デルのゲーミングブランドALIENWARE史上最強、本気でゲームする人のための17.3型ゲーミングノートPC

ALIENWARE史上最強、本気でゲームする人のための17.3型ゲーミングノートPC

 デルのゲーミングブランド「ALIENWARE」から登場したゲーミングノートパソコン最上位機種の17.3型「ALIENWARE AREA-51m」。デスクトップCPUにGeForce RTX 20シリーズを搭載し、ほぼデスクトップパソコンと同等の性能を搭載。加えて、144Hz/G-Sync/Tobiiアイトラッキング テクノロジーなどが選択できるなど、ゲーミングデスクトップとゲーム向けディスプレーを用意するのと変わりないゲーム体験が可能な1台となっている。

 今回は、ALIENWARE AREA-51mの外観などについて紹介する。

屋内なら持ち運んで使える

 ALIENWARE AREA-51mは、ALIENWAREがスポンサードしているプロゲーミングチームにも提供されている、ガチでゲームをプレーする人のためのマシンだ。そのため、一番低価格なモデルでも、直販サイトでクーポンを利用して32万7889円(「NEW ALIENWARE AREA-51m フルカスタマイズ」の場合、7月12日現在)からと高額な分、ノートパソコンとしてはかなりなハイエンドに位置づけられる性能を持っている。ノートパソコンでゲームしたい人で、プロを目指す人やなんの不満もなくゲームを遊びたい人、実況配信をしたい人向けのマシンとなっている。

 筐体サイズは、およそ幅402.6×奥行319.14で、厚さは前面がおよそ27.65mm、背面が31.2mm、最高部が42mmとなっている。このサイズで重さは約3.87kgなのに加え、大き目のACアダプターが2つ必要なので、通常のリュックなどにいれて持ち運ぶのは難しい。しかし、部屋を移動して使う程度であれば問題ないので、リビングや寝室に持ち運んでのゲームプレーは可能だ。

 また、オプションで専用のバックパック「Dell Alienware 17 VindicatorバックパックV2.0」が購入できるため、外に持ち運んでゲームの練習をしたい、友人宅でも本機を持って行って遊びたいという人は、こちらを選択することをオススメする。

筐体は大きいがその分冷却も強力

 ALIENWARE AREA-51mは、同社が「レジェンドデザイン」と呼ぶデザインを採用している。ディスプレーを開いたときに、背面がかなり出っ張っているのが特徴。このデザインにより背面の排気口の1つ1つの直径が大きく、強力な排気が可能となっている。

 筐体の外骨格にはマグネシウム合金を採用し、シャーシ全体の重量を減らしながら堅牢性と高めている。これにより、パソコン内部に高性能な部品を収納するスペースを増やし、ハイエンドなスペックを実現しているというわけだ。

 また、冷却についてもかなりこだわっている。ALIENWARE AREA-51mは、底面と上部の通気口から冷たい空気を取り込み、後部と側面の通気口から排気するデュアルファン設計になっている(Core i7&GeForce RTX 2060搭載モデルは、側面の排気なし)。加えて、8mmと6mmの銅複合材ヒートパイプを搭載し、GPUやCPUなどの重要なコンポーネント間の熱を、効率的に循環する。

 実際に使っていると、さすがに負荷が高いゲームをプレーしているときはそれなりにファンの駆動音がするが、ハイスペックなゲーミングノートパソコンとしては静かなほうだ。また、ゲームプレーなど負荷が高いことをしていない限りは、ほとんどファンの駆動音は聞こえない。

 そのほか、「New Alienware Command Center」で冷却のパフォーマンスを変更したり、CPUやGPUの温度を確認できる。例えば、このゲームをプレーするとCPUとGPUの温度が高めになるので、サーマルをバランスからパフォーマンスに変更する、ゲームプレー中以外は静かに使いたいのであればバランスのまま使うといった感じだ。New Alienware Command Centerでは、RGBの色をカスタマイズしたり、ダウンロードしたゲームの情報を確認したりも可能となっている。

144HzやG-Sync対応ディスプレーも選択可能

Tobiiアイトラッキングテクノロジーも!

 ディスプレーは狭額ベゼルを採用し、映像の没入感は高め。加えて、解像度はフルHDのみだが、60Hz/60Hz G-Sync対応/144Hz Tobiiアイトラッキングテクノロジー搭載/144Hz G-Sync対応 Tobiiアイトラッキングテクノロジー搭載ディスプレーが選択できる。ゲームをガッツリプレーしたいのであれば、個人的には144Hz Tobiiアイトラッキングテクノロジー搭載モデルをオススメしたい。

 ALIENWARE AREA-51mは、キーボードにも多くの特長を持っている。1分あたり最大アクション数が108コマンドを超えるnキーロールオーバーに対応するほか、2.2mmのキートラベルでキーストロークの高速レスポンスを実現した、ゲーム仕様となっている。また、左側にプログラム可能なマクロキーを搭載しており、150ゲーム以上のタイトル用のショートカットが作成可能。なお、このマクロキーはゲーム以外でも使用できる。

