ピザハットのマーケティング担当者によると、ピザハットは1958年、アメリカのカンザス州ウィチタでカーニー兄弟が創業。
イタリアから入ってきたピザが都市部で人気上昇中と知り、ピザショップを始めたそうです。
知り合いのクリーニング屋の隣が空いて、「何かお店を始めてみないか?」と言われたことがきっかけでしたが、小さな店舗の看板スペースは8文字分しかありませんでした。
「Pizza」と入れるとあと3文字しか入らない。そこで、建物の形が山小屋に似ていたことから「Hut」を加えて「Pizza Hut」としたそうです。
ロゴマークに帽子が描かれているように見えますが、「こちらは帽子ではなく小屋なんです。紛らわしくてすみません」とマーケティング担当者。
イエローハットに聞きました
例年、8月10日を「ハットの日」としてセールやグッズプレゼントなどを実施してきたイエローハット。
今年はいつも以上に盛り上げようと、ツイッター上での展開を企画。ハットつながりでピザハットに事前に声をかけ、「ハット違い」をネタとしてつぶやくことになったそうです。
ところで、イエローハットの社名にはどんな由来があるのか? 担当者はこう説明します。
「通学時に児童がかぶる『黄色い帽子』が社名の由来です。そこには、自動車産業に携わる企業として、人とクルマとの心地よい共存関係と、すべての方へ『交通安全』を願う想いが込められています」
これからの展開は
ツイートが話題になったことについて、ピザハットの担当者は「広く認識していただき、世の中をクスッとさせるネタを提供できたのであればうれしいです」と話します。
一方、「ハットの日」企画の呼びかけが失敗に終わったイエローハットの担当者はこう話します。
「8月10日にはさらなる話題の提供を予定しているので、ご期待ください」