ビジネスに使えるWindows 10の最新機能7選、リリース時とはだいぶ変わったWindows 10

ビジネスに使えるWindows 10の最新機能7選

リリース時とはだいぶ変わったWindows 10

 2015年7月に鳴り物入りでリリースされた「Windows 10」だが、それ以降は地道なアップグレードが繰り返されており、積極的に話題を追いかけていないという人も多いのではないだろうか。もちろん、今でもバージョンは10のままなのだが、中身はリリース当時と比べて大きく進化している。

 そこで今回は、ビジネスパーソンに活用して欲しい、Windows 10の最新機能を7つ紹介しよう。

【ビジネスに使えるWindows 10のテク その1】

WordやPowerPoint文書が見違えるビジネスフォント

 Windows 10は日本語フォントの選択肢が少なかったのだが、Fall Creators Updateで「UDデジタル教科書体」、October 2018 Updateで「BIZ UDフォント」が採用された。両方ともフォント製品を手がける老舗であるモリサワが提供している。

 「UDデジタル教科書体」は、画数や筆順などを学習指導要領に準拠して正確に表現しているのが特徴。「BIZ UDフォント」はゴシックと明朝の両方を採用し、Office製品で使いやすい仕様になっている。どちらも、ユニバーサルデザインに対応しており、デジタル端末でも紙に印刷しても見やすいのがウリ。

 使うのも簡単。たとえば、味気ないゴシックのWord文書でも、全選択してフォントメニューから、「BIZ UDフォント」を選ぶだけで瞬時に見た目がよくなる。きれいなフォントだと文章入力作業も捗ること間違いなしだし、プレゼンでも好印象だろう。筆者も原稿を書く際、テキストエディターの設定はBIZ UDゴシックフォントにしている。

【ビジネスに使えるWindows 10のテク その2】

SMSの送受信が可能になった! ただしAndroidに限る

 Windows 10はアップグレードするたびに、スマホとの連携を強化している。最新バージョンでは、「スマホ同期」アプリが搭載された。Androidスマホであれば、端末内の写真をプレビューしたり、SMSを送受信できる。SMSが届いても、スマホを探したりする必要もなく、大画面とPCのキーボードで返信できるのは便利だ。

 利用する際は、Windows 10からスマホへアプリのインストールURLを送信する。その際、Androidは「スマホ同期管理アプリ」のダウンロード画面が開くが、iPhoneは「Microsoft Edge」ブラウザの画面が開く。iPhoneのスマホ同期機能は絶賛開発中とのこと。

【ビジネスに使えるWindows 10のテク その3】老眼で細かい文字が見にくくなってきたら拡大表示

 近眼は老眼にならないと聞いていたのに、40過ぎてから急激にPCの文字がみずらくなってきた。デスクトップは高解像度が正義! と思っていたのに、文字がぼやけてしまう。そんな時は、画面を拡大表示すればいい。従来通り、「設定」の「システム」→「ディスプレイ」→「拡大縮小とレイアウト」でスケーリングを上げれば、すべてが大きくなる。

 スケーリングを上げると結局画面に表示できる情報量が大幅に少なくなってしまう。そこで、最新のWindows 10にはスケーリングは変えずに、システムフォントのみを大きく表示する機能が搭載されている。

 「設定」の「簡単操作」から「ディスプレイ」を開き、「文字を大きくする」のゲージを調節して「適用」をクリックすればいい。

【ビジネスに使えるWindows 10のテク その4】

使い勝手がよく手書きにも対応する「Microsoft To-Do」

 多忙なビジネスパーソンであれば、タスク管理は重要だ。紙の手帳やスマホのカレンダーアプリなど、いろいろなツールを活用していることだろう。中でも、タスク管理に特化したTODO管理ツールを使っている人も多いのではないだろうか。