 実際にゲームをプレーしてみたが、各キーごとにしっかりと入力した感触があり、快適に遊ぶことができた。ただ、文章作成など普段作業がある場合、マクロキーがあることをついつい忘れてしまい、左のシフトやtabキーを押そうと思ってマクロキーを押してしまうことが結構あった。普段これらの列より左にキーがないのでそうなってしまったが、おそらく使っていれば慣れると思う。

 インターフェースは、筐体右側にUSB 3.1端子×2、筐体右側にThunderbolt 3端子、USB 3.1端子、グローバルヘッドセットジャック、ヘッドフォン/マイク切り替え可能ジャック、背面にHDMI 2.0端子、mini DisplayPort 1.4、有線LAN端子、Alienware Graphics Amplifierポート、電源入力を配置している。外部出力端子を背面に配置しているので、外部ディスプレーに出力する際に、マウスやヘッドセットのケーブルとからまったりせず、取り回しがしやすい。

本気でゲームする人のためのハイエンドノート

 ALIENWARE AREA-51mは、ゲーミングノートパソコンとしても高価な部類に入る。しかし、その分ハイスペックな構成で、優秀な冷却や様々なカスタマイズできるソフトウェアなど、ゲームに必要な要素がほぼすべてそろった1台となっている。

 なかなか手を出しにくい価格ではあるが、実際に使っていて感じたスペックの高さやゲームのための配慮、冷却能力など、価格に見合う魅力を多く持っていると感じた。今後プロゲーマーを目指して練習したい人や、ノートパソコンで本気でゲームしたい人にはぜひオススメしたい1台だ。

🍎たったひとつの真実見抜く、見た目は大人、頭脳は子供、その名は名馬鹿ヒカル!🍏

ノートPCと思えない規格外のパワーと冷却が魅力の17.3型「ALIENWARE AREA-51m」

 NEW ALIENWARE AREA-51Mは、ALIENWAREだけに巨大なエイリアンシップのような17.3型ゲーミングノートパソコンだ。それに見合うだけのインターフェイスと冷却構造、キーボードを持つことを前回チェックした。今回は、実際にNEW ALIENWARE AREA-51Mの性能をチェックしていく。

 NEW ALIENWARE AREA-51Mには現在4つのラインナップがあり、それぞれ細かくカスタマイズ可能だ。そのうち3つはある程度の構成が決まっており、検討しやすいモデル。残る1つはフルカスタマイズ対応モデルである。カスタマイズはCPUとGPU(いずれもファクトリーオーバークロック済み)、メモリー、ストレージ、ディスプレー、キーボード、本体カラーとなっている。とくにストレージの構成は豊富となっており、M.2+SSHDのほか、M.2(RAID 0)+SSHDなどが選べ、Intel OPTANE SSD RAID0ドライブもある。

 今回の試用機は、NEW ALIENWARE AREA-51M スプレマシーVRをベースにカスタマイズしたもので、スペックは次の通り。CPUはCore i9-9900K、GPUはGeForce RTX 2080、メモリーは32GB、ストレージは1TB SSD RAID0(512GB×2、PCle M.2)+SSHD 1TBと、さらにかなりハイエンドにしたモデルとなる。

ほぼデスクトップと変わらないスコア

 ベンチマークは、「3DMark v2.9.6631」「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」「CINEBENCH R20」を実行した。またゲームクライアント内のベンチマークとして「ディビジョン2」も採用している。計測時のグラフィックスドライバーバージョンは、431.36。

 ベンチマークスコアの傾向としては、デスクトップとほとんど変わらないスコアであり、ゴツい冷却機構がよく働いているのが分かる。またGPUはFactoryオーバークロックされており、従来のものよりもスコアは高く出ているのだが、劇的に高いわけではない。どちらかといえば、冷却性能は十分に確保されているが、筐体的な小ささは回避できないため、熱による影響があってもアベレージを高くできる狙いでの採用とみた方がいいだろう。

 ディビジョン2のようにヘヴィーなタイトルでは、フルHDであれば、まったく問題なく快適に遊べるが、4Kではやや設定を落とす必要がある。とはいえ、その辺のミドルクラスのゲーミングパソコンよりもド安定の性能であるため、外部4Kディスプレーを使用して遊ぶ際も、多くのゲームタイトルで高いグラフィック設定で楽しめるだろう。

こだわりの冷却性能がハイパワーの鍵

 ゲーム時によくある中負荷付近からファンの駆動音は大きくなるのだが、ヘッドフォンを装備しているのであれば気になる可能性は低い。ベンチマーク並の高負荷時は人によっては気になるかもしれない。熱については放熱は良好であり、キーボード面もわずかに熱を持つ程度で、長時間のプレーでも気にならなかった。これはスチール製バックプレートが放熱板も兼ねていることが大きいようだ。

 プリインストールされている「ALIENWARE COMMAND CENTER」を見てみよう。同アプリケーションは、ゲームライブラリの生成だけでなく、パフォーマンス設定やライトアップの設定が行なえる。パフォーマンス設定に関しては、オーバークロックのほか、ファンの制御も可能だ。そのため、上記しているように高負荷時のファン駆動音がどうにも気になる場合は、ややパフォーマンスを落とすか、ギリギリ気にならないレベルまでファンの回転数を下げるかといった選択が可能である。

🍎たったひとつの真実見抜く、見た目は大人、頭脳は子供、その名は名馬鹿ヒカル!🍏