折りたたみスマホ「Galaxy Fold」と「HUAWEI Mate X」は何が違うのか?価格はどちらも桁違い

折りたたみスマホ「Galaxy Fold」と「HUAWEI Mate X」は何が違うのか?

「Galaxy Fold」を発表したSamsung Electronicsに続き、Huaweiも折りたたみ型のスマートフォン「HUAWEI Mate X」を発表した。スマートフォンはこれまで、ストレート形状をベースに進化を果たしてきたが、久々に、利用スタイルを根本から変える新機軸の形状といえる。2機種とも、閉じた状態は従来のスマートフォンのように、開くとタブレットのように使えるという点では共通しているが、何が違うのか。現時点で判明している情報からまとめた。

●折りたたみの機構が違う

 まず最も大きな違いとして挙げたいのが、折りたたみの機構だ。Galaxy Foldは7.3型のディスプレイを内側にして折りたたみ、たたんだ状態では4.6型のディスプレイが外側に表示されるスタイル。つまりメインとサブのディスプレイが用意されている。

 一方、HUAWEI Mate Xは1枚の大きな8型ディスプレイを外向きに折りたたむスタイル。閉じると表が6.6型、裏が6.38型の両面スマホになるが、この両面ディスプレイをどう使い分けられるのかも興味深い。折りたたんだ状態ではディスプレイが両面に露出するのはデメリットといえるが、これを保護するケースも提供する。

 閉じた状態のディスプレイサイズは、Galaxy Foldが4.6型、HUAWEI Mate Xが6.6型/6.38型でMate Xの方が約2型大きい。Galaxy Foldの4.6型ディスプレイは本体の面積に対して小さく、ベゼルも太いため、サブディスプレイのような役割だと想像されるが、Mate Xのディスプレイはベゼルがほぼなく、本体の面積をめいっぱい活用している。Huaweiは閉じた状態も開いた状態も、利用シーンとして同じくらい重視しているのかもしれない。

 どちらの機構がいいかは一概にはいえないが、ディスプレイを保護したければGalaxy Fold、両面ディスプレイを活用したければHUAWEI Mate Xが適している。Mate Xは両面ディスプレイを生かし、カメラで撮影をする際、被写体は背面ディスプレイで撮られる状態を見ることができる。

 本体を開くと、Galaxy Foldや7.3型、HUAWEI Mate Xは8型と、1枚のタブレットのような形状になり、折りたたんだ箇所に線や切り欠きなどは入らない。これは従来の2画面スマホにはないメリットといえる。

 また、Mate Xのようにディスプレイが外側に開く形なら、開いた状態のまま固定して、どちらか一方のディスプレイで動画を楽しむといった使い方も期待される(ドコモの2面スマホ「M Z-01K」もこうした使い方ができる)。感覚的な話をすれば、Mate Xの方が「変態っぽい」といえる。

●HUAWEI Mate Xはノッチなし

 ディスプレイは2機種とも有機ELを採用しているが、サイズ以外の大きな違いとして「ノッチの有無」も挙げたい。Galaxy Foldは7.3型ディスプレイ上にインカメラがあるため、右上にいわゆるノッチが(切り欠き)があるが、HUAWEI Mate Xは8型ディスプレイ上にはインカメラはなく、ほぼ全面ディスプレイとなっている。

 Mate Xのカメラは閉じた状態の背面左端に搭載されており、どのディスプレイにもノッチはない。自分撮りは閉じた状態でのみ行う。開いた状態で自分撮りができないのはマイナスだが、あまりニーズがないと判断したのだろう。

 大画面を生かしたマルチタスク機能は2機種共通のメリットだ。Galaxy Foldは3つのアプリを同時に表示できる。HUAWEI Mate Xは左右の画面に異なるアプリを表示できるが、Galaxy Foldのように3つのアプリを表示できるのかは不明。

●基本スペックの違い

 基本スペックも見ていこう。まず気になるのはサイズだが、Galaxy Foldは現時点でサイズと重さは公表していない。HUAWEI Mate Xは閉じたときのサイズは78.3(幅)×161.3(高さ)×11m(奥行き)mm、重さは295g。ディスプレイが2枚分あるとはいえ、重さがハイエンドスマホから100gほど増しているのは気になるが、厚さが11mmに抑えられているのは評価できる。Huaweiの最新ハイエンドスマホ「HUAWEI Mate 20 Pro」の厚さは8.6mmなので、それから2.4mmしか増えていない。

 ディスプレイサイズの小さいGalaxy Foldの方が本体サイズも小さいと思われ、携帯性はGalaxyの方が優れているかもしれない。

 なお、HuaweiはMate Xの発表時に、競合他社の折りたたみスマホは厚さが17mmあり、これより6mm薄いことをアピールしている。具体的な製品名は出さなかったが、この他社製品はGalaxy Foldのことを指しているものと思われる。この情報が正しいとすれば、薄さではMate Xがリードすることになる。

 HUAWEI Mate Xは折りたたんだ状態でディスプレイ間の隙間ができないのも特筆すべき点だ。独自のヒンジ技術に100種類以上の部品を使うことで、このような形状を実現したという。Huaweiは「ファルコン・ウイング・デザイン」と呼んでいる。開いた状態では幅146.2、厚さ5.4mmと大きくスリムになる。Galaxy Foldは側面上下の画像が公開されていないが、イメージ動画などを見る限り、ディスプレイの間にわずかな隙間が出来上がっているようだ。

 メインメモリ/内蔵ストレージはGalaxy Foldが12GB/512GB、HUAWEI Mate Xが8GB/512GBでGalaxyの方がメモリは大きい。プロセッサはGalaxy Foldが7nmプロセスの64ビット8コアとしか表記されておらず、プロセッサ名は公表されていない。Mate Xは「Kirin 980」と5Gモデム「Balong 5000」を採用している。Galaxy Foldは外部メモリスロットがないが、Mate Xは最大256GBのNMカードを利用できる。バッテリー容量はGalaxy Foldが4380mAh、Mate Xが4500mAhで大差ない。

 指紋センサーは、「Galaxy S10」やHUAWEI Mate 20 Proなど両社の最新機種ではディスプレイに内蔵しているが、折りたたみスマホでは厚さの制約があるためか、両機種とも側面に搭載している。

 Galaxy Foldの通信規格は公表されていないが、HUAWEI Mate Xは5Gに対応する。この大きなディスプレイは5Gでこそ生きるともいえるが、Galaxy Foldについては続報を待ちたい。

●カメラの搭載位置やレンズの数も違う

 カメラはGalaxy Foldは合計6つを搭載。アウトカメラとして広角、超広角、望遠レンズ、インカメラとして4.6型ディスプレイ面にはシングルカメラ、7.3型ディスプレイ面にはデュアルカメラを搭載。HUAWEI Mate XはLeicaとの協業で開発した広角、超広角、望遠レンズの3つを搭載したのみ。自分撮りをする際に本体を裏返す必要があり、開くと自分撮りができないのはマイナスだが、自分撮りでもアウトカメラと同じ画質で撮影できるのはメリットといえる。

●価格はどちらも桁違い

 気になるお値段は、Galaxy Foldが1980米ドル(約22万円)、HUAWEI Mate Xが2299ユーロ(約29万円)で、ハイエンドスマホが2~3台買えてしまう。ディスプレイ2~3枚分のコスト、複雑なヒンジ構造などを考えると致し方ないが、手軽に購入できるレベルではない。2機種ともいち早く触りたい製品なのは間違いないが、この価格帯では、かなりユーザーを選ぶことになりそうだ。

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