「京都アニメーション」放火 青葉真司容疑者 常総でたびたび騒動 集合住宅、異様な室内

京都アニメ放火 青葉容疑者 常総でたびたび騒動 集合住宅、異様な室内

アニメ制作会社「京都アニメーション」の放火事件で、京都府警が身柄を確保した青葉真司容疑者が2010年ごろから、コンビニ強盗事件を起こすまでの約2年間、常総市鴻野山の集合住宅に住んでいたことが19日、関係者への取材で分かった。当時も近隣住民との間でたびたび騒音トラブルを起こしていたという。

同住宅の管理人の男性(70)によると、青葉容疑者は独身で、ハローワークの紹介で入居したという。12年6月に強盗事件を起こして境署に逮捕されるまで、1階に住んでいた。定職に就いていたかは不明で、3万9千円の家賃を払うことは、ほぼなかったとみられる。

騒音トラブルは逮捕前の2カ月間で数回あった。音楽を大音量で流し、壁を何度もたたき、1人で大騒ぎ。深夜0時すぎに目覚まし時計を鳴らし、近隣住民とトラブルにもなっていた。

男性は強盗事件後、警察の立ち会いで室内を確認。そこで、異様な光景を目の当たりにしたという。

「部屋の壁が2カ所、ハンマーで壊され、ベランダ側のガラスも割られていた。室内は物が散乱し、臭いもひどい。(青葉容疑者の物と思われる)ノートパソコンはめちゃくちゃに破壊されていた」と振り返る。

男性は「昼間は室内にこもり、夜型の生活を送っていたのかもしれない」と語った。

青葉容疑者はガス料金もたびたび滞納。元栓を閉められては、開栓のためにガス会社を訪れ、未納料金を支払うことを繰り返していた。同社によると、いつも自転車に乗って来たといい、男性社員(37)は「口数が少なく、おとなしい感じ」と当時の印象を語った。

コンビニ強盗事件は同年6月20日午前0時ごろ、坂東市弓田のコンビニ店で発生。青葉容疑者が男性店員に包丁を突き付け、「金を出せ」と脅して現金2万1千円を奪って逃げた。ただ同11時ごろ、青葉容疑者が自ら境署に出頭したため、事件は半日で解決した。同署に「オウム事件の高橋容疑者のように自分も逃げられない」と話したという。

事件の5日前には、地下鉄サリン事件で17年間逃走していたオウム真理教元信者、高橋克也受刑者=無期懲役=が逮捕されていた。

■幼い頃知る関係者絶句

青葉真司容疑者を知る関係者は、放火事件に関わっていたことを知ると、「えっ」と言葉を失った。

関係者によると、青葉容疑者は幼い頃、両親と県西地域の住宅に住んでいた。その後、両親が離婚した際に青葉容疑者は転居したという。住宅には現在、母親が住んでいるが、再婚して別姓のため、周辺住民はその事実を知らない。

青葉容疑者は3人きょうだいの真ん中。転居以来、母親の家には戻っていないという。

関係者は驚いた表情を終始浮かべながら「幼い頃しか知らない」とだけ話した。

◇おことわり 京都アニメーションのスタジオ放火事件で、京都府警が氏名を発表した男は逮捕されていませんが、事件の重大性に加え、けががなければ現行犯逮捕される事件であることを考慮し、実名で容疑者呼称とします。

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聖地巡礼後に犯行か 青葉容疑者

 京都市伏見区の「京都アニメーション」(京アニ、本社・京都府宇治市)の第1スタジオで起きた放火殺人事件で、京都府警が逮捕状を取った青葉真司容疑者(41)が、事件3日前に京都入りしてから京アニ制作の作品ゆかりの場所付近を歩いて移動していたことが28日、捜査関係者への取材でわかった。犯行の動機解明につながる可能性もあるとみて、府警も関連を調べている。

 青葉容疑者は15日に京都入り、16日にかけて電車などを使い、同社本社やスタジオ、ショップが点在する京都市や宇治市周辺を行き来していた。17日午前に宇治市内のホームセンターで携行缶などを購入、その後、本社や第1スタジオ周辺で下見をしていたことなどが、防犯カメラに写された映像などから確認できる。

 この間、宇治市内では京アニ制作のアニメ『響け!ユーフォニアム』の作画に取り入れられたゆかりの場所付近を青葉容疑者が歩いて移動していたことが確認された。アニメ作品のゆかりの場所をめぐる行為はファンの間で「聖地巡礼」などと呼ばれている。

 京都府警は26日、さいたま市の青葉容疑者のアパートを家宅捜索し、京アニが制作に関わったとみられるDVDを押収している。

 火災は18日午前10時半ごろ発生。青葉容疑者が侵入してガソリンをまいた後に爆発が起こり、鉄筋コンクリート3階建てが全焼し、35人が死亡し、33人が負傷。青葉容疑者も全身やけどで治療中で事情が聴けていない。

