マイクロソフト、自社モバイルOSからiOSやAndroidに乗り換えを推奨。「全ての人や組織を助けることが使命」

マイクロソフト、自社モバイルOSからiOSやAndroidに乗り換えを推奨。「全ての人や組織を助けることが使命」

マイクロソフトは2019年12月10日にWindows 10 Mobileデバイスのサポートを終了し、セキュリティおよびソフトウェアアップデート更新を停止することを発表しました。

Windows 10 Mobileは、マイクロソフトが開発およびリリースしたモバイル機器向けのOS。前世代のWindows Phone時代から同社のモバイル事業を率いてきたジョー・ベルフォーレ氏が2017年10月にTwitterにて事実上の終了を宣言していましたが、その後もバグ修正やセキュリティアップデートは続けられていました。Windows 10 Mobileデバイスのうち、今年12月10日までのサポートが継続されるのはバージョン 1709(2017年10月リリース)がインストールされた機器のみ。それ以前のバージョン 1703までがサポートされたLumia 640/640 XL等の場合は、今年6月11日に終了となります。

サポートが終了したデバイスはセキュリティ更新プログラムも打ち切られ、外部からの攻撃に晒されるリスクが高まることになります。そうしたユーザーの懸念に応えて、マイクロソフトは「Windows 10 Mobileサポート終了に関するFAQ」を公開しています。

このうちサポート終了後に顧客がすべきこととして、マイクロソフトはiOSやAndroidデバイスに乗り換えるよう勧めています。

自社製品を出していないOSを推奨するとは驚きですが、同社いわく「地球上のすべての人とすべての組織がより多くのことを達成できるようにするという我が社のミッションステートメント(社会的使命を明文化したもの)は、これらのプラットフォームおよびデバイス上でモバイルアプリをサポートすることを義務づけているのです」とのことです。

すでにマイクロソフトはAndroid向けにランチャーアプリを開発、スマホ画面をWindows 10 PCのディスプレイ上にミラーリングできる新機能など、スマホとの連携を着々と進めています。もはや勝ち目のない自社モバイルOSにリソースを浪費するよりも、モバイル市場で覇権を握っている他社OSと協力して実利を取る方針かもしれません。

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