20人の死亡を確認、心肺停止10人以上 京アニ火災、現場には刃物 男「死ね」と叫ぶ
18日午前10時半すぎ、京都市伏見区桃山町因幡の映像制作会社「京都アニメーション」の第1スタジオで、近隣住民から「建物1階で爆発音がし、煙が出ている」と119番があった。市消防局によると、3階建て建物が全面燃焼し、従業員ら男性7人、女性12人、性別不明1人の計20人の死亡と30数人の重軽傷者を確認した。3階から屋上にかけ、10人ほどが心肺停止の状態で折り重なるように倒れているという。安否確認できていない従業員も多数いるという。京都府警によると、男女16人が死亡し、10人以上の心肺停止者がいる模様。
府警によると、1階に入ってきた男(41)がガソリンのような液体をまき、「死ね」と叫びながら火を付けたとの目撃情報がある。男はポリ容器を持ち、現場には刃物が落ちていたという。府警は付近の路上で男の身柄を確保したが、男も負傷しており、現在は病院に搬送されている。府警は男が建物に放火した疑いがあるとみて、回復を待って事情を聴く方針。
午後1時現在、消防車両49台が出動し、消火活動を続けている。また、逃げ遅れた人がいないか確認作業を急いでいる。
京都アニメーションは1981年創業。「響け!ユーフォニアム」や「けいおん!」などの人気アニメを制作している。
京都アニメーションのスタジオで火災 複数人死亡、男女37人重軽傷20人安否不明、男「液体まき火放った」
18日午前10時半すぎ、京都市伏見区桃山町因幡の映像製作会社「京都アニメーション」の第1スタジオで、近隣住民から「建物1階で爆発音がし、煙が出ている」と119番があった。市消防局によると、午後1時現在、3階建て建物が全面燃焼しており、従業員ら男女37人が重軽傷、1人が死亡したという。京都府警によると、他にも複数の死亡者が出ている模様で、安否確認できていない従業員が約20人いるという。
京都府警によると、現場付近にいた男(41)が「建物1階に液体をまき、火を放った」との趣旨の話をしていたという。府警は男の身柄を確保したが、男も負傷しており、現在は病院に搬送されている。府警は男が建物に放火した疑いがあるとみて、回復を待って事情を聴く方針。
午後1時現在、消防車両49台が出動し、消火活動を続けている。また、逃げ遅れた人がいないか確認作業を急いでいる。
京都アニメーションは1981年創業。人気アニメ「響け!ユーフォニアム」や「けいおん!」などの人気アニメを製作している。
【速報】以前から苦情・嫌がらせ 「京アニ」社長が取材に...
京都の有名アニメスタジオにガソリンのようなものがまかれ、爆発的な火災が発生した。
火災があった京都市伏見区のスタジオから1.5km離れたところにある京都アニメーションの本社前。
こちらには18日午後以降、従業員の家族が何組も安否確認に訪れている。
しかし、本社にもくわしい情報が入っていないということで、皆、不安な表情のまま、少しでも情報を得ようと、警察や病院のほうに向かっていた。
スタジオで仕事をしていた息子と連絡が取れていないという父親は、「携帯電話がつながらなくて、とても心配している。怖くてたまらない」と話していた。
また、夫の無事を確認したという女性は、「公衆電話を使って無事との連絡をしてきた。あまりに突然のことで、携帯電話も持ち出せなかったようだ」と話してくれた。
そして18日夕方、京都アニメーションの社長が取材に応じた。
京都アニメーション・八田英明社長は、「死ねとか殺人(予告の)メールみたいなものもあります。今、多いです。日本のアニメーションを背負って立つ人たちなので、1人でも傷つき、命落とすのは、たまったものじゃない」と話した。
社長は、取材に対し「火を放ったとみられる男に対しては絶対に許せない」と、怒気を含めて言葉を話した。
まだ安否確認が取れていない従業員はたくさんいるため、情報収集に努めたいという。
41歳の男だが、免許証の情報から氏名等が京都アニメーションの方で照会が行われていると思われるが、会社に関係のある人間かどうかっていうのは何か情報はあるのか。
