ソフトバンク携帯で大規模障害=一時、通話・ネット接続が困難に
ソフトバンクは6日、全国的に大規模な通信障害が発生したと発表した。午後1時39分ごろから、携帯電話での通話やインターネット接続がしづらくなった。複数の通信設備での不具合が原因。同社は「午後6時4分に完全復旧した」(広報室)というが、一部の地域ではつながりにくい状態が続いた。
ソフトバンクの携帯電話契約数は、同社が提供する格安ブランドの「ワイモバイル」を含め約4000万件。同社では、通信設備の不具合で、今年2月にも、大規模な通信障害が発生した。
ワイモバイルのほか、ソフトバンクから回線を借りて通信サービスを展開する格安スマートフォン企業のうち、ケイ・オプティコム(大阪)が提供する「マイネオ」やLINEモバイル(東京)などでも同様の障害が起きたという。ソフトバンクは同日深夜、設備の不具合はスウェーデンの通信機器大手エリクソン製のソフトウエアが原因と明らかにした。
通信障害の影響は、消防や物流などにも広がった。東京消防庁は、ソフトバンク携帯の通話サービスが不安定となったことを受け、ツイッターを通じて「緊急時は、他社の固定電話または携帯電話から通報してください」と呼び掛けた。
佐川急便では、一部でソフトバンク回線を使用する運転手の専用通信端末と携帯が使えなくなったため、顧客から再配達や集荷の依頼が届かない事態となった。
格安航空会社のジェットスター・ジャパン(千葉県成田市)では、搭乗口でソフトバンクの回線を使ったスマホで搭乗券の照合を行っているが、一時的に手続きが行えなくなった。手作業に切り替えた影響で、午後8時半時点で国内線の計7便に10~15分の遅れが出た。(2018/12/07-00:42)
エリクソン、ソフトバンク携帯障害を謝罪=原因特定、英でも接続不調
スウェーデン通信機器大手エリクソンは6日、日本のソフトバンクで起きた大規模な通信障害の原因が、自社のソフトウエアにあると発表した。
同様の障害は英国など世界の複数の国でも発生。エクホルム最高経営責任者(CEO)は声明で「われわれの顧客の通信会社だけでなく、通信会社の利用者にもおわびする」と述べた。
エリクソンによると、原因は通信会社が導入していた二つのソフトウエアの認証期限切れとみられるという。さらに詳しい原因を調べているが、問題のあったソフトウエアを特定し、既に対応を進めている。ロイター通信によると、11カ国の通信会社で障害が発生した。
エクホルム氏は「顧客の影響の最小化と通信サービスの早期復旧に全力を挙げる」と強調している。ただ、ソフトバンクは19日に株式の上場を控えており、今回の障害の影響が懸念される。
ソフトバンクで通信障害が発生した6日、英国の大手通信会社「O2」でも通話やネットワーク接続ができなくなった。O2のエバンズCEOはツイッターに「復旧のためにできることを全てやっている。影響を受けた人たちに謝罪する」と投稿した。
ソフトバンク通信障害 エリクソン社ソフトウエアに異常 総務省「重大事故」に当たるか判断
ソフトバンクは6日、同社の携帯電話サービスで大規模な通信障害が発生したと発表した。全国で約4時間半にわたり、携帯電話の音声通話とデータ通信が利用できないか、利用しにくい状態となった。同社によると、スウェーデンの通信会社、エリクソン社の交換機のソフトウエアに異常が発生し、海外11カ国の通信事業者でもほぼ同じ時刻に同様に障害が発生していると報告を受けているという。
総務省は、ソフトバンクに対し詳しい報告を求め、電気通信事業法上の「重大事故」に当たるか判断する。
ソフトバンクによると、通信障害が発生したのは同日午後1時39分ごろ。「ソフトバンク」の名称で行う携帯電話サービスのほか、同社が提供する格安スマホのサブブランド「ワイモバイル」でも障害が起きた。エリクソン社製のソフトウエアを旧式に戻すことで午後6時4分ごろ復旧した。
ほかに、「LINEモバイル」や関西電力子会社ケイ・オプティコムの「mineo(マイネオ)」、日本通信の「b―mobile」などソフトバンクの回線を借りている格安スマホの一部もつながりにくくなった。
東京消防庁は、ツイッターを通じて「緊急時は他社の固定電話または携帯電話から119番通報して」と呼び掛けた。スマートフォンのアプリが利用できなくなるなど影響が広がった。
ソフトバンクは「エリクソン社と共同で徹底した再発防止に取り組む」とのコメントを発表。エリクソン社の広報担当者は通信障害について「問題は認識しており、顧客企業と協力し、早急に問題を解決する」とロイター通信に語った。
ソフトバンクの携帯電話契約数は、ワイモバイルも含め、約4043万件(9月末現在)。今年2月には、約9時間にわたり、約67万人に影響が出る大規模通信障害があった。
英国の携帯通信大手「O2」やベトナムでも6日、スマートフォンなどがインターネットに接続できない通信障害が発生した。O2の利用者は2500万人だが、同じネットワークをTESCOなど4社にも提供しており、全英の約3200万人に影響を与えた可能性があるという。【森有正】
ソフトバンクに行政指導へ 総務省、「重大事故」と判断
ソフトバンクの携帯電話で6日に発生した大規模な通信障害について、総務省は電気通信事業法に基づく「重大な事故」にあたるとみて、同社に対して事故原因などの報告を求める行政指導をする方針を固めた。
同法では、通信事業者が事故を起こし、影響が「3万人以上かつ2時間以上」に及んだ場合などを重大な事故と認定。速やかに状況を報告した上で、30日以内に再発防止策を含めた詳細な報告をするよう求めている。
ソフトバンクの通信障害は6日午後1時40分ごろから4時間半近くに及んだ。影響者数については、7日朝時点で同社は「確認中」としているが、障害は全国で起きており、3万人を大きく上回る可能性が高い。
