GTX 1660も選択可能、ゲーミングPC入門に最適な高コスパ&実力派モデル
タワー型ケースを採用したBTOパソコンの魅力は、その後の拡張性にある。CPU、メモリー、ビデオカード、ストレージなどあらゆるパーツが交換可能で、性能に不満を感じた部分を入れ替えることで、長く使える1台となる。
とはいえ、本当に長く使うのだとしたら、そのベースとなる初めてのパソコンはしっかりしたものを選んでおきたいところ。そこでオススメなのが、サイコムの「G-Master Mace H370」。コストパフォーマンスに優れ、多くの用途で不満なく使える性能尾をもつミドルクラスのBTOパソコンだ。ビデオカードを標準装備することで、カジュアルゲーマーにも最適なモデルとなっている。
G-Master Mace H370は以前からあるモデルだが、BTOで選べるパーツが豊富なうえ、旬なパーツがいち早く選べるようになっているのがサイコムの強み。例えばCPUにTDP 65WでGPUを搭載していない「Core i5-9400F」が選べるほか、ビデオカードに「GeForce GTX 1660」搭載モデルを選択できるといったように、パソコン好きな人であれば気になっているパーツがそろっているのだ。
今回、標準モデルからビデオカードを「GeForce GTX 1660 6GB」、CPUクーラーを「CoolerMaster Hyper H412R RR-H412-20PK-R2」、メモリーを16GB、ストレージを「Crucial CT480BX500SSD1」、電源を「Seasonic SSR-650FM」へと変更したモデルを試せたので、この構成のG-Master Mace H370をじっくりとチェックしていきたい。
最新機能は省かれてるが、高い3D性能をもつミドルクラスのGeForce GTX 1660
GeForce GTX 1660は、最新のGeForce RTXシリーズと同じ「Turing」アーキテクチャーを採用したGPUだ。ただし、TensorコアやRTコアといったRTXシリーズ特有の機能は搭載しておらず、軽くて高画質なアンチエイリアスを実現するDLSSや、光の反射をよりリアルに表現できるリアルタイムレイトレーシングといった機能には対応していない。
とはいえ、ひとつ前の世代となるGeForce GTX 1060で採用されていた「Pascal」アーキテクチャーと比べ、製造プロセスの微細化、CUDAコア数の強化、動作クロックの向上など、純粋な3D性能を見た場合には、性能の伸びが期待できる構成となっている。
ということで、気になる3D性能を定番ベンチで少し見てみよう。試したのはやや重ためのゲームベンチとなる「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」。まずは「標準品質、1920×1080、フルスクリーン」のデフォルト設定で試してみた結果が次のとおりだ。
スコアは7900で評価は「快適」。これだけのスコアが出ていれば、重たいゲームであっても画質を少し落とすだけで快適に遊べることは間違いない。もう少し画質を上げるとどうなるのかも気になったので、「高品質、1920×1080、フルスクリーン」へと設定を変更して試してみた結果が次のとおりだ。
高品質へと変更するとスコアが落ち、評価も一段階下がってしまったものの、それでもまだ十分に遊べる範囲だ。さすがに4Kは無理だが、フルHDでゲームを遊びたいというのであれば、十分期待に応えてくれるだけの性能があるといえる。
このコスパ重視となるミドルクラスGPUが他のGPUと比べ、どのくらい性能が違うのか気になるというのであれば、詳細な検証を行っている加藤勝明氏の記事「GeForce GTX 1660登場、3万円台前半Turingのコスパを検証」をチェックしてみてほしい。結果をザックリいうと、GeForce GTX 1060と比べ、大体2割増し程度の性能がある。
ケースをはじめ、内部のパーツや組み立て品質までチェック
G-Master Mace H370が採用しているケースは、Fractal Designの「ARC Midi R2」。Fractal Designのケースといえば直線を多用したシンプルなデザインというイメージが強いが、このケースは再度が丸く仕上げてある前面など、より柔らかさのあるケースとなっている。
側面には内部が透けて見える窓があり、ケース内を透かして見ることが可能だ。パーツを追加してライトアップPC化したい、という要望にも応えてくれるケースといえるだろう。
ケースの内部を見てみると、パーツに対してかなり余裕がある様子がうかがえる。ケーブルは、サイコムが得意とする裏配線を多用したもので、電源ケーブルはもちろん、SATAやUSBなどのケーブルまで可能な限り裏へと回され、ケース内がスッキリとしているのがよくわかる。これだけ余裕があれば、エアフローが悪く熱が溜まってしまう……といった心配はない。
CPUクーラーはBTOオプションとなるが、標準の「Hyper 212 EVO」より1610円安くなる「Hyper H412R」。ファンが120mmから92mmへと小型化され、それに伴いヒートシンクも小さくなっているのだが、厚みを12mmほど増やすことで十分な冷却性能を確保しているのが特長だ。横から風をあてるサイドフローというのは同じで、この直線上にケースファンを配置することでCPUからの熱をすばやくケース外へと排出できるようになっている。
電源も標準から変更されており、BTOオプションとなるSeasonicの「SSR-650FM」が搭載されていた。この電源は、50%負荷時で90%以上という高い変換効率となる「80PLUS Gold」認証を取得しているのが特長だ。発熱が少ないうえ、無駄な消費電力が抑えられるというメリットがある。
BTOパソコンでも、電源がBTOで変更できるといってもワット数くらいしか選択肢がない場合もあるのだが、サイコムでは同じ電源容量でも複数メーカーの電源が用意されており、好みで選択できるというのがおもしろい。せっかく高価なマシンを購入するなら、パーツひとつひとつ吟味したい……という人であれば、このこだわりのありがたさがわかるだろう。
失敗のないコスパ重視のゲーミングパソコンが欲しければ「G-Master Mace H370」が最適
標準構成のままではメモリーが4GBと少ないので、ここを8GB以上へと変更したほうがいいものの、それ以外はそのままで十分実用的なスペックとなっているのがG-Master Mace H370のいいところ。ゲーミング性能を重視するなら、重ためのゲームも遊べるようビデオカードを「GeForce GTX 1660」へと変更し、失敗のないコスパ重視モデルとして手に入れるのもオススメだ。
購入時はもちろんのこと、購入後も必要に応じてスペックアップしていけるというのが自作PCやBTOパソコンのメリット。長く付き合うことになるだけに、その最初のベースとなるマシンに激安品は避けたいもの。こういったベースのパソコンとして考えた場合でも、パーツが吟味され、組み立ても丁寧なサイコムのG-Master Mace H370は、いい選択肢といえる。