その点、社長は話していなかったが、警察・消防の話では、現時点では従業員ではない、そして元従業員でもないという。
確保の41歳男、やけどは広範囲に 容体急変の恐れも
京都市伏見区のアニメ制作会社で起きた火災で、亡くなった人の数が16人になりました。また、今も建物に取り残されている十数人が心肺停止の状態だということです。犠牲者はさらに増える可能性があります。
(辻塚理沙記者報告)
伏見警察署には、まもなく捜査本部が置かれる予定です。時間を追うごとに亡くなった人が増えていますが、まだ増える見込みだということです。遺体は京都府警の警察学校に運ばれています。そして、火を付けたとされる41歳の男は顔、胸、手、足にやけどを負っていて、現在、京都市内の病院で手当てを受けています。このやけどが広範囲にわたることから、容体が急変する可能性もあるということです。現在、男は麻酔を受けて京都市内の病院で眠っているということです。警察は18日中に男から話を聞くことは難しいとしています。この男は、警察の見立てでは京都アニメーションの従業員ではないというふうにみています。そして、火を付けた当時に免許証を所持していたことから、警察は男の身元の特定を進めているものとみられます。
京都のアニメ会社火災 死亡・心肺停止20人超
18日午前10時35分ごろ、アニメ制作会社「京都アニメーション」(本社・京都府宇治市)の京都市伏見区桃山町因幡にあるスタジオから「黒煙が上がっている」と、近くの住民から119番があった。府警によると16人が死亡した。心肺停止を合わせると20人を超えている。
府警によると、18日午前10時半ごろ、成人の男がスタジオに入ってきて、ガソリンのような液体をまき火を付けた。男は41歳で「ガソリンのような液体をまき、火を付けた」という趣旨の話をし、負傷し市内の病院に搬送されている。府警が放火の疑いで調べている。府警によると、男は「死ね」と叫びながら放火したとの目撃情報がある。
府警などによると、燃えたのはアニメ制作の現場の第1スタジオ。出火時、スタジオには従業員ら約70人がいたとみられる。3階建ての建物が燃え、出火から約5時間後に鎮圧状態になった。現場からは刃物が見つかった。
現場は京阪宇治線六地蔵駅のすぐ北の住宅街。近くに住む高校1年の男子生徒(16)によると、煙で空が真っ暗になって、徐々に建物の3階の窓から赤い炎が見えたという。「けがをした5、6人がベンチやブルーシートに横たわってぐったりしていた。頭から血を流している女性もいた。近所の人が氷でやけどをした人の手当てをしたり、飲み物を持って行ったりして慌ただしくしていた」と話した。
公式サイトによると、京都アニメーションは1981年創業。宇治市と京都市にスタジオを構える。2000年代には、テレビアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱(ゆううつ)」「らき☆すた」「けいおん!」などが大ヒットした。出版事業や制作スタッフの養成事業にも進出している。
何度も爆発、大量の黒煙 血だらけに、次々搬送
「ボン」「パーン」という激しい音が何度も響き、ものすごい量の黒煙が住宅街を包み込んだ。京都市伏見区のアニメ制作会社のスタジオで18日、爆発的な火災が起きた。血だらけになり、ひどいやけどを負った人たちが次々と搬送された。室内にはオレンジ色の炎。消防隊員ははしごを登り、懸命の救助活動を続けた。
近所の女性(59)は「髪の毛がちりちりになった人が横たわり、血の付いた足跡もあった」と驚いた様子で話した。淡い色合いのスタジオの外壁は焼け焦げ、2階や3階の窓から煙がもくもくと上がっていた。消防隊員は放水活動を続けた。
別の女性(53)によると「灯油か何かを掛けられた」と説明した人がいた。「真っ黒になった人、血だらけの人、全身にやけどを負った人も見た」。水を渡して落ち着いてもらい、救助を待ったという。