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青葉容疑者、逮捕状読み上げまで「36人死亡」知らず…謝罪の言葉なし

 京都市伏見区の「京都アニメーション」第1スタジオの放火殺人事件で、京都府警は27日、やけどの治療で入院していた無職青葉真司容疑者(42)(さいたま市見沼区)を、死亡した36人全員に対する殺人や負傷者ら34人への殺人未遂、現住建造物等放火などの容疑で逮捕した。青葉容疑者はまだ治療中で、自力で起き上がれない状態だが、医師の意見などから、取り調べに耐えられると判断した。調べに「ガソリンを使えば多くの人を殺害できると思った」と容疑を認めているという。

 「間違いありません」。入院先の病室で寝たまま、京都府警の捜査員から逮捕を告げられた青葉容疑者は落ち着いた様子で容疑を認めたが、犠牲者への謝罪の言葉はなかったという。

 青葉容疑者は事件で生死の境をさまよう大やけどを負った。府警は、青葉容疑者の体調や、新型コロナウイルスの感染拡大の状況などを見極めながら、逮捕時期を慎重に探ってきた。

 事件直後に身柄を確保された青葉容疑者は、最も程度がひどい「3度」の熱傷を負い、医療関係者によると、その時点での生存の可能性は数%だったという。繰り返し皮膚移植を受け、1か月近くたって意識を取り戻し、命の危機を脱した。しかし、現在も自力で体を起こしたり、食事したりできない状態で、発熱を繰り返すなど容体も安定していない。車いすにも長時間座ることができないという。

 この状態で府警が逮捕に踏み切ったのは、青葉容疑者がメディアや人づてに事件の情報に触れれば、記憶に混同が起き、事実をねじ曲げて自分に有利なことを言う可能性があるからだ。

 府警は、年明けから逮捕への検討を重ねてきたが、発熱を繰り返し、新型コロナウイルスの感染拡大で、青葉容疑者を移送することにリスクが生じる状況となり、逮捕は何度も先送りとなった。

 捜査関係者によると、青葉容疑者はこの日、逮捕状を読み上げられるまで36人が死亡したという被害の全容を知らずにいたという。初めて結果の重大さを認識したことで、精神状態に影響する可能性がある。府警は、担当医師らの意見を基に逮捕可能と判断した。

 刑事訴訟法では、警察は容疑者を逮捕後、送検するまで最大48時間身柄を拘束することができるが、今回は青葉容疑者の体調を考慮し、検察官が署に出向く形で逮捕の約3時間半後に送検された。今後は、警察署ではなく、医療体制が整った刑事施設に移し、捜査員が出向いて取り調べる方針だ。ベッドに寝かせたまま、録音・録画をして行われる見込みで、時間は通常より制限されることになる。

 府警は青葉容疑者の心身両面の状態を見極めながら、異例の捜査を迫られることになる。

京アニ放火殺人、青葉容疑者を逮捕…会話できるが歩けず

京都市伏見区の「京都アニメーション」第1スタジオの放火殺人事件で、京都府警は27日、やけどの治療で入院していた無職青葉真司容疑者(42)(さいたま市見沼区)を、死亡した36人全員に対する殺人や負傷者ら34人への殺人未遂、現住建造物等放火、建造物侵入、銃刀法違反の各容疑で逮捕した。「間違いありません」と容疑を認めているという。

 府警によると、青葉容疑者は昨年7月18日午前10時30分頃、第1スタジオに1階玄関から侵入。床にガソリンをまいて火をつけ、鉄筋コンクリート3階建てのスタジオ約700平方メートルを全焼させ、中にいた同社の役員と社員計36人を殺害し、社員ら34人を殺害しようとした疑い。34人のうち33人はけがを負い、現在も1人が入院中。1人は逃げ出して無事だった。

 青葉容疑者は現場で全身にやけどを負って重体となり、京都市内や大阪府内の病院で治療を受け、徐々に回復。会話はでき、取り調べにも応じられるが、自ら起き上がったり歩いたりすることはできず、食事も介助が必要。治療やリハビリは継続しているという。

 昨年11月、病室で京都府警の任意聴取を受けた際には、「多くの負傷者を出せそうと思い、一番多くの人が働く第1スタジオを狙った」と述べ、大筋で殺人容疑を認めていた。

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青葉真司被告に死刑求刑 36人犠牲の京都アニメーション放火殺人事件「日本の刑事裁判史上、突出して多い被害者数」

 4年前、京都アニメーションに放火し36人を殺害した罪などに問われている青葉真司被告(45)の裁判員裁判で、7日、検察は死刑を求刑しました。

全身の94%にやけど...「生き残ったことがつらい」京アニ事件で負傷した社員の悲痛な思い「同僚助けられず自分を責める」

 論告の中で検察は、「日本の刑事裁判史上、突出して多い被害者数」と事件の重大性を説明した上で、「被告は危険性を百も承知していた。表面的な謝罪のみで被害者の気持ちを逆なでする言動に終始した」と指摘。「極刑を回避すべき事情はない」としました。

