「世界最強ゲームノート」堂々の92万円台。ASUS JAPANがゲーミングPCブランド『ROGシリーズ』を日本発表

堂々の92万円台。ASUSが「世界最強ゲームノート」Mothershipを日本発表

6月14日、ASUS JAPANがゲーミングPCブランド『ROGシリーズ』ノートPC日本向けモデルとして合計11機種を発表しました。

とくに注目となるのが、同社製ノートPCとしても最上位となる『ROG Mothership GZ700GX』。Surface風とも称される「画面側にマザーボードが入った」構造を採用する、17.3インチモデルです。

GPUのNVIDIA GeForce RTX 2080をはじめ、液晶パネルは4K解像度でG-SYNC対応、リフレッシュレート144Hz対応品を採用。さらにCPUはインテルのCore i9-9980HK(8コア16スレッド、ターボ時最高クロック5GHz)、RAMは64GB、SSDは1.5TB(NVMe SSD 512GB×3をRAID 0で構成)など、基本パーツには現在ノートPC用として最上位となる構成をほぼ隙なく採用します。

そのためもあり、価格は堂々の92万5800円(税別での店頭予想価格)。発売は「今秋予定」です。ASUSはその性能から「世界最強のゲーミングノートPC」を謳います。

もう一つの特徴が、マイクロソフトのSurface Pro/Goシリーズ的な本体構造。PCとしての本体となるマザーボードは液晶パネル背面にレイアウトされており、本体背面側にはいわゆるキックスタンドを搭載します。

キーボードは着脱式。本体から離した場合は、2.4GHzの無線(遅延を抑えるためBluetoothではありません)で接続されます。

またキーボードは「中央から折れる」ような構造となっており、使わない際には、いわゆるテント風形状にして立てておける点もポイント。

加えてキーボード側には充電式バッテリーも搭載されているため、もちろん(?) 無線での使用時にも光らせることが可能です。さらにNキーロールオーバーにも対応し、ASUSが昨今こだわりを見せるタッチパッド兼用テンキー機能も装備と、こちらも隙のない仕様です。

さて、こうした構造を採るのは「PCパーツからの発熱が多い状態が比較的長時間続くゲームプレイにおいても十二分な冷却性能を発揮する」ため。ASUS側は「底面や側面から吸気を行なわなければならない通常のノートPCとは異なり、液晶の背面から十分な吸気を行える」と説明します。

さらにネットワーク(LAN)接続も、有線はまだデスクトップでも少ない2.5Gbpsに対応。無線もWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)をサポートします。

なお、各種端子の中で注目できるのが、専用端子2個で接続されるACアダプタ。つまり小型ゲーミングデスクトップでも見られる、ACアダプタ2個構成です。これはもちろん、本体のピーク消費電力が高いため。USBやHDMI端子と見比べるとその物々しさが分かるかと思います。

このように本機こと「マザーシップ」は、CPUやGPUこそノートPC向けモデルを採用するものの、定型句ではないレベルで下手なデスクトップ真っ青な性能と価格を掲げる、気合いの入りすぎたノートPCに仕上がっています。

それでいて、本体サイズは410×320×29.9(幅×奥行き×厚さ。横長状態でキーボードを合体し閉じた状態)、本体重量約4.7kgと、17.3インチのゲーム用ノートPCとしては、むしろそこまでは大きく、重くないという点も面白いところです。

なんといっても価格が価格だけに一般ユーザーには縁遠いところですが、ASUSの、ROGシリーズハイエンド機ならではのやり過ぎ感が詰め込まれた、ロマン溢れるモデルであることには間違いありません。いろいろな意味で注目したいモデルです。

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