スマート化できない家電操作をスマスピで実現する唯一無二の製品を試す

スマート化できない家電操作をスマスピで実現する唯一無二の製品を試す

 皆さんは、「SwitchBot」という製品をご存知だろうか。さまざまな家電製品の物理スイッチに貼り付け、スマートフォンからのリモート操作で物理的なアームを出したり引っ込めたりすることで、これらをオン/オフできる製品だ。

 SwitchBotの特徴は、コンセントを抜き差しするだけでは電源をコントロールできず、必ず本体の電源スイッチを押さなくてはいけない家電製品も、スマート化できることだ。赤外線リモコンを搭載せず、またスマートプラグでも電源のオン/オフが行えない家電製品も、これがあればリモートで操作できるようになる。

 このSwitchBotを、スマホだけでなくスマートスピーカーからも操作可能にしてしまうのが、今回紹介する「SwitchBot Hub Plus」だ。今回はSwitchBot Hub PlusとSwitchBotで、どんなことができるかを見ていこう。

 ちなみに、原稿執筆時のAmazonでの価格はSwitchBot Hub Plusが6980円、SwitchBotが4480円(どちらも税込)だった。

●壁面埋め込みの電化製品も操作できる「SwitchBot」とは

 本題に入る前に、まずは本製品とペアで使用するSwitchBotについて紹介しよう。

 SwitchBotは、家電製品の電源スイッチの横に両面テープで貼り付けて使う、小さな無線ロボットだ。スマホから操作することで、本体から短いアームがせり出て、物理スイッチをポチッと押してくれるという仕組みだ。

 家電製品の中には、赤外線リモコンでの操作に対応しないのも数多く存在する。中でも、住宅の壁面にあらかじめ埋め込まれた照明やシャッターのスイッチ、浴室の冷暖房などを操作するためのコントロールパネルなどは、スマート化したいと思っても、おいそれと交換するわけにはいかないので厄介だ。

 その点、このSwitchBotを壁面のスイッチの隣に貼り付けることで、離れたところから物理的にボタンが押せるようになる。スマート化と言いつつ見た目は全くスマートではなく、この上なく“力技”ではあるが、確かにこれならば対応の幅はぐんと広がる。

 SwitchBotの操作をスマートスピーカーからも行えるようにするのが、今回紹介するSwitchBot Hub Plusだ。本製品は一般的なスマートリモコンと同様、赤外線リモコンの信号をエミュレートする機能も搭載しているので、赤外線リモコン機能がある家電もない家電も、分け隔てなく操作できてしまう。実に欲張りな製品だ。

●「SwitchBot」とペアで利用する「SwitchBot Hub Plus」とは

 何といっても最初に目を引くのは、SwitchBot Hub Plusの個性的なデザインだ。雲の形をした独特の形状は、おそらくクラウドと連携できることを表していると思われるが、少々突飛すぎてついていけない印象だ。

 さらに驚かされるのが、この雲形のボディーが発光しつつ7色に変化することだ。設定によって色を変えることも可能な他、点灯させないようにもできるのだが、国産の製品ではまず出てこない発想で、好き嫌いは分かれるだろう。

●設定はスマホアプリから行う

 SwitchBot Hub Plusのセットアップは、スマホから専用アプリで行う。あらかじめSwitchBotを登録した状態でセットアップを始めると、セットアップ完了とともに、そのSwitchBotも本製品から操作できるようになる。

 今回は、Amazon Echoでの操作を前提に、Alexaスキルを追加したのち、Alexaアプリで検出を行った。正常に検出が完了すれば、一般的なエアコンやテレビ等と同様に、SwitchBotがデバイスの一つとして認識され、音声で操作可能になる。

●赤外線リモコン機能は使えるのか

 それでは、実際に利用してみよう。使い方のコツはいくつかあり、まず1つはSwitchBotの名前を操作する家電の名前に変えておくことだ。

 もし壁面の照明を操作するために、SwitchBotを壁面に取り付けているのであれば、名称を「照明」に変更しておく。そうすればあとは「Alexa、照明をオンにして」と声をかけることでSwitchBotが動作し、壁面の照明スイッチをオンにしてくれる。

 もう1つは、SwitchBotが持つ2つのモードの使い分けだ。壁面スイッチによく用いられているシーソータイプのスイッチに使う場合は、SwitchBotを「壁スイッチ」モードに設定した上で、付属のフック付きテープをスイッチに貼りつける。こうすれば、押してオンにし、引っ張ってオフにするという、両方の操作を実現できる。

 押してオンにするだけでオフにできなければ実用性も半減といったところだが、この「壁スイッチ」モードを使えば電源をオフにもできるので、活用の幅が広がる。ただしスイッチの上からフック付きテープを貼り付けるため、指先でボタンを押すときに押しにくくなるのはややマイナスだ。

 ちなみに、SwitchBot Hub Plusは一般的なスマートリモコンと同様、赤外線リモコンの学習機能も搭載している。今回はエアコンと照明の2つについて登録を試みた。

 エアコンはスマートラーニング機能を使うことにより、リモコンで機種を判別し登録を自動的に行えた。リモコンのデザインはややそっけないが、機能的には申し分ない。応答速度もスムーズでストレスは感じない。

 一方の照明については、本製品では学習機能(カスタマイズモード)との相性が悪いのか、受け付けられなかった。詳細は不明だが、自動登録がダメ、マニュアル設定もダメとなると、これはもうあきらめるしかないのが現状だ。

 本製品はテレビのチャンネル操作にもアップデートで対応するなど精力的に更新中だが、今回のようなケースもある。メインの機能はあくまでSwitchBotのコントロールということで、うまく動けばもうけものといったレベルで考えておいたほうがよいのかもしれない。

●スマートプラグではスマート化できない家電も操作可能に

 これまで見てきたように、本製品は壁面埋め込み型などスマート化が難しい家電製品をスマートスピーカーから操作可能にする、唯一無二と言ってもいい製品だ。今回はAmazon Echoとの連携を試したが、Google Homeにも対応するほか、IFTTTも利用できるので活用の幅は広い。

 ユニークなデザインと発光パターンは好き嫌いが分かれるだろうが、スマホアプリやホームページも(一部に怪しい表記はあるものの)一通り日本語にローカライズされており、初心者でも利用に支障はない。これまでスマート化したくてもできなかった家電製品をもスマートスピーカーから扱えるようにしてくれる、価値の高い製品と言えそうだ。

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