 これまでの裁判で、検察は「完全責任能力があった」とする一方、弁護側は「心神喪失または耗弱の状態だった」と主張していて、両者の主張は真っ向から対立しています。判決は来年1月25日に言い渡される予定です。

■青葉被告 極刑求める声に「厳粛に受け止める」

 6日に行われた被告人質問で、家族・同僚を失った遺族や被害者の陳述についての感想を問われた青葉被告は、「申し訳ありませんでしたという言葉しかない」と話し、法廷で初めて謝罪の言葉を述べました。

 遺族への償いの気持ちについて問われると、「金輪際このようなことが起きないよう、教訓にしてもらうために全ての話をした」と語り、遺族らの極刑を求める声に対しては「厳粛に受け止めるしかない」と述べました。

■責任能力の有無が争点

 青葉被告は、起訴内容を認めていて、犯行の動機については「京アニに作品を“盗作”され、恨みを募らせた」という趣旨の説明をしています。裁判では、刑事責任能力の有無が大きな争点となっていて、検察は、「『自分は何もうまくいかないのに京アニは成功している』という人生歴などから生まれた動機の形成は正常。青葉被告は妄想性パーソナリティ障害にかかっていたが、犯行に妄想の影響はなかった」と主張。

 一方、弁護側は、「青葉被告は長年にわたり妄想と現実の区別がつかず、妄想世界での体験が善悪を判断する能力を失わせた」と指摘し、「間違いなく責任が問えるとは言えない」などと反論しています。

 双方の主張を、裁判員らがどのように判断するか、22回にわたって行われた裁判の判決公判は、来年1月25日の予定です。

青葉被告「申し訳ない」法廷で初めて謝罪 極刑望む遺族に「それで償うべき」京アニ裁判

 36人が犠牲となった2019年の京都アニメーション放火殺人事件の裁判員裁判で、遺族や生き残った社員の陳述が終わり、改めて青葉真司被告(45)への被告人質問が始まりました。青葉被告は、「申し訳ありませんでしたという形でしかいえない」と語りました。遺族らへの明確な謝罪の言葉を述べるのはこれが初めてです。

■「すべて握りつぶしてしまったんだという思い」「それ(死刑)で償うべき」

 弁護側から今の心境を問われると、青葉被告は「一人一人に生活があり、家族があり、夢があるというのを考えたとき、(犯行前に)想像する感情を持てていればという悔いが残ります。被害者は36人だけじゃなく、その周りにいる人たちも被害者になるということにもう少し考えが回らなかったか。それをすべて握りつぶしてしまったんだという思いがある」と語りました。

 その後、検察側から、遺族らの陳述を聞いてどう思うかを問われた青葉被告は、「申し訳ありませんでしたという形でしかいえない。(亡くなった人には)子供がいらっしゃる方もいたということを重く受け止めなくてはならない」と小声で話しました。こうした気持ちは、「裁判が始まる前から芽生えるようになった」といい、今までなぜ吐露しなかったのかと問われると、「(今年9月の公判で)『やりすぎた』という形で言っていた」と釈明しました。

 さらに、青葉被告は「自分の発言には配慮が足りなかった」と述べ、検察側から、極刑を望む遺族が多いことについて問われると、「その通りに、それ(死刑)で償うべき」と口にしました。

 事件で妻を亡くした男性も、法廷で青葉被告に直接質問しました。男性は「京アニに対しての怒りと申し訳ない気持ちは両方あるか?片方のみか?」と質問すると、「やった当初は怒りの気持ちがあったが、今は申し訳ない気持ちが大きい」と話し、死亡した女性や残された子どもに対しても「申し訳ないと思います」と謝罪の言葉を口にしました。

■裁判はあす7日に結審

これまでの裁判で青葉被告は、「あまりにも浅はかだった」などと反省ともとれる言葉を述べる一方で、遺族らへの明確な謝罪の言葉はなく、先月27日の遺族や代理人弁護士からの質問に対しては、「いずれ答えるので、今は差し控える」などと話し、回答を留保していました。

 その後、遺族や生き残った社員の意見陳述が行われ、「夏の暑さで(遺体が)腐っていくのをただただ見ることしかできなかった」「なぜ生き残ってしまったのか」などと、事件当時の生々しい記憶や家族・同僚を失った悲しみが赤裸々に語られ、青葉被告に対しては、「事件を人ごとのように語る」「死刑判決以外考えられない」などと厳しい言葉が並び、遺族らの悲痛な思いを受けて青葉被告が何を語るかが注目されていました。

 7日の第22回公判では、検察側の論告求刑と弁護側の最終弁論が行われる予定で、今年9月から続いた裁判は結審することになる見込みです。

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