フェイスブック「リブラ」早くも詐欺サイト。勝手にプレセールも

フェイスブック「リブラ」早くも詐欺サイト。勝手にプレセールも

ソーシャルメディア大手フェイスブック(Facebook)が仮想通貨をローンチするとの発表を受け、早くも詐欺サイトが登場している。

フェイスブックは、2019年6月18日(現地時間)に仮想通貨「リブラ(Libra)」のホワイトペーパーを発表したが、リブラ自体はまだ発行に至っていない。しかし、同通貨はすでにメディア、規制当局、投資家から強い関心を集めている。

ある単語がどの程度検索されているかをグラフ化するグーグルのサービス「Google トレンド」やソーシャルメディア「レディット(Reddit)」によると、リブラの購入に関連する検索の大半は、主に同通貨をビットコイン(BTC)に交換する方法に関するもの。しかし、一部の悪質な詐欺師は、リブラのプレセールをうたい、投資家を罠にかけようとしている。

そのような詐欺サイトの1つは、フェイスブックの公式サイト「calibra.com」とほぼ完全に同じ作りとなっている。偽サイトのURLは、「i」ではなく、イタリア語などで使われるアクセント付き文字の「グレイヴ・アクセント(`)のi」となっており、ぱっと見ただけでは違いに気づきにくい。

サイトのデザインも公式サイトと大差がなく、同じマーケティング資料、文言、フォント、カラースキーム、インタラクティブなデザイン、スローガンが使用されている。サイトを横に並べて比べると、偽サイトの方が若干不自然に見えるが。

カリブラの公式サイトの右上には「Get Started(始める)」と書かれたボタンがあるが、偽サイトの場合、同じ位置に「Pre-Sale Libra Currency(リブラ通貨のプレセール)」と書かれたボタンが配置されている。

ボタンをクリックした先のページは、リブラ購入時に25%のボーナスを提供すると主張しており、プレセールの93%は完了済みだとしている。

トレーダーは、2イーサリアム(ETH)を600LBRに、もしくは20ETHを8000LBRに交換することができる。フェイスブックは、リブラを米ドルと1対1で連動させると発表しているが、偽サイトが提示している取引レートは、同社の発表とおおよそ一致する。

この詐欺サイトは、明らかにリブラ計画の不明瞭さに付け込むことを目的にしているが、別の偽サイトはどちらかというとリブラを嘲笑するようなジョークサイトだ。

「zuckbucks.cash」は、ETHと「どんな用途にも使用することができないERC-20トークン」ザックバックス(ZBUX)の交換を提供している。

「コーヒーを1杯、ZBUXで買いたい?残念!請求書の支払いをしなくてはならない?別の通貨を使った方が良い!(フェイスブックのCEOである)マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)が持つすでに巨大な資産をさらに増やしたい?それならば、なんとかなりそうだ!」とウェブサイトには記されている。

同サイトは、ZBUXを購入するために送金されたETHからガス代を引いた額を開発チームに寄付するとしている。「リブラと同じように、ZBUXには、あなたのお金を直接開発者の懐に入れられる以外、何のメリットもありません」

ZBUXの発行数は150万枚で、現在96万1845枚が流通しているとされている。

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