 マイクロソフトの「Microsoft To-Do」はMicrosoft Storeから無料でインストールできるTODO管理ツール。シンプルながら使いやすいUIで、同じマイクロソフトアカウントでサインインしているPCなら自動的に同期してくれる。ウェブサービスやスマホアプリも提供されており、マルチデバイスで活用できる。

 最新バージョンでは、手書き文字を認識し、タスクを登録できるようになっている。タブレットモードでも、キーボードを使わずに利用できるのはうれしいところだ。

【ビジネスに使えるWindows 10のテク その5】

暗い場所で作業するなら黒モードで目をいたわる

 Windowsのウィンドウは通常は、白基調になっている。コントロールパネルもエクスプローラーもその他のアプリも白地が基本だった。見やすくはあるのだが、暗い部屋だと明るく感じて目に負担がかかる。そんなときのために、最新バージョンでは黒モード(ダークテーマ)が搭載されている。

 「個人設定」から「色」を開き、「既定のアプリモードを選択します」で「黒」にチェックすればいい。黒基調の配色になり、目に優しくなる。最新バージョンでは、エクスプローラーも黒く表示されるようになっている。出張時の飛行機内で、みんなが寝ている時でも迷惑をかけずに資料の作成・チェックが可能だ。

【ビジネスに使えるWindows 10のテク その6】

デスクトップPCでコピーして、ノートPCでペーストできる!

 Windows 10のクリップボードが大幅に強化されている。情報収集や資料作成には、コピー&ペーストはかかせない。しかし、ウェブサイトやPDFを開いてコピーし、Wordにペーストするのを繰り返すのは手間がかかる。最新のWindows 10では、連続してコピーした内容を記録し、任意の項目を連続してペーストできるようになった。まずは、ウェブサイトや資料から必要な部分をコピーしまくり、Wordに移って必要な時に任意の項目を利用できるのだ。

 コピーはこれまで通り、Ctrl+CキーでOK。貼り付ける場合は、Win+Vキーとなる。Win+Vを押すとパネルが開き、コピーした内容が一覧表示される。1MB未満の画像も利用できるのが便利。

 利用するには、「設定」の「システム」から「クリップボード」を開き、「クリップボードの履歴」を「オン」にする。「他のデバイスとの同期」をオンにすると、同じマイクロソフトアカウントでサインインしているPCとクリップボードを同期することが可能。2台のPCで資料を作成するのが格段に便利になる。ただし、他のPCでは画像のコピー履歴は利用できない。

【ビジネスに使えるWindows 10のテク その7】3秒後にデスクトップ画面の任意の画面を切り取れる

 画面キャプチャー機能も進化している。従来通りの「Snipping Tool」も搭載されているのだが、最新バージョンでは「切り取り&スケッチ」というアプリが搭載されている。任意の領域を手軽にキャプチャーし、メモやマークを付けて保存できるのが特徴だ。

 ビジネスで使えそうな情報を見つけたら、残しておきたいもの。だが、ウェブサイトをブックマークしてもなくなってしまうことはよくある。重要なネタなら、画面キャプチャーで残しておきたい。PDFファイルなどでは、コピー操作ができないこともある。

 アプリを起動し、新規をクリックすると、画面が暗くなりキャプチャモードに入る。画面上部のメニューから「四角形」「フリーフォーム」「全画面表示」をクリック。全画面表示を選べば即キャプチャーされ、画像が表示される。四角形やフリーフォームを選んだ場合は、キャプチャする領域をマウスで指定する。キャプチャーできたら、鉛筆ツールなどでメモを書き込んだり、マーカーを引いたりできる。

 「新規」メニューの矢印マークをクリックすると、キャプチャーするタイミングを3秒後もしくは10秒後に設定できる。キャプチャー準備が必要な場合に利用しよう。

 せっかくWindows 10を利用しているなら、きちんとWindows Updateを適用し、最新バージョンを利用しよう。今回紹介した7つの新機能を活用し、効率よく仕事をさばいて働き方改革に役立てて欲しい。

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