ニコンZシリーズが待望の瞳AF対応を予告。RAW動画とともにファーム更新で対応
ニコンのフルサイズミラーレスカメラ「Z 7/Z 6」が、ファームウェアアップデートにて瞳AFとRAW動画出力機能に対応することが発表されました。
瞳AFとは、カメラが被写体の中から瞳を検出し、その部分にピントを合わせる機能。顔ではなくさらに細かく、瞳にピントが合うのがポイントです。
実はこの機能、ライバル機であるソニーの「αシリーズ」や、キヤノンのフルサイズミラーレス「EOS R」が対応していましたが、Zシリーズは発表当時では非対応でした。そのため、ポートレート写真で活用したいカメラマンなどから対応が強く要望されていた機能です。
上記の動画はニコンが公開した、開発中となるZシリーズ向けの瞳AF機能のデモです。きちんとモデルの瞳にフォーカスがあっているだけでなく、複数の瞳を検知した場合の切り替え機能なども示唆されています。
そしてZシリーズにはもう一つ、Atomosのポータブルモニターレコーダー「Ninja V」と連携した4K解像度のRAW動画出力も実装される予定です。カメラからはHDMIポート経由で映像が出力され、Appleの「ProRes RAW」コーデックでのキャプチャが可能になります。
これはダイナミックレンジや色の正確性、ディテールにこだわるフィルムメーカーからも歓迎されるはずです。
さらに、XQDメモリーカードの事実上後継となるメモリカード規格「CFexpress」への対応も進められています。
CFexpressカードはZシリーズに搭載されているXQDメモリーカードスロットと物理的な互換性があり、なおかつ速度などを強化した仕様。Zシリーズが対応を表明しているCFexpress Type Bと呼ばれるカードには、最高アクセス速度が1400MB/Sというカードもあります(現行のXQDでは400MB/S)。
こうした速度向上により、写真や動画の記録/再生スピードの向上が期待できます。