現場付近を通りかかった専門学校に通う女性(18)は赤、黄、緑のタグが付けられた負傷者を10人以上見た。「顔がただれた女性が救急車で運ばれていた。何が起きたんだろうと怖かった」
30代男性は「午前10時半ごろ、タンクが爆発したような『パーン』という音が聞こえた。黒煙が上り、焦げたような臭いもすごかった。大勢の住民らが慌てた様子で出てきて、心配そうに見ていた」と話した。
近くで整体業を営む女性(48)は自宅前に複数の救急車が止まり、異変に気付いた。「搬送される人たちはアルミのようなもので包まれ、顔や手にはすすのようなものが付いていた。ボンベを顔に当てられていた」
車で通りかかった無職男性(70)は「スタジオの窓からオレンジ色の炎が見えた。放火の可能性があると聞いて驚いた」と不安そうだった。
スタジオ火災、死者25人、平成以降最悪に
京都府警によると、アニメスタジオ放火火災で、新たに9人の死亡が確認され、死者は計25人となった。警察庁によると、放火事件の犠牲者数としては平成以降、最悪。
京アニ火災、死者33人に 身柄確保された男は意識不明
18日午前10時35分ごろ、京都市伏見区桃山町因幡のアニメ制作会社「京都アニメーション」の第1スタジオから出火し、鉄筋コンクリート造り3階建ての建物延べ約700平方メートルの大半が焼けた。京都府警によると、33人(男性12人、女性20人、不明1人)の死亡が確認された。このほか36人が病院に運ばれ、うち17人は入院中で意識不明の人もいる。残りの大半は軽症という。
京都府警は、ガソリンのような液体をまいて火をつけたとみられる関東在住の男(41)の身柄を確保した。殺人と現住建造物等放火の疑いで捜査している。男は上半身などをやけどして病院に運ばれ、意識不明の重体。搬送される際、駆けつけた警察官に「1階で液体をまいて火をつけた」と話したという。
捜査1課によると、出火当時、建物内には従業員67人と社外の6人の計73人がいたとみられる。京都市消防局によると、遺体が見つかったのは、1階で2人、2階で11人、3階から屋上にかけて20人という。上階に炎と煙が広がり、逃げられない状態になったとみられる。
捜査1課によると、確保された男と似た人物がこの日、容量20リットルの携行缶二つを持って近くのガソリンスタンドを訪れ、ガソリンを買った。現場近くに携行缶二つと台車のほか、包丁数本とハンマーが入った手提げかばんとリュックサックが残されていた。
複数のスタジオ関係者は、男が「死ね」と叫びながらビルに入り、1階の入り口付近でバケツに入ったガソリンとみられる液体をまいた後、すぐに火を放ったのを目撃。府警は、購入したガソリンを台車で運び、現場近くで携行缶からバケツに移し替えてまいたとみている。
京アニ火災 海外メディアもトップ級速報
京都市のアニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオで18日発生した放火事件は、日ごろから日本のアニメに関心の高い海外メディアもトップ級のニュースとして速報。会員制交流サイト(SNS)では犠牲者を悼む声が上がった。
英ガーディアン(電子版)は、窓から白煙が上り壁が黒くすすけた3階建てのスタジオに、消防隊が救助に入る様子などを撮影した動画をトップページに掲載。新たな情報が入るたびに記事を更新した。
記事では、日本のアニメ業界が世界的な人気の高まりや動画配信サービスによる需要増、人手不足などが原因で、長時間労働などが業界全体の課題になっていると指摘。そうした中、「KyoAni(京アニ)」の愛称で知られる同社は社員の労働環境の改善に努め、「けいおん!」など質の高い作品を生み出してきたと紹介し、関心の高さをうかがわせた。
事件は英BBC放送が日本から中継したほか、米CBS放送やドイツのDPA通信、中国国営メディアなどが被害状況を速報。中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」では「心が痛みます」「泣きました。大好きな京アニです。無事でいて」などの書き込みが相次いだ。(平田雄介)